スクールガール・コンプレックス 放送部篇のレビュー・感想・評価
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【太宰治の”女生徒”を読む問題児のチユキを演じた若き門脇麦さんと、真面目な放送部部長マナミを演じた若き森川葵さんの屹立した存在感に惹かれる作品。】
■学園祭の準備に追われる放送部の部長・マナミは、顧問の先生からバスケ部を退部になり、1年留年した問題児のチユキが放送部に入部すると告げられる。
チユキは同級生のフタバ(新木優子)と禁断の関係を持っており、マナミもチユキの謎めいた雰囲気に心を奪われていく。
◆感想
・この作品に出演した際に、森川葵さん、門脇麦さん、新木優子さんがお幾つだったのかは知らないが、彼女達のその後の作品で醸し出す雰囲気が既に出来上がっている事に、少し驚く。
・森川葵さんは美少女がそのまま美女になった事が分かるがこの当時から美しさは際立っている。
門脇麦さんもこの当時から癖の強いキャラを見事に演じている。
<ストーリーとしては、脚本を足立紳が担当していたので期待したが、やや凡庸である。だが、この作品の中では少女同士の淡い恋が切なさを含め描かれている点やラスト、皆で太宰治の”女生徒”を読む展開も良い。>
主役2人の感じる別格のオーラ、若手の頃に撮られた故のタペストリー的作品
売れに売れている門脇麦と森川葵。彼女たちにとっても割と初期の作品。この作品が公開されてから8年経つこともあってか、もろもろ新鮮。脚本も『喜劇 愛妻物語』で評価をあげている足立紳なのも含め、新鮮だった。
元々は写真集が原案。女子高生同士の魅せる距離感の近さとひらひらと揺れる心模様に、不可侵な百合を感じるといった作品なのだろう。見たことはないけど。そんな原案から生まれた、放送部を舞台のラブストーリー。何かと感情のフレームが見えないのが残念だが、主演のふたりのオーラは別格。森川葵はまだあどけない印象を受けるが、門脇麦はドシッとしてブレない。この作品のあと、『愛の渦』で一気に評価を上げたわけだが、そのポテンシャルが垣間見える。掴み所のない一方、秘密を持った女の子を演じている。
さて、内容はというと、あんまりないように受ける。瞬間で光る描写は写真集譲りで美しいのだが、どうも刺さらず。百合が乱立することに関して違和感があるし、前提として"百合だから"みたいな部分の違和感はある。青春に恋を絡める辺り、違うな…と思うし。そう考えると、『喜劇 愛妻物語』ってなかなか面白い。それはそうとして、終始流し見でいいやと思える作品だった。キャスト目当てなら全然あり。新木優子も出番は多くはないものの出ているし。
ある種のタペストリー的な作品として楽しむのが吉。ここの主要キャストが皆芸能活動している訳ではないし、8年も経てば必然的に人は何度も分岐点にたっているだろう。そういう意味でも、映画としては大事なエッセンスを含んだ作品といえる。
さよならポニーテール
前半はプールのとこくらいしか残らないが、後半良かった。ういろう売りの円陣。朗読劇の場面もかなり良かった。
JKはいつも腹ペコ。愛の味がするキャラメルを分け与え、今までのことがなかったかのような爽やかエンディング。青春。
思慮深く慎ましやかな奥ゆかしさ
放送部の厳しさを始めて知った。
門脇麦ちゃん演じる三塚チユキを誰か助けてあげて
ほしかった。深く考えすぎ注意。
撮影、脚本、音楽私は好きな作品です。
恋は恋、逃げも隠れも、できる恋
青春を見事に切り取った作品
ストーリー展開、グループの不和の解消の仕方などを冷静に考えると、ん?と思うところは多々あるけれど、女子高ならではの空気感や爽やかな若々しさがあり、とても好印象。
この時期に女子だけで過ごすことで友人関係で擬似恋愛をしたりするところなどはなかなか描き出せないものと思った。
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