「画竜点睛を欠く」蠢動 しゅんどう ブレイブさんの映画レビュー(感想・評価)
画竜点睛を欠く
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派手さはないが骨太の時代劇といった印象。
最近は電線等を手軽に消せるので、昔のロケでは写り込みを気にして出来なかったであろうアングルでのシーンも幾つか見受けられました。
その為、自然な空気感が感じられ、勧善懲悪やSFファンタジーなどの不自然さを排したシナリオと相まって一つの世界観を構築しているように思えます。
残念なのは、クライマックスの雪中での斬り合いの場面で殆ど血飛沫があがらなかった点です。
雪が全く血に染まらないのが不自然で、それまで築いてきた空気感とそぐわずチグハグな印象を受けました。
それに、斬り合いの凄惨さがあった方が、藩命に翻弄される理不尽さがはっきりとすると思うんですよ。
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