劇場公開日 2013年7月27日

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「日米双方の利害関係を描いた作品」終戦のエンペラー えっぢまいんどさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日米双方の利害関係を描いた作品

2013年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

 太平洋戦争終結にまつわる米国占領化政策の舞台裏を描いた名作かと。
 特に、日本側の描写は、程よく演出されており米国映画とは思えない描写が素晴らしい。
 この映画で描かれている日本側の様子は、歴史の授業では習わず、終戦、占領政策と天皇の人間宣言、そして主権回復という結果のみを学んだ。
 しかし、親や書籍を通じて詳細を知る機会があり、ある程度の概要は認識できていたが、改めて映像化された作品を見て、史実として覚えておく必要性を感じるに至った。

 ダグラス・マッカーサー元帥の描写についても同様、特段英雄視することなく1人の軍人としての責務と野心を描いているように見受けられた。

 結論として、本作品は過度な演出は極力避け、事実に沿った時系列で描かれた太平洋戦争の終焉の物語であり「米国史上、唯一成功した占領下政策」と「日本の復興」の始まりの物語である。

えっぢまいんど