タイピスト!のレビュー・感想・評価
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自分の才能を信じて戦え
過去に、レンタルで観ました💿
なんと言ってもローズを演じたデボラ・フランソワがキュートすぎますね🙂
タイプの早打ちが得意な彼女を、ロマン・デュリス演じる雇い主のルイが鍛えていくストーリー。
初めは人差し指で打っていた彼女も10本指で打つようになり、ついには世界大会へ。
その途中ですったもんだあるものの、クライマックスではやはり⋯❗
チャーミングなデボラ女史の魅力全開の映画でした😀
「フランス人は料理しか能が無い」米国人もフレンチ食べるんだ!
ルロイ・アンダーソンの「タイプライター」って曲が好きで鑑賞した
さて、このストーリーが何年か?
1959年の事である。あの「アルジェの戦い」(映画では無く、現実の)真っ盛りの時である。
ちょっと映画をかじった人ならご存知と思うが、ヴェネチア映画祭とカンヌ国際映画祭では評価される映画が違う。それを如実に語ったのが「アルジェの戦い」である。余談だが。
マリリン・モンローの「七年目の浮気」が1954年でオードリー・ヘプバーンがローマの休日でデビューしたのが1953年である。
フランスはこの時期、アジアからの撤退と言う辛酸を舐めざるを得なくなる。ベトナムに傀儡国家を作って、フランスはこの地から撤退するのである。そして、
1962年にアルジェリアの独立へとフランスの植民地は、大きく減らす事になる。
現在、ニューカレドニアが不穏な雰囲気である。その理由を知りたくば、リテラシーを持ってこう言った映画を見ると良い。そう、ただのラブコメではない。こう言った安易な内容のフラン映画は大変に良いと思う。しかし、主旨は「全ての道はパリに通じる」である事に変わりはない。
さて、大きな胸の女性は軽薄と言う都市伝説はマリリンとオードリーの比較から始まったと言っても過言無かろう。しかし、言う及ばず、マリリンの知能指数は168あったそうだ。この映画の主人公は、ほぼオードリーもどきだが、そのコケティッシュな魅力ででマリリンに抵抗しているのだろうが。そう、マリリンはアメリカの象徴の様な人物だし、オードリーヘップバーンはベルギーで生まれているからね。
話の終わり方♥
トルーマン・カポーティ原作、アメリカ文学「ティファニーで朝食を」の映画、まで、フランス式に変わってしまい、完全な骨抜きになった。小説と映画は全く違うもの。
なお、タイピストは基本的に知能の良し悪しで決まらない。そして、現在の資本主義においては「ブリシットジョフ」って事も理解すべきだ。
レトロでかわいい映像
深く考えず、気軽に楽しめるコメディ。
60年頃のちょっとレトロな感じも楽しめる。
なんでルイはタイピストの大会目指すのか、というかどこで大会の存在を知ったんだろう、とかルイの保険会社は秘書以外の社員はいないんだろうか、とかツッコミたいところもあるけれど。
フランスは恋の国
パステルカラーに溢れ、乙女度の高い作品。
おっさんだから、あんま、その世界観にはまらないけど、小道具やロケーションが素晴らしいと思う。
ただ、よくわからないのが、韓国人がチャイナドレス着ているんだよなぁ…。
そして、朝鮮戦争後5年が舞台になるんだけど、こんな華々しい舞台に、韓国人(アジア人)がいるのは無理があると思う。
目指せ、タイピスト世界一!
サンテレビの「シネマスタジアム」での放送を鑑賞。
1950年代のフランスをポップに再現しながら、主人公がタイピスト世界大会で優勝するために奮闘する様を活写。ついでにコーチである上司との恋も…。デボラ・フランソワがめっちゃキュート(笑)
スポ根物かと思いきやラブストーリーの王道感が素晴らしく、その展開に安心しながら「うんうん」と頷きました。クライマックスの「愛してる」と上司が主人公に告げる場面にキュン…! 各国の言語の「愛してる」リレーも良かったです…。
フランス映画というとお堅いイメージがありましたが、こんな雰囲気の作品も最近増えて来ているということを知り、他のも観てみたくなりました。
余談。
タイプライターってレトロでカッコいいなと思いました。
キーボードの音と紙を送る操作がいいよねぇ…。
インテリアとして部屋にひとつ欲しいくらい…(笑)
フランス人は愛に生きてる
ローズが真っ白できれい!勝気で恐れ知らずだけど、大会では自身よりランクの高い女性にビビっている。でもラスト、「愛してる」に後押しされた彼女は最強だった。フランスは愛を、のセリフがこの映画のすべてを物語っている。
プラダを着た悪魔のフランス版かな?ファッションや美術がとてもかわいい。
タイプライターという技術
吹き替えを見始めたのだが、こういうフランス映画を見たことがなかったので、字幕版を見直してしまった。
オマージュ、コメディ要素は別にして、タイプライターという機械の歴史を考えさせられた。
タイピストの資格は日本にもあっただろうし、コンテストがあっても不思議はない。しかし、ハングルを含む各国語の代表が一つの大会に集まり、「審判団が公平と信じる」それぞれの言語の課題と機械で闘うというのは想像できなかった。
仏語を速く打つために "AZERTY" が発明されたという部分があったが、それはそんなに新しいことだったのか。
QWERTY は「からまらないための低速化」配列だと聞いているが、その逆を行くためのローカル配列がいろいろな言語で行われたというのが、問題の複雑さを窺わせる。
最後にボール式タイプライター前夜だということが示されるが、その着想がフランスから出たというのは本当?
この映画のコンテストには電動タイプライターは出て来ないのだが、ボールと電動化が同時だったのか、一方が先行したのかが気になった。
ともかく、アームが絡まることを克服する技術進歩とコンテストが、並行して進んでいたのは本当なのだろう。
女は幸せだと微笑むものよ。
女性の人気職業NO1が「秘書」の、1959年のフランス。ローズ(デボラ・フランソワ)は保険会社の秘書に採用される。しかし、事務的なお仕事はまったくできない。タイピングを除いては。そのタイピングの早打ちに目を付けた上司のルイ(ロマン・デュリス)は、解雇しない替わりにタイピング早打ちコンテストへの出場を命令する。
主役ローズのキュートなどじっ子ぶりと、偏屈な年上上司ルイのやりとりは、なんだかヘップバーンの映画を彷彿とさせます。そういえば、恋をしてどんどん綺麗になっていくローズのばっちりアイラインメイクは、ヘップバーンに似てるような気もする。
そしてこのルイのキャラは「アパートの鍵貸します」のジャックレモンに似ています。思い出してください!ジャックは、保険会社勤務でしたよ。本作には随所に、名作のオマージュが見受けられます。そこも見所の一つです。
早打ちコンテストで優勝する為に、ローズとルイは毎日トレーニングを続けます。その課程で、もちろん愛が芽生える訳です。そしてとうとうフランス大会決勝戦前夜、ラブい関係に。
このちゅーシーン、びっくりしました。ルイがローズの滑らかな頬に触れ、一瞬躊躇います。そして、何もせず去って行く。えー!
「置いてくの?私、初めてじゃないのよ」と、ローズ。
おいおいおいおいおい。ルイー!ちょ、女の子にこんなこと言わせんなよなー。しかもルイの返答は、こうです。
「じゃ、それは教える必要ないな(タイピングはルイが指導していたので)」
さーいーてー。と思ってたら、ローズがルイを平手打ち。返す刀で、ルイがローズをひっぱたいてーの、激しくちゅー。えー!?
で、結果、ローズはフランス大会で優勝します。
「愛してる」
と、告白するローズを抱きしめ、苦み走った顔のルイ。あれれれれ?これは-、怖じ気づいたフラグ立ってますよ?
優勝するとローズは、タイプライター社のCMに出て人気者になります。しかし、そんなローズと距離をとるルイ。かたやローズは、タイプライター社の馬鹿息子とちゅーしてみたり。会社のタイピング指導員のおばさんに、辟易したりしてる。そんな悶々とした状態の中、全国大会へ出場します。
もちろん、ルイは苦悩してます。元カノ(ベレニス・ベジョ)の所に行って「何故、俺を捨てたのか?」 と、一番やっちゃいけないことを、充血した目で訴えます。元カノは結婚して、子供二人と幸せな生活を送っているのに。
元カノ「貴方は戦争に行った。何も約束せずに。結婚だってすることができたのに」
ルイ「もし戦争で死んだら、君は寡婦になる」
元カノ「でも貴方は生きて戻った。そして二番目(元カノの夫の次=ただの友人)になることを望んだ」
そこでルイはローズを愛しているが、死ぬほど怖いと告白する。戦争経験が影響してるんでしょうね。ローズはフランス大会で優勝した時、表彰台で幸せそうに笑ってた。輝くような笑顔をルイに向けたと。
「ボブ(元カノの夫)の傍で微笑んでいる、君(元カノ)みたいに」と言うルイ。
そんなローズを、ルイは幸せにする自信がないのです。
そこで元カノの台詞です。
「女は幸せだと微笑むものよ」
貴方は、既にローズを幸せにしてるってことなんです。その言葉を聞いて、ルイは全国大会の会場に向かいます。何故か元カノの旦那と。このボブがまたいい男なんです。
さて、二人の恋の行方はどうなるのでしょうか?そして全国大会での勝敗は?ラスト、いい台詞が沢山あるので、最後まで語りたいけど。うー、止めときます!
久しぶりにラブコメらしい、ラブコメを見ましたよ。最近のアメリカのラブコメは(シモの方に)過激になってるので、たまにはこんなキュートなラブストーリーに微笑みたいものです。あと、タイピング大会は迫力あるし、なにより50年代ファッションがお洒落なんです。
そしてふと考えました。私って夫の傍で微笑んでるかな?
才能は一つあれば十分だ
映画「タイピスト!」(レジス・ロワンサル監督)から。
故郷の田舎町を飛び出した主人公、ローズは、
お店で販売していたタイプライターを、指1本で打ち、
驚くような速さで打つことが、特技だった。
その才能を見つけさらに磨きをかけたのが、
「ローズは、臆病な小娘。誰かが手をかければ、
才能が開花する」と言い切った、保険会社の若社長だった。
「私は無能だし・・」と尻込みする彼女に対して、
「タイプの才能がある。才能は一つあれば十分だ」と励ます。
その一言は、私の心に強く残った。
他人よりも少し知ってるくらいの中途半端な知識や、
少し上手くらいの才能がいくつもあるより、
これならだれにも負けない、というものが1つある方が、
魅力的だ・・と言いたげなフレーズだったから。
もちろん、世の中には皆が羨む飛び抜けた才能を、
いくつも持っている人もいるが、よく考えてみれば、
それさえも、初めは何か一つの才能が開花して、
それに呼応するように、どんどん他の才能が増えていった、
そう考える方が妥当だろう。
私たち小市民にとっては、まずは「一つの才能」を、
根気よく見つけることだな、きっと。
スポ根
タイピングを軸にしたスポ根映画。
この監督の作品は、テーマにしているものの本職の人が見たら怒っちゃうような大衆娯楽的割り切り方をするね。今回もそうなのでタイピスト本職の方は広い心でお願いします。
ただ素人の私には爽快感とわかりやすさが優先されていて、テンポの良さもあいまってとても楽しめました。
ルイとローズの交流もぐっときた!ローズが田舎娘だけど、なかなか強かなのが良かった。一番の転機となった、偽婚約者騒動で、ルイはとてもお父さんに似ていて、良いところよりも悪い部分を指摘されるのが嫌なのに、自分もそうなっていて悪循環なんだろうけど、ローズが真っ向から切るところがとにかく好き!あれはローズは確かにルイの為でもあったのだろうけど、自分がされて嫌だったことをお父さんに怒っていたのじゃないのかなあと。そしてそれは、お父さんを通してルイに訴えたかった事なのではないのかと。でもそれが色々貫通して、利己的な訴えなのにルイの心に響いてしまうというのが、なんだか人と人の交わりという感じで、とても好きでした。
タイピングの音が心地よい◎
フランス映画ってあまり見ない方だったのですが、ニュース?かなんかでタイピスト!面白いって言ってたので見てみました◎
めっちゃ面白かったw w w w w タイピングのお話なのにかなりスポ根ものですね!コミカルでわかりやすい内容と、時代を感じさせる風景。あと、2人の愛が可愛すぎます。
デボラフランソワ相変わらず美人///
この可愛い役を演じ切ってましたね!ますますファンになってしまいました!
えーデボラ・フランソワ♡こんなにハジケルのー?
個人的なツボだったんですが・・・
主演ローズを演じた デボラ・フランソワさん・・・
「メモリーズコーナー」って映画にも出ていて・・
その時は救いようもなく暗い役どころだったのに・・
今回この作品ではすっごく弾けていたwww
そこがビックリ!
こんなに明るい演技できるんだーと絶賛です。
ストーリーはタイピングをひたすらやる!ってわかりやすく、
大会などでとかく上へ!上へ! え? 世界大会?ってところまで上り詰めていく。
でも、しっかりラブラインも最後まで生きていて・・
お決まりのハッピーエンディング♡に女子ならテンション上がるかもしれない。
フランス映画ってあまり見ないからすごく新鮮でした。
念のために日本語吹き替えでもう一度みました。
雰囲気を味わうならフランス語で。
ファッションも可愛く、女心をキュンキュン♡させてくれます。
意外とスポコン?ものみたいな演出。
面白かったです。
王道スポ根
面白かった!まさかスポ根映画だとは思わなかったけど王道はやはり良い。お父さんとの確執の部分とか、男がアメリカまで応援に来る下りとか欲しがりさんの僕はもっと詳しくちょうだい!と思ったけど、王道な設定に王道なストーリーにぐいぐい引き込まれた。オープニングから超オシャレ!
キュートなフランス映画
タイプライター早打ちチャンピオンを目指すコーチと生徒のスポコン兼ラブストーリー。
フランス映画らしいポップな色使いやお洒落な洋服が良い。
悪い意味でフランス映画らしいのは、突然怒り出す登場人物だったり突然差し挟まれるエロ要素だったり。
でも今まで見たフランス映画のなかでは割りと分かりやすく(良い意味で単純)ちゃんとストーリーがあった。
早打ちローズ
『タイピスト』というフランス映画を観ました。
正直、あまり期待していませんでしたが、なかなか面白くて良い映画でした。
時代は、1950年代のフランスです。
主人公の女性は、田舎から社長秘書に憧れて都会に出て来ます。
タイプを打つ速さと美人なのが認められて、社長秘書になります。
会社と言っても、社長と社長秘書だけの会社です。
しかし、一週間の試用期間があり、秘書に向いてないと言われ、クビになりそうになります。
ただし、ノルマンディー地区のタイプの早打ちコンテストで優勝したら、雇用を継続するという条件が出ます。
結果は惨敗しますが、1年間、社長と一緒に早打ちのトレーニングをします。
社長は、彼女に気がありますが、いつも躊躇して態度がはっきりしません。
実は、昔、結婚を考えていた両想いの女性がいたんですが、戦争未亡人にさせたくないという思いから無言で去り、戦争が終わって帰って来ると、その女性は結婚していました。
そして、その女性には子供もいますが、お互い感情を抑えて、その旦那も含めて友達付き合いをしています。
主人公の女性は、最初、タイプライターを10本の指で打てなくて、左右の人差し指2本だけで速く打っていました。
また、そこが可愛いかったのですが、社長の御屋敷に住み込み、社長の指導や特訓の成果が出て、1年後には、アメリカのチャンピオンを破り、タイプ早打ち世界チャンピオンになります。
おまけに、社長は友達付き合いを続けている元恋人に、彼女のタイプの早打ちの上達のため、ピアノを教えてくれるように頼み、渋々引き受けさせたりもしています。
このピアノのレッスンで、タイプを打つ速さは格段に増します。
だんだん、彼女の方が、社長の虜なってしまいます。
社長は、相変わらず、昔の恋を引きずっていて、迷いがあります。
フランス大会の後、社長は一端、自分から身を引き、彼女を忘れようとしますが、二人の恋は燃え上がり、世界大会の時によりを戻し、世界チャンピオンとなります。
最後に、社長が、
「今まで、みんなのためばかり考えて生きて来たが、やっぱり、僕には君が必要だ」とプロポーズして、めでたし、めでたしです。
この映画の中で感じたのは、フランス大会の前日、彼女の方から社長を誘い、ベッドを共にします。
こんなベッドシーンは、最初いらないと思ったのですが、その後の二人の心の葛藤を考える上で、やはり必要だったと思います。
最後に、一言付け加えますが、彼女は、かなり可愛いいし、美人です。
王道のスポ根
元王者がどんな女王様が出るかと思ったら普通の事務員みたいなおばさんだったところが、真に実力者っぽくてすごくよかった。ステージで堂々とキスを長々としたりするところは日本との文化の違いをすごく感じた。濡れ場が非常に大胆でびっくりした。
セクシータイピスト。
映画の感想で書くのもナンですが(しっかり書いてますけど)、
タイピングにはけっこう自信がある私。というのも、過去に検定を
受けて資格を持っているからなんだけど(当時のはワープロ検定)
これが今作を観て懐かしい~♪と思ってしまったあの練習の毎日。
いわゆるブラインドタッチってやつ、これを習得するまでが辛い。
今作の主人公ローズは、一本指打法(なんか野球みたいだけど)で、
かなりの早さで打っていたけど、こういう人は練習すれば更に更に
早く打てるようになる。ピアノと同じで、結局はキーの位置を
指に覚え込ませてしまうという、ただそれだけの練習を約一か月半、
来る日も来る日もずっと打ち続けるわけだ。ホントに長いんだけど、
これがモノになると、スイスイとタイピングが出来るようになる。
手元を見なくていいので(ってかそれが狙い)、入力する原稿を見る
だけで指が勝手に動くのだ。打てば打つほどスピードも上がるので、
もう当時はバッカみたいに打ち続けてましたけどね。ホント…
一度手にした技法は滅多に褪めないもので未だに早打ちは出来る。
けど…まぁ今は早さを競う仕事じゃないので、あまり関係ないな。
しかし1950年代に花形の職業といえば秘書、これ日本も同じだわね。
そして旧式のあのタイプライター。キーも相当重かっただろうし、紙を
いちいちずらしての打ち込みは(慣れれば普通でも)大変だったろうな。
早打ちが一分間に512文字はスゴイ!と思ったけど、日本語は一文字
打つのにローマ字入力で2~3キーを打つので入力数でいうと多い方。
最後の選手権大会はかなり盛り上がってしまった(長かったけどねー)
さて、そんなタイプ早打ちに懸ける女の子のサクセスストーリーだと
思っていたら、けっこうな蛇足が多いところが難点。
どっちが良いともいえないが、かなりの面で上司との恋愛をしつこく?
描いているため、せっかくの緊張感が恋愛によってほどかれてしまう。
R・デュリスは巧い役者なので演技は申し分ないんだけど、なんで
あんなにしつこく彼女にタイプを教え込むのかと、自身のトラウマを
分かり易く説明すると長くなるのか、押しと引きが弱過ぎてまったく
説得力がない。あれじゃあ、扱かれるローズが可哀想、ってもんだ。
一想いに恋愛となればいきなりのベッドシーンに開いた口が塞がらず。
恋愛部分を大幅に削り、もっと明るいタイピングスポ根に仕上げても
良かったんじゃないかと思える作品。試合も長いので90分に纏めてOK。
(「ある子供」のD・フランソワがこんなに成長して!キレイになったね~)
とってもキュートで幸せになる映画
とっても良かったです!
オープニングのアニメからなんとなくレトロでポップな感じにぐっと惹きつけられました。
お話そのものもとっても良かったですが、何はともあれ登場人物がそれぞれ個性が際立って(アクが強いということではなく)みんなとても魅力的で人に惹かれる映画でした。まずはとにかくローズが可愛い!!不安をかくきれない表情、喜びを爆発させる笑顔、起こった時のむくれ顏、どれをとっても可愛かったです。特に、ルイからプレゼントをもらって、そのプレゼントに一度は怒るものの、『心からごめんなさい』とタイプして寝るシーンや、そのあとにルイが帰ってきてベットルームにくる気配を感じるや、どんなポーズで待ち受けるか考えるシーンはとっても可愛かったです。
それに対していつもクールで笑顔を絶やさないルイの笑顔の裏の素直じゃないこと素直じゃないこと…このキャラクターもとても可愛かったです。
ルイは最初からローズに惹かれていたのでしょう。上司として、賭けの対象としてローズの才能を開化させるという名目をつけながら。ドジなローズをそばに置きつつ、自分の気持ちに嘘を付きながら距離を保っていく、一方のローズはルイに素直に好感を持ちながらも煮え切らないルイの態度に距離は縮まらず…という甘酸っぱい感じの内容を微塵も感じさせないコミカルな演出で見せてくれる中盤までと、スターダムに上がったローズの為に自ら去る決意をしてからのシリアスな後半という流れもとっても良かったです。
悩みに悩んだルイがマリーに『愛し合っていたのになぜ俺から離れた?』ということを問い『あなたはいつも2番目でいたかったのよ、私も愛していたのに…』という流れの件は、人を好きになった人なら経験をすることじゃないでしょうか?好きだから一緒になれない…なんてことは本当はなくて、自分の気持ち次第…ありふれた恋愛模様ですがこのシーンがとても良かったです。
そして、最後のスタンディングオベーションに…。本当に幸せな気持ちになる映画です。
最後に、ファッションもとても良かったです。ローズのミックスツィードのワンピース、マルチボーダーのカットソーにふんわりスカート、多色使いのチェックのマフラー、お母さんのザックリ千鳥のワンピース、試験会場の太ストライプのブラウス…どれもかわいかったです。
当時の民俗、風俗を上手に描いたと言ったら言い過ぎ?
フランス映画祭2013の最高賞の観客賞を受賞。
舞台は1950年代のフランス。戦後と言う時代背景が上手く描かれています。先ず出て来るのは、当然、先の大戦の話。ルイがレジスタンスだったとか、ボブがアメリカの空挺隊員で、降下した先でマリー(ベレニス・ベジョ)に出会って結婚したとか。そりゃそうだよね。まだ10年くらいしか経っていないんだから。また、車のシーンが当然有るんですが、一台だけではなく、街ナカを走る車群のシーンも実現。よくあんな昔の車を集めたよなぁと思います。
さて、そんな当時の女性憧れの職業は秘書。これも、1950年代という時代を表していますね。まだまだ女性の社会進出の途上で、女性が就くことが出来る職業といえば、秘書位だったということを示しているんだと思います。それと合わせて興味深いのが、ローズの最初の下宿の女主人?寮監?寮母?の「真面目な(娘さん)」と言う言葉。まだまだ時代的には、女性に貞淑さとか、お淑やかさとかと求める時代で、(フランスですら)それが変では無かったということなんでしょう。
それと対比できるのが、ローズがルイの家族たちの前に“婚約者”として連れだされてきた時に、思わずルイの父親に対してローズが楯突くような事を言ってしまったこと。これは、上記の“真面目な”とか“貞淑さ”とか“お淑やかさ”とは、対極にあるような態度だし、行動。でもそれが、その後の時代にウーマン・リブやフェミニズムが巻き起こることを暗示すると言ってしまうと、言い過ぎでしょうか?あ、それと、この物語では、ローズの特訓のためではありますが、ルイが家事をしていることも、その後のダイバーシティを暗示しますよね。
ところで、この作品。タバコを吸う場面が、沢山出てきます。ジブリアニメに物言いを付けた某学会に言わせると、この映画は、どうなんでしょうかね?
とか何とか、時代背景がどうだとかこうだとか小難しいことを言ってしまいましたが、この1950年代の秘書たちの憧れの一つのタイプライター早打ち大会描いたのがこの作品なんですが、作中とはいえ、盛り上がりが凄いし、心理戦なんかもあって、まさに競技。中々興味深いですね。日本で言うと、そろばん大会みたいなものでしょうか?
しかし何と言っても、この作品は、デボラ・フランソワに尽きますね。フランスの片田舎から出てきたドジで間抜けな(いや、パクってないですよ)娘を非常に上手く演じています。ちなみに、デボラはローズを演じる為に、一日2~3時間ほどの訓練を3ヶ月ほど続けたそうです。
そのローズの雇い主で、タイプライター早打ち大会に向けて特訓する鬼コーチのルイ・エシャールを演じるのは、ロマン・デュリス。自分の心を隠して(って言うか、隠れてないけど)ローズに向かう様を上手く演じています。
不器用な男女の恋物語・・・ですかね。フランスの男も、チャラ男だけではないという事ですかね。
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