「アイドルを使った割には、悪くない」武士の献立 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
アイドルを使った割には、悪くない
時代は加賀騒動の頃。加賀藩前田家に使えた料理人の船木家を舞台に、刀の代わりに包丁で殿様に使えた“包丁侍”の姿を描く。
正直最初は、「上戸彩と高良健吾かぁ。このキャストでの時代劇はなぁ・・・」と、若干否定的な視点で考えていたのですが、見終わったらその考えは一変させられていました。あ、いや、やっぱりその二人は時代劇には、中々厳しい感じがするのは否定できませんが、物語が意外に良かったです。感動とまでは言いませんが、かなり物語に引きこまれましたね。いい話だと思いました。
番宣と言うか、映画の告知で、「ご賞味あれ」とか言うキーワードで宣伝していましたが、まぁ、そのキーワードはちょっと言い過ぎかな。確かに、食べ物のシーンは多いですが、「そこまで言うほどかな?」と私は思いました。そういう意味ではむしろ、『大統領の料理人』の方が、食べ物を食べたくなりました。もうちょっと料理にフィーチャーしても良かったと思います。
この作品で描かれている重要なテーマは、夫婦愛ですかね。最初は、反発もしていた春と安信の夫婦ですが、最後には落ち着く所に落ち着きます。心が温かくなりました。
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