「ちょっと苦い」スノーピアサー ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと苦い
英語圏の俳優を使い、英語メインの映画を、韓国人監督のポン・ジュノが、作ったー(世界ウルルン滞在記の下條アトム風に)。けっこう有名な俳優がたくさん出演してるので、画面が豪華である。中でも、エド・ハリスの瞳の色がきれいで、思わず見惚れてしまった。役柄ではえげつない人物なんだけど、あの瞳で語られると、なんだか従ってしまいそう。ああ、青い瞳が欲しい。
設定は面白いと思う。細かいところが気になる質なので、エンジンの動力源とか、富裕層の資金源とか、食材の完全自給が本当に可能か(プロテインバー…げろげろ)とか、疑問は出てくる。が、展開が早いし、セットの作り方が上手いので、次々に広がる車両の世界観に引き込まれていく。ただ、バトルシーンはもう少し抑えてもいいかな。ちと長い。
人間の生来ある残虐性と、真逆の善性を、引きで見た表現で描こうとしているように感じた。ラストに希望がありそうだけど、サバイバル経験も武器もない子どもが生き残れるのか、決して明るい未来とも思えず…。鑑賞後の後味がいいわけではないけど、やはり記憶に残るので、ポン・ジュノは観る人の心に爪跡を残すのがうまい。あと、この作品のソン・ガンホは、髪型のせいか今までで一番かっこ良かった。雪のひとひらを目で追うところは、とても詩的だったわ。
スノーピアサーって、雪の中を突き進む的な意味なのだろうか。長く長く連なる車両が走る姿が、なんか針とか金属の棒のように見えて、刺されたら痛そうだな、なんて思ってしまった。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
ぷにゃぷにゃさん
「 目撃 」へのコメントを頂き有難うございます。
そうなんですよ。キャストもキャラクターのイメージに合っていて見応えがありました 🎥
エド・ハリスも素敵でした ✨
ぷにゃぷにゃさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
そしてお気遣い迄有難うございます。
ソン・ガンホ、鑑賞済み作品の中でダントツでイケてました ✨ お仲間です!
ポン・ジュノ監督、ホラーチックな見せ方も巧いですよね。私的には、ほぼホラー 😆