蠢動 しゅんどうのレビュー・感想・評価
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画竜点睛を欠く
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派手さはないが骨太の時代劇といった印象。
最近は電線等を手軽に消せるので、昔のロケでは写り込みを気にして出来なかったであろうアングルでのシーンも幾つか見受けられました。
その為、自然な空気感が感じられ、勧善懲悪やSFファンタジーなどの不自然さを排したシナリオと相まって一つの世界観を構築しているように思えます。
残念なのは、クライマックスの雪中での斬り合いの場面で殆ど血飛沫があがらなかった点です。
雪が全く血に染まらないのが不自然で、それまで築いてきた空気感とそぐわずチグハグな印象を受けました。
それに、斬り合いの凄惨さがあった方が、藩命に翻弄される理不尽さがはっきりとすると思うんですよ。
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正義とはいかに、
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「本格正統派時代劇」とうたっていたので観に行った。
前半の静から動に変わるところが良い。
粘って粘って、後半の、あの和太鼓の演奏にはグッと掻き立てられた。
大きなテーマであろう、”正義の矛盾”には今の時代にも通じるものがあるはずだ。
たしかに最近ではまったく例を見ない時代劇である。
私財を投げ打って製作したという、三上監督には敬服せざるをえない。
傑作!!
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藩の存続の為に、苦悩する荒木、犠牲になる若き藩士香川、そしてその間で葛藤する剣術師範原田、それぞれの正義がぶつかるとき「武士道」の意味が浮き彫りになる。久しぶりの時代劇に興奮・・・傑作です!!是非、観ていただきたい。
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