「オチを知った上でもう一度見てみたい 一回じゃ正直ゴチャゴチャした印象しかない」グランド・イリュージョン willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
オチを知った上でもう一度見てみたい 一回じゃ正直ゴチャゴチャした印象しかない
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話は面白い マジックを使い、窃盗を繰り返す。 しかもなぜ彼らが集められ、私利私欲にならない罪を犯すのか ストーリーは単純なところからどんどん加速し、登場人物が増えるにつれ大きく飛躍、どんでん返しを繰り返し、最後は想像もつかない結末を迎える このようなシナリオや設定は大好物なんだが、なにか響かなかった
何者かに集められたマジシャンとメンタリスト、それを追う警察とインターポール、タネ明かしで儲ける男、保証会社の社長、謎の組織・・・登場人物が多く、ただでさえトリックやストーリーで頭を使うのに凄まじいテンポで進むので、伏線や各人物の説明、関係が疎かになり、すぐに答えや次の展開に進むので置き去りにされてる感じがする
テンポは大事だが、スルスルーっと流れて抑揚や溜めが不足しているのでのめり込めなかったのだろう これだけ複雑なストーリーと人物相関図を作り上げたのは素晴らしいが、題材が面白いだけにもったいない仕上がりだと感じた
どうやってこの窃盗を?何のために?黒幕は誰なんだ? その答えは非常によく出来ている
これだけ内容が多いのに恋愛模様まで描こうとするからゴチャゴチャしてると捉えられても仕方ない
黒幕を引っ掻き回す役で恋愛要素や映像に華を持たせる為、そして謎の組織の導入伏線の為の存在でしかないフランス女性は正直いらなかったのではないか もっとシンプルに出来ていたらさらにすごい作品になっていたのではと、少々残念な気持ちが残った
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