「「いやいやこの犯人が悪趣味なんじゃなくて」コンプライアンス 服従の心理 kisumixさんの映画レビュー(感想・評価)
「いやいやこの犯人が悪趣味なんじゃなくて
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脚本家や監督が悪趣味なんじゃん」
警察を装い、窃盗の嫌疑をかけた店員に対して電話でその上司・同僚に命令、服従させて服を脱がせたりエロいこと(劇中では尻を叩く以上の行為は描写されていないが、その後の心理描写からお察しください的な)をして身体中調べさせるという悪趣味な嫌がらせで、無実の店員だけでなくその捜査(?)協力者(=上司・同僚)へもトラウマを植え付ける犯人。
あまりにも嫌な感じなのでこれを30分観る毎にMr.ビーン カンヌで大迷惑?!を30分観て笑うという緩衝材が必要だった。お陰でMr.ビーンがやけに面白く感じられ、評価が上がってしまう程。
キャシー・ベイツっぽい雰囲気の主演女優(=店長)は名優っぽいがどうしても好きにはなれない表情の持ち主(実はよく知ってるベテラン女優なんだけど)。嫌疑をかけられる小娘もブスなだけではなく表情の演技も汚ない。おまけに犯人の手口や台詞も悪趣味と何もかもがダメ。こういう映画には「あの俳優の演技だけは良かった」あるいは「エンディングの音楽だけは良かった」ぐらいは欲しいところ。もうこうなったら「あのシーンで映ってる鍋の取っ手のデザインが良かった」だけでもいい。それすらない。
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