「名優二人で人狩りゲームごっこ」キリングゲーム 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
名優二人で人狩りゲームごっこ
ロバート・デ・ニーロとジョン・トラヴォルタが初共演。
戦争を忘れたい男と、戦争を引きずる男。
山小屋で静かに暮らす退役軍人と偶然を装って知り合い、猟に誘って牙を剥く元セルビア兵士。
背景にボスニア紛争を絡め、追われる者と追う者の戦いは緊張感を煽るも…、一級のドラマにはなれなかった。
優劣が何度も逆転。その度の拷問的な反撃は、作品を急にB級サスペンスにしてしまう。
二人の男の戦いの先には…? 名優二人を揃えて下手なオチはまず無いので、“争う事は虚しき事”的なオチが予想つく。
何故トラヴォルタがデ・ニーロを狙うのか今一つ納得いく理由にも欠け…。
両者共確かに渋く男臭い演技を披露。が、質落ち「ディア・ハンター」なデ・ニーロもともかく、無理してセルビア人を演じたトラヴォルタのヘンテコアクセントに萎えた。
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