「スタローン座長公演の安定感、半端無い。」リベンジ・マッチ Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
スタローン座長公演の安定感、半端無い。
良かった。
まず作りの丁寧さに好感を持ちました。
往年の名優二人が代表作の看板を背負い共演。
「レイジング・ブル」と「ロッキー」の夢の対決!!
興味を引かれるキャッチコピー。
思わずオッと思わせて足を運ばせ後は知らんぷり。
…という作りにはなっていません。
若さ漲る両者の対決。
ではなく、70歳前後の最早老人の対決。
話題性のためボクシングは確定。
伴い上半身を晒す必要が。
そうなると体を何とか維持しようとしているスタローンと自然の摂理に沿ったデ・ニーロ。
見た目的にどうやってもデ・ニーロが勝てる訳がない。
その点を巧くカバーした設定を盛り込み、最後まで期待を持続させます。
またデ・ニーロの体作りも良かった。
冒頭で「胸が垂れて揺れて女みたいだぜ」と言われてた体を終盤間際では何とかかんとか闘いの体に戻していました。
当然寄る年波には勝てず張りは無いですが、終盤の展開に期待を持たせた点グッときました。
作り手側が観客からの見た目/印象を理解した上で話を構築し役者が役に徹している本作。
笑って、哀しみを共有して、そして漢達の闘いに鼓舞されて。
目新しい要素は殆ど無いですが好きな作品でした。
映画「エクスペンダブルズ」以降、往年の名優達の“同窓会 実行委員長”と化しているスタローン。
シュワとの映画「大脱出」に続いて、今回はロバート・デ・ニーロ。
次のスタローン座長公演にも期待しています。
オススメです。
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