タイピスト!のレビュー・感想・評価
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何にでもかんにでも『道』を名付けて、上へ上へと・・
〜と、何でも無い事にプレミア?価値をつけてくのは、日本人の十八番だ!
クールジャパン】
ジャパニメーションやきゃりーぱみゅぱみゅに一番に評価を与えたのは、フランスだ。
パリと京都の空気感も何と無く似てる(て、パリは行った事無いけど・・)。
F1でも・・
ホンダを凌駕したのはルノーで有り・・
ブリジストンを倒したのはミシュランだった(ちょっと卑怯だったが・・)
フランスのヲタ度は、日本人にも通ずる???
フランス映画は苦手だけど、これはなんとか大丈夫なのだったスよ。
☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v④
DVD買う度 ◎◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 ****
デートで見る度 ◇◇◇◇
観た後の飲みたいお酒】
シャンパンと赤ワイン
観た後の食べたい一品】
キッシュやテリーヌ
DVDのパッケージは軽やかな感じだった。
見終わった感じはなかなかの充足感!!!
アメリカ人はビジネスを!
フランス人は・・???
続きは見てのお楽しみ( ´ ▽ ` )ノシ☆ミ
王道スポ根
面白かった!まさかスポ根映画だとは思わなかったけど王道はやはり良い。お父さんとの確執の部分とか、男がアメリカまで応援に来る下りとか欲しがりさんの僕はもっと詳しくちょうだい!と思ったけど、王道な設定に王道なストーリーにぐいぐい引き込まれた。オープニングから超オシャレ!
フランス料理のように、味わい深い^^
シンプルな素材を美味しく料理^^
ベタな、お話だけと楽しる、フレンチ ラブ コメディ^^;
「アメリカ人にはビジネス、フランス人には恋」
CGではないと思うのですが、1959年のパリの雰囲気をだすために、古い車か走り回る街^^
町並みが変らないとこういう事が可能^^
キュートなフランス映画
タイプライター早打ちチャンピオンを目指すコーチと生徒のスポコン兼ラブストーリー。
フランス映画らしいポップな色使いやお洒落な洋服が良い。
悪い意味でフランス映画らしいのは、突然怒り出す登場人物だったり突然差し挟まれるエロ要素だったり。
でも今まで見たフランス映画のなかでは割りと分かりやすく(良い意味で単純)ちゃんとストーリーがあった。
早打ちローズ
『タイピスト』というフランス映画を観ました。
正直、あまり期待していませんでしたが、なかなか面白くて良い映画でした。
時代は、1950年代のフランスです。
主人公の女性は、田舎から社長秘書に憧れて都会に出て来ます。
タイプを打つ速さと美人なのが認められて、社長秘書になります。
会社と言っても、社長と社長秘書だけの会社です。
しかし、一週間の試用期間があり、秘書に向いてないと言われ、クビになりそうになります。
ただし、ノルマンディー地区のタイプの早打ちコンテストで優勝したら、雇用を継続するという条件が出ます。
結果は惨敗しますが、1年間、社長と一緒に早打ちのトレーニングをします。
社長は、彼女に気がありますが、いつも躊躇して態度がはっきりしません。
実は、昔、結婚を考えていた両想いの女性がいたんですが、戦争未亡人にさせたくないという思いから無言で去り、戦争が終わって帰って来ると、その女性は結婚していました。
そして、その女性には子供もいますが、お互い感情を抑えて、その旦那も含めて友達付き合いをしています。
主人公の女性は、最初、タイプライターを10本の指で打てなくて、左右の人差し指2本だけで速く打っていました。
また、そこが可愛いかったのですが、社長の御屋敷に住み込み、社長の指導や特訓の成果が出て、1年後には、アメリカのチャンピオンを破り、タイプ早打ち世界チャンピオンになります。
おまけに、社長は友達付き合いを続けている元恋人に、彼女のタイプの早打ちの上達のため、ピアノを教えてくれるように頼み、渋々引き受けさせたりもしています。
このピアノのレッスンで、タイプを打つ速さは格段に増します。
だんだん、彼女の方が、社長の虜なってしまいます。
社長は、相変わらず、昔の恋を引きずっていて、迷いがあります。
フランス大会の後、社長は一端、自分から身を引き、彼女を忘れようとしますが、二人の恋は燃え上がり、世界大会の時によりを戻し、世界チャンピオンとなります。
最後に、社長が、
「今まで、みんなのためばかり考えて生きて来たが、やっぱり、僕には君が必要だ」とプロポーズして、めでたし、めでたしです。
この映画の中で感じたのは、フランス大会の前日、彼女の方から社長を誘い、ベッドを共にします。
こんなベッドシーンは、最初いらないと思ったのですが、その後の二人の心の葛藤を考える上で、やはり必要だったと思います。
最後に、一言付け加えますが、彼女は、かなり可愛いいし、美人です。
王道のスポ根
元王者がどんな女王様が出るかと思ったら普通の事務員みたいなおばさんだったところが、真に実力者っぽくてすごくよかった。ステージで堂々とキスを長々としたりするところは日本との文化の違いをすごく感じた。濡れ場が非常に大胆でびっくりした。
セクシータイピスト。
映画の感想で書くのもナンですが(しっかり書いてますけど)、
タイピングにはけっこう自信がある私。というのも、過去に検定を
受けて資格を持っているからなんだけど(当時のはワープロ検定)
これが今作を観て懐かしい~♪と思ってしまったあの練習の毎日。
いわゆるブラインドタッチってやつ、これを習得するまでが辛い。
今作の主人公ローズは、一本指打法(なんか野球みたいだけど)で、
かなりの早さで打っていたけど、こういう人は練習すれば更に更に
早く打てるようになる。ピアノと同じで、結局はキーの位置を
指に覚え込ませてしまうという、ただそれだけの練習を約一か月半、
来る日も来る日もずっと打ち続けるわけだ。ホントに長いんだけど、
これがモノになると、スイスイとタイピングが出来るようになる。
手元を見なくていいので(ってかそれが狙い)、入力する原稿を見る
だけで指が勝手に動くのだ。打てば打つほどスピードも上がるので、
もう当時はバッカみたいに打ち続けてましたけどね。ホント…
一度手にした技法は滅多に褪めないもので未だに早打ちは出来る。
けど…まぁ今は早さを競う仕事じゃないので、あまり関係ないな。
しかし1950年代に花形の職業といえば秘書、これ日本も同じだわね。
そして旧式のあのタイプライター。キーも相当重かっただろうし、紙を
いちいちずらしての打ち込みは(慣れれば普通でも)大変だったろうな。
早打ちが一分間に512文字はスゴイ!と思ったけど、日本語は一文字
打つのにローマ字入力で2~3キーを打つので入力数でいうと多い方。
最後の選手権大会はかなり盛り上がってしまった(長かったけどねー)
さて、そんなタイプ早打ちに懸ける女の子のサクセスストーリーだと
思っていたら、けっこうな蛇足が多いところが難点。
どっちが良いともいえないが、かなりの面で上司との恋愛をしつこく?
描いているため、せっかくの緊張感が恋愛によってほどかれてしまう。
R・デュリスは巧い役者なので演技は申し分ないんだけど、なんで
あんなにしつこく彼女にタイプを教え込むのかと、自身のトラウマを
分かり易く説明すると長くなるのか、押しと引きが弱過ぎてまったく
説得力がない。あれじゃあ、扱かれるローズが可哀想、ってもんだ。
一想いに恋愛となればいきなりのベッドシーンに開いた口が塞がらず。
恋愛部分を大幅に削り、もっと明るいタイピングスポ根に仕上げても
良かったんじゃないかと思える作品。試合も長いので90分に纏めてOK。
(「ある子供」のD・フランソワがこんなに成長して!キレイになったね~)
かわいらしい服とタイプライター
色味は鮮やかでいてパステル調。
女の子が好みそうな色彩に溢れている。
おいしそうなマカロンをずっと眺めているような気持ちになります。
主人公の女の子がかわいい。
目尻を強調する、ネコ目メイクは真似したくなります。
楽しくなれるし、幸せになれる。
恋の描写も、『あー、一応やっとくか』的な感じではなくて、しっかり描写されています。
コミカルでもありますし、それでいて、女性の自立、ということもテーマに含まれている、良い映画だと思います。
とってもキュートで幸せになる映画
とっても良かったです!
オープニングのアニメからなんとなくレトロでポップな感じにぐっと惹きつけられました。
お話そのものもとっても良かったですが、何はともあれ登場人物がそれぞれ個性が際立って(アクが強いということではなく)みんなとても魅力的で人に惹かれる映画でした。まずはとにかくローズが可愛い!!不安をかくきれない表情、喜びを爆発させる笑顔、起こった時のむくれ顏、どれをとっても可愛かったです。特に、ルイからプレゼントをもらって、そのプレゼントに一度は怒るものの、『心からごめんなさい』とタイプして寝るシーンや、そのあとにルイが帰ってきてベットルームにくる気配を感じるや、どんなポーズで待ち受けるか考えるシーンはとっても可愛かったです。
それに対していつもクールで笑顔を絶やさないルイの笑顔の裏の素直じゃないこと素直じゃないこと…このキャラクターもとても可愛かったです。
ルイは最初からローズに惹かれていたのでしょう。上司として、賭けの対象としてローズの才能を開化させるという名目をつけながら。ドジなローズをそばに置きつつ、自分の気持ちに嘘を付きながら距離を保っていく、一方のローズはルイに素直に好感を持ちながらも煮え切らないルイの態度に距離は縮まらず…という甘酸っぱい感じの内容を微塵も感じさせないコミカルな演出で見せてくれる中盤までと、スターダムに上がったローズの為に自ら去る決意をしてからのシリアスな後半という流れもとっても良かったです。
悩みに悩んだルイがマリーに『愛し合っていたのになぜ俺から離れた?』ということを問い『あなたはいつも2番目でいたかったのよ、私も愛していたのに…』という流れの件は、人を好きになった人なら経験をすることじゃないでしょうか?好きだから一緒になれない…なんてことは本当はなくて、自分の気持ち次第…ありふれた恋愛模様ですがこのシーンがとても良かったです。
そして、最後のスタンディングオベーションに…。本当に幸せな気持ちになる映画です。
最後に、ファッションもとても良かったです。ローズのミックスツィードのワンピース、マルチボーダーのカットソーにふんわりスカート、多色使いのチェックのマフラー、お母さんのザックリ千鳥のワンピース、試験会場の太ストライプのブラウス…どれもかわいかったです。
Oh!イーストマンカラー これもCGのなせるワザ
一言でいうと恋と仕事に花咲くサクセス・ストーリーだが、1950年代のタイピストをヒロインにしたところが珍しい。タイピングの世界一を競うとなると、その速さは半端ではない。これはもはや格闘技だ。そのダイナミックな指の動きが大きな見せ場となり、ラブ・ロマンス映画でありながら、ロッキーのようなアクション映画を観ている気分になる。フランス大会も世界大会も、チャンピオンが競争心むき出しで分かりやすい。
保険会社の経営者ルイと秘書ローズの関係は、ドジでのろまなカメを鬼教官が鍛えていくような、どこかで見たことがあるドラマのようだ。
ルイにはロマン・デュリス。「ハートブレイカー」(2010)でカップルの“別れさせ屋”を演じたデュリスが、今回もちょっぴりSな上司をウイットに演じている。
ヒロインのデボラ・フランソワは、素朴な美しさと可愛らしさを併せ持つが、話が進むにつれ優雅さと品が身を包んでいく。誰もが「ローマの休日」(1953)のヘプバーンを連想することだろう。
この作品のもう一つの魅力は、50年代を表現したファッションと色彩、そして音楽だ。
ファッションは、今とは違ったラインの美しさがある。映像は往年のイーストマンカラーを彷彿させ、この作品が色彩の悪い映画館で公開されなくてよかったとホッとする。
フランス大会の決勝のあとルイが車で走り去るシーンでは、いかにも50年代の映画音楽といった、意識的に大袈裟な味付けがされていて楽しい。
ところどころに大戦の話を絡めるため、いちいち頭を戦後10年あたりへマジに切り替えなければならないのが疎惜しい。
当時の街並みやファッション見るだけでも価値あり。
ポップでオシャレなフランス映画でした。こんなにライトな感覚のスポ根恋愛映画は久しぶりです。
俺が生まれる前のフランス、三丁目の夕日の昭和映像にもまけない素晴らしい映像でした。街並みや車とかだけではなく、洋服がシャレてるのも見応えたっぷりですね。
それにしても、タイピスト大会ってこんなに盛り上がってたんですかね〜。大会シーンも軽快で面白かった。風立ちぬ、ではありませんがこれもみたらタバコがうんたら…って文句いわれそうな当時の時代背景ですな。そんなのしょーがないって。
最後も幸せ、すっかりハッピー気分にさせてもらえました。
当時の民俗、風俗を上手に描いたと言ったら言い過ぎ?
フランス映画祭2013の最高賞の観客賞を受賞。
舞台は1950年代のフランス。戦後と言う時代背景が上手く描かれています。先ず出て来るのは、当然、先の大戦の話。ルイがレジスタンスだったとか、ボブがアメリカの空挺隊員で、降下した先でマリー(ベレニス・ベジョ)に出会って結婚したとか。そりゃそうだよね。まだ10年くらいしか経っていないんだから。また、車のシーンが当然有るんですが、一台だけではなく、街ナカを走る車群のシーンも実現。よくあんな昔の車を集めたよなぁと思います。
さて、そんな当時の女性憧れの職業は秘書。これも、1950年代という時代を表していますね。まだまだ女性の社会進出の途上で、女性が就くことが出来る職業といえば、秘書位だったということを示しているんだと思います。それと合わせて興味深いのが、ローズの最初の下宿の女主人?寮監?寮母?の「真面目な(娘さん)」と言う言葉。まだまだ時代的には、女性に貞淑さとか、お淑やかさとかと求める時代で、(フランスですら)それが変では無かったということなんでしょう。
それと対比できるのが、ローズがルイの家族たちの前に“婚約者”として連れだされてきた時に、思わずルイの父親に対してローズが楯突くような事を言ってしまったこと。これは、上記の“真面目な”とか“貞淑さ”とか“お淑やかさ”とは、対極にあるような態度だし、行動。でもそれが、その後の時代にウーマン・リブやフェミニズムが巻き起こることを暗示すると言ってしまうと、言い過ぎでしょうか?あ、それと、この物語では、ローズの特訓のためではありますが、ルイが家事をしていることも、その後のダイバーシティを暗示しますよね。
ところで、この作品。タバコを吸う場面が、沢山出てきます。ジブリアニメに物言いを付けた某学会に言わせると、この映画は、どうなんでしょうかね?
とか何とか、時代背景がどうだとかこうだとか小難しいことを言ってしまいましたが、この1950年代の秘書たちの憧れの一つのタイプライター早打ち大会描いたのがこの作品なんですが、作中とはいえ、盛り上がりが凄いし、心理戦なんかもあって、まさに競技。中々興味深いですね。日本で言うと、そろばん大会みたいなものでしょうか?
しかし何と言っても、この作品は、デボラ・フランソワに尽きますね。フランスの片田舎から出てきたドジで間抜けな(いや、パクってないですよ)娘を非常に上手く演じています。ちなみに、デボラはローズを演じる為に、一日2~3時間ほどの訓練を3ヶ月ほど続けたそうです。
そのローズの雇い主で、タイプライター早打ち大会に向けて特訓する鬼コーチのルイ・エシャールを演じるのは、ロマン・デュリス。自分の心を隠して(って言うか、隠れてないけど)ローズに向かう様を上手く演じています。
不器用な男女の恋物語・・・ですかね。フランスの男も、チャラ男だけではないという事ですかね。
オチの見えるラブコメだけど、ファッションを見るだけでも見る価値はありそうな作品
フランス映画で以前大ヒットした『オーケストラ』と同じチームが取り組んだ作品だけに随所にコミカルなクスクスと笑いを催すシーンが満載で肩が凝らすことなく鑑賞できました。典型的なラブコメです。あり得ない出会いから、反発し合いながらも次第に恋仲となるけど、途中に喧嘩別れとなりながら、最後はハッピーエンドという王道をとっており、期待を裏切りません。そういう点では、この作品のラブストリーは始まってから、ラストの予想はだいたい想像がつくというものです。でも本作の楽しみ方は、そういう筋の奇抜さにあるのではありません。おとぎ話のようなファンタジックな恋物語ほど、我を忘れて感情移入してしまったりするものです。『ローマの休日』のように世知辛い現実を忘れるくらいの夢物語があっていいではありませんか。
ボッと出の田舎娘が都会に出きて就職し、そのボスとなる男が、超ハンサム。さらにはタイプライターの特訓を命じられて、いきなりそのボスの家で同居始まるなんて、本当に夢のようなお話しです。しかも親の遺産を受け継いだボスは、豪邸に住み、年代物のワインを飲み干すリッチな暮らしぶりときたら、世の中の女子は、すべからずうっとりすること必定の設定ではありませぬか。
それだけではないのですよ。フランス映画らしく、画面がとてもカラフルで、1950年代を感じさせるレトロな色調。そして主人公のローズが着るフリルのついたワンピースはどれも可愛くて、今でも流行りそうなオシャレなものときたら、無視できなくなるのではないでしょうか。ファッションを見るだけでも見る価値はありそうな作品でした。(試写会でも50年代のファッションショーが開催され、モデルにダレノガレ明美やKABA.ちゃんが登場しました。)
純粋に映画として評価した場合は、筋書きがちょっと強引。ローズを不採用としたのにも関わらず、上司ルイは一方的にタイプライター大会への出場を決めてしまうのですね。もちろんローズの才能を見抜いたとか、親友と大会への出場の結果予想で掛け金を張り合ったとか伏線は用意してありますけど、どうしても始めにタイプライター大会ありきという匂いがプンプンしました(^^ゞ
それに続く二人の微妙な同居生活。自分はタイプライター大会コーチ役だからと勝手に決め込んで、セクシーなローズに絶対手をつけないというルイの態度は、コミカルで可笑しいけれど、やはり男として不自然!反発しながらも、ツンデレよろしくルイに恋しているのがバレバレになってゆくローズが可哀想に思えるくらいストイックなんです。
ただ途中で、深紅のドレスを纏ったローズがルイの寝室にやってきたとき、「例外的対応」になってしまったのは多いに納得。何しろ、大きく胸をはだけたものすご~くセクシーな出立ちで、これにはルイもノックアウトされてしまったのです。
さて、それでやっとふたりの気持ちが通じたかと思いきや、タイプライター大会の国内大会で優勝した段階で、突然ルイはローズの元を去ってしまうのです。
かなり唐突な設定ですが、ルイにアメリカで開催される国際大会で優勝させるためには、自分が身を引いて集中させるしかないというルイの勝手な思い込みが、説明として語られてはいました。加えて、ルイの勝手な思い込みで別れてしまった昔の恋人のことも。ルイの恋人ととは、なんと今では親友の夫人に納まってしまっているひと。これも信じがたい設定ですが、その彼女とは当然しょっちゅう合うわけで、ある日ルイと昔話になって、にあなたという人は臆病な人間だとなじられるのですね。肝心な時に逃げてしまう人だと。そう言われると、なるほどローズと家族の前で婚約者だと紹介したのに、結婚が見えてきた段階で逃げてしまったのかなとも思えました。そのように、一応納得させるだけのエピソードは用意してあっても、何かが足りなくて筋書きの強引さが拭えないのです。
タイプライター競技についても同様の疑問を感じました。国内大会で優勝したローズは一躍アイドルに登り詰めるのですが、それほどにタイプライター競技というものが国民的な関心を集めるメジャーな競技だったのでしょうか。
まぁ、そういう突っ込みどころ満載ながらも、演出として優れているのは、単調なタイプライター競技を見事にショーアップして退屈せず見させてくれるところです。迫力すら感じさせてくれました。
面白いのは、タイプライター大会でしのぎを削り合う女の戦いぶりです。決勝戦は1対1の対面バトルになるのですが、闘志溢れる前年の優勝者は、ローズに向けて中指を立ててる“ファック・ユー”のボーズを見せ付けます。凄いライバル心です。こういうときの女の闘争心というのは、化けて出てきそうで、その怖さを窺い知ることができました(^^ゞ
主演のデボラ・フランソワは、とびきりキュートな笑顔と瞳のつぶらなさ、そしてコティッシュな男性の視線を惹き付ける力が凄いんです。あの強烈なオーラなら、モンローの再来とかランス版綾瀬はるかのようだと話題になるのも同然でしょうね。これからの活躍が楽しみです。
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