「風穴をあける」スノーピアサー 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
風穴をあける
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話自体は、アホすぎる。馬鹿だなーと思う。
頭では馬鹿だなーと思っているんだが、
生理的にウっとくる。
凍った腕が生理的に怖い。
黒マスク&斧が生理的に恐ろしい。
何より列車っていう閉鎖空間が生理的にイヤ。
コメディっぽい前車両の面々(子供教室とか暢気に編物してる人とかその他諸々)が本当に嫌。
こんなとこ逃げ出したいって気持ちが段々に強くなる。
文字通り風穴をあけるラストに
頭で納得っていうより生理的に深く納得。
嘘臭く説教臭くなってしまいがちなテーマを極力そうならないように作ってあるなあと思った。
クリスエヴァンスが最後に腕を突っ込む所が良かった。子どもを救い己の過去を贖う。
人の罪を乗せて走る列車は、人の贖いによって止まる。
アホな設定、描写なのにもかかわらず静謐な印象を残す映画だった。
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