「「今年一番の衝撃映像」「羊たちの沈黙を超える」?」マニアック crawlonさんの映画レビュー(感想・評価)
「今年一番の衝撃映像」「羊たちの沈黙を超える」?
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「覚悟はいいか!?これが今年一番の“衝撃映像”!」と大々的に宣伝されている『マニアック』ですが、この文句の最後に「?」が足りないのでは。
キャッチコピーが作品に先入観を与えてしまっており、もしもこの宣伝文句さえ無ければ、以下のような酷評魔にはならなかったと思います。
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主人公がマネキンに神秘性を与えるべく丁寧な殺人を、とイメージされた場合、全く逆。頭皮ごとナイフで剥がし、ステープラーガンで無理矢理固定するその雑さ。マネキンへの過剰なまでの愛情を示すシーンこそなく、非芸術的。
加えて、スプラッターシーンはボヤけていて実に中途半端。
主人公はサイコパスではなく精神病。病をベースとしているため、視聴者は背徳感も得られない。更に、より近くで見たい、という欲望をブラー効果が邪魔をする(日本版だけか)。POVの意義が見当たらない。
見せ場ひとつに、今までの作品構成を引っ剥がす表現があった。しかし、それをもラストは破壊した。蛇足。
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