「ひとつのチームのこれ以上ない形」人類資金 杉田協士さんの映画レビュー(感想・評価)
ひとつのチームのこれ以上ない形
阪本順治監督の自伝の、その先を見ていた。
本のタイトルは『孤立、無縁』だった。
物を作るとは、自身の態度を表明すること。
自分はこの世界の、ここに、こうして、立っていると。
それに徹する、ひとりの監督の、チームの態度に触れて、
心が揺さぶられた。
ぶれない、ということとはちがう。
態度を表明したさきにあるものに触れて、
きっと心は何度も揺れ動く。
その上で、最後までその態度を貫き通すこと。
それに触れたこちらもまた、揺れ動く。
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