「びっくり映画」グランド・イリュージョン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
びっくり映画
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手品師が犯罪に関与して、タネを誰も解き明かせない場合、果たしてそれが罪に問われるのかというようなシリアスなものかと思ったら、全体的にフワフワした内容のびっくり映画だった。
見せ場の派手な手品はすごく面白くワクワクした。しかし見せ場以外退屈で眠くて仕方がなかったため、よく分からなかったのだが、クライマックスの金庫は一体なぜお金を詰めっぱなしで保管していたのだろう。刑事が、モーガンフリーマンに復讐するために全て計画されたというようなオチだったと思うのだが、それにしては回りくどすぎる作戦で成功率低そうで無理があった。警察はマジシャンの4人を追いかけるのだが、あれほど派手なショーをしている以上、照明係や観客を仕切るスタッフがいないと成立しないだろうし、それらは全く捜査の対象になってなかった。いい加減である。
真面目に見ていると馬鹿にされた気分になる映画だった。そもそも現実的な映画ではありませんよと、園子音作品のようなトーンで描けばいいのかもしれない。
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