ある愛へと続く旅のレビュー・感想・評価
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好き嫌いがはっきり分かれる作品。
単純な恋愛ものだと思っていたら良くも悪くも期待を裏切られた。
序盤は出会いからを描いた話。
中盤は序盤の恋愛物語とは打って変わって一変、戦争や代理母といった重い内容。
終盤、ラスト20分で明かされる真実。
恋愛、出産、戦争と様々なテーマを描きつつ、129分の内にに始まりから終わりまでをしっかりと収められているところは素晴らしいと思いました。
時間が経てば経つ程深く考えさせられる。
日本の純愛映画を好んで観る人にはあまりに重い内容。
決して後味が良い物とは言えないので、ある程度の覚悟を持って観る事をオススメします。
人間とは なんと言う・・・
観終わった後は どっと疲労感が漂ってます。
サラエボが舞台なので、明るい話ではないとは
思ってましたが ここまで予想できませんでした。
人間はなぜ あるがままを 受け入れられないのでしょうか・・・
あのまま 2人で幸せに暮らしていたら・・・
このような 悲劇は起こらなかったかもしれません
恋愛 不妊 そして あのサラエボの悲劇が絡み合い
人間の恐ろしく 悲しい 運命が 待ち構えているお話には
つらかったです
それでも それを 受け止めて生きていく姿は
とても 人間の生きる力強さを感じました。
確かにある愛へ続きました
ローマで平穏に暮らすジェンマ(ペネロペ)は、青春時代を過ごしたサラエボの旧友ゴイコの誘いを受け、一人息子ピエトロを連れて思い出の地へやって来た。
この街で夫ディエゴと出会い、赤ん坊を授かる夢を抱き、そして戦争が起こった…。
ジェンマは過去を訪ねる旅の最後に初めて…
普段、恋愛映画観てもレビューしないんですが、こちらは別格の衝撃映画でした( ;∀;)
「赤いアモーレ」の原作&監督&主演ペネロペ再びですね(^_^)
ストーリー自体は現在と過去を行ったり来たりする展開。
30代後半のペネロペが女子大生から50才近くまで一人で特に無理なく演じたのは衝撃。
相手役エミール・ハーシュもこないだ「キラー・スナイパー」というド変態カルト映画でへなちょこチンピラ役を演じてたのでギャップが(笑)
本作では素敵すぎる(;゜∇゜)
秘密を探る旅というと、妻の愛で「ナイロビの蜂」、母の秘密で「灼熱の魂」と設定が似ています。
3作に共通するのは「鬼重!!」です(苦笑)
本作は序盤1時間は主演二人の出会いからの恋愛ドラマ。
恋愛映画苦手な方にはしばらくきついかもですが、ペネロペのあられもない姿は必見♪
中盤から「代理母」「内戦」がキーワードに加わり、一気に重みを増します。
終盤、20分はまさかのどんでん返しに次ぐどんでん返し(゜ロ゜;
1つ目は読めましたが、その後は読めず、お口ぽかんです(;゜∇゜)
序盤からばら蒔かれてた伏線が一気に回収されます。
クローゼットが隠れ場所、バラの写真、陽気な夫の変容、夫はなぜ死んだのか!?などなど
衝撃の事実が「灼熱の魂」ほどではないですが、重すぎる!
音楽の使い方も良く、役者たちの名演、恋愛映画としても、戦争映画としても衝撃のラスト映画としても良作かと思います。
129分に全て詰め込むのは厳しかったかも(^^;
個人的にはペネロペが船上で踊り、エミールが写真で撮る場面がベストシーンでした( 〃▽〃)
ペネロペかわいすぎる(..)
最後まで観ると、邦題の深い意味に気づきますが、普通に英題の「Twice born」をうまく使ってもよかったかも(^^)
欧州(恋愛)映画なので一般受けしないでしょうが、数年に1度の名作かと思います(^o^)
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