キャプテンハーロックのレビュー・感想・評価
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アルカディア号はかっこいい
アニメや原作ファンには納得のいかない脚本だなぁと思います。
映像はとてもすばらしいと思います。
アルカディア号もかっこいいし、戦闘も迫力はあります。
自動修復機能や、後ろから見たアルカディア号の画像が出た時に、
何故かちょっとだけ「ソルビアンカ」が頭をよぎりました。
でも、ラストの方は強引な感じがして、結局最後はどうなったの?
と思いながら観ていました。
「ヤマト2199」みたいに、今のレベルの作画でストーリーをほとんど弄らずに作り直してもらった方が個人的にはうれしいかな。
美しいCG映画を楽しみたい方は映画館で観た方がいいと思います。
わが憧れのハーロックは何処へ…
松本零士が生んだ名キャラクター、ハーロック。
世代でなくとも、レンタルで「わが青春のアルカディア」やアニメシリーズの「宇宙海賊キャプテンハーロック」も見た事あり、全く馴染みが無いという訳でもない。むしろ、好きなキャラクターである。
誇り高い姿は格好良く、“宇宙海賊”は素直にワクワク。人気のおちゃらけ海賊映画よりよっぽど好きだ。
今回の新ハーロックは、期待半分不安半分。さて、その感想は…
まずは、多くの方と意見が被り恐縮だが、映像は凄い!
日本のフルCGアニメにはこれまで幾度もがっかりさせられてきたけど、かなりのレベル。やれば出来るじゃん!
これだけは劇場で見て良かったと思った。
肝心の中身の方は…
壮大なスケールやテーマを扱っているが、何かパンチに欠けていた気がする。
テンポも早過ぎで、グッと胸に響く前にスクリーンの向こうで勝手に進んでしまっている。
ハーロック暗殺の密命でアルカディア号に乗り込んだ工作員ヤマ。そんな彼がハーロックと出会って…と、大方想像通り。(このヤマの心境の変化が、あっちにふらふら、こっちにふらふらで、イマイチ感情移入しにくい)
かつて戦争を終結させた権力機関“ガイア・サンクション”にもお決まりの隠してきた秘密アリ。
地球の真実など衝撃ではあるが、目新しさは無かった。
一番違和感を感じたのは、今回のハーロック像。
ハーロックとは、自由の旗の下に理想を追い続ける男ではなかったのか。
ここで描かれたハーロックは、自らの罪とエゴに縛られ続ける男。
ハーロックだけではなく、他の登場人物も映画のテーマも。
勿論、そこからの解放=自由が描かれている訳だが…。
残念な事に小栗旬の声はハーロックに合わない。渋さとカリスマ性が足りない。
ヤマ=三浦春馬はなかなか。
蒼井優が声を担当したミーメは青くないナヴィ族にしか見えなかった。
映像は素晴らしい。迫力もある。テーマも悪くはない。それだけに…。
かつてのハーロックを期待すると戸惑ってしまうだろう。
だけどこれは、新しい世代へのハーロックなのかもしれない。
ナレーションを小林清志氏が担当していたが、出来れば井上真樹夫氏にやって欲しかった。
それぐらいのオマージュ精神はあって然るべき!
ハーロックの生涯の友のあのキャラクターにちゃんと触れていたのは一安心。
それなりに楽しめたが、違和感が残る作品
映像はウワサ通り迫力があり圧巻。時々、実写の映画を見ているかと思わせる程。
ただ、やはりハーロックには命をかけて戦ってほしかった。
じゃないと、命をかけて戦っている乗組員が寂しすぎる。
死なない人がいくら頑張っても、見ている方はハラハラしない。
高い所から飛び降りられても、たくさんの敵に立ち向かっていかれても、死なないからね…と、格好良さが全く感じられない。
敵は全て皆殺しの人情味のなさもいただけない。
とにかく、格好いいハーロックが見られなかったのは、残念でならない。
スピンオフとして6話くらいに分けたらよいのではないか
美しく、メカメカしい。CGは素晴らしい。スピンオフの全く別のハーロックとして観た。それにしても話は冗長で、独りよがりで分かりにくいシーン、台詞が目立つ。1話30分で6話くらいに分ければ名作ではないかと思う。
とにかく、ひとつ言いたいのは脚本が全く映画向きじゃない。冗長で台詞が分かりにくく、話は進んだり、戻ったり、初めて見る人にとって分かりにくいことが多い。
監督さん。1話30分×数話で作り直してください。福井氏の脚本が全然映画向きじゃないのです。小説は面白くても、映画と小説は全然違うんです。お願いします。何故、制作陣はそれくらいの判断が出来ないのでしょうか。
絶賛したジェームス・キャメロン自身、最近は冗長な映画ばかり撮ってます。名前ばかり売れてるけど、映画はヘタになってる。巨匠になって回りが何も言えないんだと思います。
ハーロックではない
映像はきれいでした。ただ、話が淡々と進むだけで全然興奮しなかった。
監督が悪いのだろうか?それともハーロックと思って期待しすぎたのだろうか?初めのハーロックが高度何百メートルもあろうところから飛び降りるところで興が少し覚めた。これは監督なのだろうか?作者のせいなのだろうか?
『限られた命を精一杯生きよう』というのが松本 零士の哲学と思っていたがハーロックに永遠の命を与えて・・・。
ハーロックがかっこ良かったのは、信念のためなら自分がどうなろうと構わないところで、『男とは負けると分かっていても戦わなければならないときがある』が一番それを表した言葉ではないだろうか。本作にはこの一番有名なこの台詞がない。わざと外したのだろうか?あまりにも原作からかけ離れたので原作者が入れるのを拒んだのだろうかと勘繰ってしまう。
声優も、ハーロックでなければ小栗旬でも悪くはないと思ったが、やはり渋さが足りない。というか、本作ではハーロックは20代から齢をとっていない設定なのでこのような配役になったのだろう。
蒼井優は結構良かった。ミーメを演じているという感じでアニメをしっかり勉強していると感じられた。
ハーロックでなければ映像だけでそこそこ楽しめたと思うのに残念です。
キャプテンハーロック
今日かなり期待して鑑賞に劇場に行きました。私はテレビシリーズをタイムリーで見ていた世代なので、ハーロックにはかなり思い入れがありました。日本のダークヒーローといえば手塚治虫のブラックジャックと松本先生のハーロックは鉄板なのでかなり期待して見に行きましたが、まず気になったのがハーロックの声です小栗君では若すぎてやはりハーロックの生きている年月等を考えると井上さん(テレビドラマ)に近い渋さがほしかったです絵は抜群によかったと思いますそれともう一つは、アルカディア号のデザイン少し崩しすぎていたような気がします。原作に近い感じ昔の帆船、海賊船のイメージを大切にしてほしかった実写版のヤマトよりは良かったですけど…トチロー、哲郎との関係、繭(トチローの娘)との関係をもっと入れてほしかったです。昔のハーロックを知らない世代には受けるのかもしれませんが、かなりそこの人間ドラマは重要だと思いました。結果評価は低くしてあります。次回はスリーナインをリメイクしてほしいので声優さんのイメージともちろんハーロックや絵めらる出すは出してほしいです2時間の枠に入れるには松本先生のストーリーが壮大なのでCGの出来のよさの半面ストーリーとキャラクターの声の選択にはがっかりしました。ヤマトのアニメリメイク版は良くできているので次回ハーロックを制作するときにはもう一度原点のハーロックに戻ってほしいです。期待を込めてコメントさせていただきました。
ダースベーダーハーロック
ハーロックが武装していない政府の船を一方的に打ち抜き、ダークサイドに落ちて、フライングダッチマン号で復活する。国際的にわかりやすい設定。
(パイレーツ・オブ・カリビアンをスター・ウォーズ化した感じ)
主人公はヤマでシュミレーションゲームの展開。
ハーロックを殺すか生かすか、兄に従うか裏切るかで、ゲーム化されそう。
漫画の方がいい人だったのに、さらに脇役で残念。
しかし、松本零士作品はすべてアナザーワールドで複数のストーリーを許容するので、これはこれでよいと思います。
初代?は飛行機のアルカディア号、子孫のトチローとハーロックが宇宙海賊、今回はそのまた子孫?もしかしたら三代目?そしてヤマが四代目?
映像は綺麗だけど・・・・
私は原作も読んでいて、アニメも見ていた世代です。
本作の映像は綺麗でメカ好きにもうけると思いますが、
印象に残ったのはそれだけです。
ストーリー設定は良いと思いますが、脚本がよくありません。
話の流れが唐突すぎるところが多いです。
声優陣もキャラクターに合ってる方は良いのですが、
合わない方は違和感ありありです。(特に主人公が・・・)
そのせいか全体のバランスが悪く、
キャラクター設定もヤッタランやミーメがそうなっちゃったのね的な印象です。
結構、期待して観に行ったのですが、
原作やアニメを見ていた世代には???だと・・・・
ラストなんか特にそう思います。
むしろハーロックなんて知らない、
先入観が無い方が観た方が良い感想なんだろうと思います。
私はレンタルで観れば良かった的な作品でした。
松本零士先生はこれで良かったのかなー・・・
全体的に良かったです!
【ストーリー】
原作知らなくても分かるように構築されていて
分かりやすかったです。115分の枠の中に良く
凝縮できてるなぁと思います。
原作を知っている方は、映画化の関係から設定に違いも多く、
違和感を感じる部分はあるかもしれません。
【配役】
配役自体は悪くなかったと思います。
ただ、ところどころ声優の実力が伴っていない部分が
あったのが気になりました。(難しいでしょうけど)
【演出】
「やっぱりか」という演出と、「まさか!?」という演出が
程よくブレンドしていて、疲れず飽きず観られたと思います。
ラストの演出は賛否が分かれるかもしれませんね。
【映像】
美しいCGによる戦闘シーンは圧巻です!
CG映画と思って甘く見てはいけないと実感しました!。
アルカディア号がかっこよかった!
【サウンド】
そのシーンの雰囲気に合った音楽をちゃんと使っていたと思います。
ただ、ちょっと「音楽がうるさいなぁ」と思ってしまう場面も...。
【総評】
キャプテンハーロックは親の世代ですが、父がハーロック好きで、
子供の頃からアニメを観たりレコードを聴いたりしていました。
今年3月、父が急死した矢先の映画化でした。
なので父への報告も含めて、朝一番の上映で
じっくり観させていただきました。
賛否は当然あるかと思いますが、個人的には
納得の行く良い出来だったと私は思います。
一言で表すと「新しい血(知識)を取り入れたハーロック」かな。
原作との違いにこだわらず見てほしい内容です。
父親にも良い報告が出来ました。
松本零士さんとスタッフの方々に感謝!
ミーメの名セリフが聴けたことだけ
小栗旬は、どこまでも小栗旬で、ハーロックを演じているとは感じられなかった。自由を愛する宇宙海賊の信念はどこにも感じられずに終わった。公開前はエメラルダスも出てくるかなと楽しみだったが、出ていなくていっそ良かったと思う。ハリウッドに絶賛されるのは、こういう話なのだとしたら…哀しい。松本零士先生が、脚本も担当されていたならもっとちがっていたのではないかとさえ思う。三浦春馬はよかった。アルカディア号の正面も文句なし。後ろ姿にウルトラセブンの目を思い出しました。
今まで見たことない映像。宮崎駿引退以降の日本アニメの未来を予感させる作品。
巨匠ジェームズ・キャメロン監督に「今まで見たことない映像。もはやこれは伝説だ」と言わしめ、海外での高い評価から、第70回ベネチア国際映画祭への参加も決定した本作。『ホビット』シリーズや『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』でも導入されたハリウッドの最新CG技術“フェイシャルキャプチャー”で完成した映像は、壮絶なバトルシーンからキャラクターの細かな表情に至るまで、全てが超リアルなんです。ビジュアルのみならずハイレベルな音響技術など、あらゆる面で日本の本気がみなぎる作品。えええっ~!これってホントに日本のアニメなの?という驚きとともに、5年もの歳月をかけて、ここまでのクオリティに到達した東映アニメのスタッフの執念に脱帽するばかりです。
この作品を語る上で欠かせないのが、「海賊」というキーワード。『ONE PIECE ワンピース』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、ダークヒーロー的なカッコよさがある海賊モノは、まさにハズレなしの面白さということがいえるでしょう。
最近は異端の経営者・出光佐三をモデルにした百田尚樹の小説「海賊とよばれた男」の大ヒットで、海賊というキーワードがさらに熱くなってきました。
業を背負いながら生きるダークヒーローでありながら、カリスマ的な存在感を放つハーロックが、観客の心をぎゅぎゅと鷲づかみにします!
このハーロックがハンパないくらいかっこいいキャラなんです。かつては宇宙艦隊大佐を努め、英雄的存在であったのに、現在は地球連邦政府・ガイアサンクションに対する反逆者として広域指名手配犯として恐れられる宇宙海賊へ。
そんな彼の一番の見せ場は、新米乗組員ヤマのピンチを助けるところ。危険も顧みず、ヤマの遭難現場に降り立っていく姿がしびれるくらいいいんです。それは単に見かけや振る舞いがかっこいいというのではありません。
実はヤマは、ハーロックを暗殺せよとの密命を帯びた宇宙艦隊のスパイだったのです。新人乗組員として正体を隠し、ハーロック暗殺の機会をうかがっていたのでした。ハーロックの格好良さは、そんなヤマの正体を知りながらも、それでも自分の大切な部下だという理由で、助けにいくわけですね。
ヤマにはもう一つ秘密がありました。実兄が宇宙艦隊の司令官だったのです。なんでその弟が危険な暗殺任務に赴かなければいけなかったかという事情にも、ヤマのやむにやまれる兄弟の葛藤を盛り込んで、作品全体に深みをもたらせてくれました。
そんなヤマが、ハーロックの秘められた過去を知り、考え方を改めていく様は、まるでモーツアルトの歌劇『魔笛』で善悪交代する夜の女王と神官ザラストロの関係に似ています。確かに、キャプテンハーロックは宇宙艦隊を容赦なく殲滅する“破壊の化身”でしたが、誰よりも母星である地球の再生に思いを募らせていたのです。
舞台となる時代は、宇宙全域に散らばった人類が地球帰還をめぐって争った「カム・ホーム戦争」から100年後の世界。争いの果てに、地球は永久に不干渉エリアとして、人類の立ち入りが禁止されてしまったのです。そして、過去のハーロックが犯したミスで、地球は深刻なダメージを受けていたのでした。
過去の過ちの精算のためにも地球に接近しようとするアルカディア号。全銀河の宇宙戦艦を終結させてたった一艘の海賊船を殲滅させようとするガイアサンクションのフリート(艦隊)の長官イソラ。イソラは、新型兵器を使ってでもアルカディア号の地球接近を阻止しようとしました。しかし、新型兵器は地球までも破壊してしまう巨大な破壊力を持っていたのです。
ハーロックとイソラを対比させることで、福井晴敏の描くシナリオは、正義というものは何かということを問いかけてきました。確かにハーロックは無慈悲な破壊者ではあるけれど、こと地球を守る想いにおいて、ハーロックとイソラの立場を逆転させてしまうわけなんですね。通りいっぺんの勧善懲悪でないところも本作の魅力の一つでしょう。とにかく見かけだけでは、ドクロの不気味なレリーフを船首にいただき、漆喰の闇の中から黒煙を蒔き散らしながら登場するアルカディア号には正義のかけらも見渡せません。だけどその黒い船体の奥の奥には、隠れた強い使命感にいただかれていたなんて、ハードボイルドにも通じる男のロマンを感じさせますよねぇ。
ところで、ハーロックには名物キャラとして、相棒でもある黒いトリさんの存在が欠かせません。本筋には関わらないものの、強い個性を主張していました。面白いのは、このトリさんにもちゃんと声優がついていたことです。それが誰か分かったとき、思わず笑ってしまいました。なんと、ものまねタレントの福田彩乃だったのです。ニワトリのものまねが得意な彼女ならではのキャスティングでしょうか。彼女の芸を連想しながら、トリさんを見ていると、思わず福だしそうになりました(^^ゞ
最後に一つ、突っ込みどころをいうと、ガイアサンクション側の戦艦の何と弱いこと。何千艦も集結して、一斉攻撃いるのに、一発もアルカディア号に当たらないのです。逆に、アルカディア号はたった一発の光線砲で敵艦を次々撃沈していきます。で、あれよという間に、旗艦に体当たして制圧。主役は、死なないというジンクスが強く作用していたようです。
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