プロミスト・ランド(2012)のレビュー・感想・評価
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自らの姿勢を問い直す
のっぺりしている。
面白くないわけではないけど、特質すべき点もない。
マットデイモンは良い奴やらせたら右に出る者はいないと思う。顔に愛敬があるのかな?
環境保全団体が出てきて、会社を裏切ってシェールガスは悪いんですとなったら興ざめだなと思ったけど、やはりそうはならなかった。
そうではない事が分かった時に「おっ!」となったけど他は特に何が起こるでもなく、時が過ぎて行った感じ。
人との繋がりもどうやって絆を深めて行ったのか分からないまま、祭りの手伝いをしたり、食事に呼ばれたりしててマットデイモンの人が良いのは分かるけど、何で信頼したのかは分からなかった。
尻軽女の元に戻ったラストも尻軽なので何の感動も得られなかった。
それぞれが感じるままに。
ガスヴァンサントの映画は嫌いではない。むしろ好きかも。
この映画でもらしさはでていると思う。
マットデイモンも、こういう役はハマる。フランシス マクドーマンドも相変わらず良かった。
でもなんだろう。
見応えがない。
ストーリーは、どこかで見た感じで目新しくはない。環境保護団体のダスティンが実は…というところだけが物語に転回を加えているのだが…。
そのせいで、ガス掘りが本当に悪いことなのかどうかがボンヤリしてしまう。反対側のオジサンと仲良くなってしまうところも、ボンヤリの原因だ。
結局、それこそがこの映画のテーマのような気がする。現実に起こりうる、この映画のようなことがあなたに降りかかったらどうする?真剣に考えてみようよ。ってね。
だからこそのボンヤリだ。
絶対悪も絶対正義もない。
あなた自信の答えこそが正解なのだ。
だから映画的にハッキリしないし、ある答えに強制誘導しない。
だからこそのガスヴァンサントなのだけども。
マットデイモン。凄腕エージェントよりも、ネルシャツの青年の方が似合う。
一杯の値段価値。
胸に残るのが、レモネード一杯の値段。
多かれ少なかれ人間は自分なりの価値観を抱えている。
先祖代々受け継いだものもあれば、性格や生活環境からも、
生きていると様々な角度から選択肢を迫られるが、そんな時
人生を見つめ直し考えてみると、自ずと答えが出てくるよ…
…そんなことを囁いてくれるような作品だった。社会問題を
扱っているが、それがメインではなく明確な答えも出さない。
そもそも土地開発と環境破壊はセット商品のようなもの。
自分にとって何が必要不可欠かを選びとる際、最も重要な
要素は、自己の価値観・信念・満足に依るとしか思えない。
シェールガス問題は(何となく)聞いたことはあるが、身近な
問題ではないので詳しいことを知らなかった。貧困にあえぐ
農場地帯がその改革で潤うのは嬉しい話だし、それによって
肥沃な土地が汚染されるのは嘆かわしい話で選びようがない。
しかしそこに生きていたら何らかの選択をしなければならず、
儲け話にのっかっていくのも、本来は自己責任だと私は思う。
簡単に住民を買収できると乗り込んだ大手企業のエリートと、
其々の想いを抱える住民たち。1人1人の賛否と接することで
自身の信念に目覚めていく主人公。かなり正直な作品だった。
「正義」とは…?
もどかしいけど、考えなくちゃ
シェールガス開発で揺れる農村。マット・デイモン演じる開発会社の契約担当者スティーヴが、出世の野心に燃え乗りこんできます。
いくらでも声高でアツい展開になりそうな題材なのに、朝露でヒンヤリと湿った土の匂いや手触りが感じられる、涼やかな作品でした。
フランシス・マクドーマンド演じる同僚・スーの存在が効いていて、ストーリーが地に着いたものになっていると感じました。
開発に疑問を投げかける教師を演じるのは大ベテランのハル・ホルブルック。思わず聴き入ってしまう説得力は流石でした。
シェールガスについてはそれほど詳しく触れていないですが、かえって身近な開発のリスクと恩恵に重ねて共感しやすい気がしました。
現状と展望の実体をなかなか掴めないのがもどかしいですが、考えなくちゃ、と思いました。
善悪では割り切れない、立った側の物語。
『ボーンシリーズ』や『グリーン・ゾーン』、『エリジウム』辺りで、こうマット・デイモンといえばアクション俳優!の方向での印象が最近は強かったように思いますけど、実際の彼は穏やかというか、結構人間臭い役柄の方が性に合ってるんじゃないかな、と思うんですよ。しっとりとした演技が得意な役者さんというか(しっとりという表現が適してるかはアレですけど)。
今回の彼も、大手エネルギー企業の幹部候補生という役柄で、名前はスティーヴさん。野心はたっぷりと持っているんですけど、悪辣とは呼び難く、何処かチャーミング。田舎町のシェールガス採掘権を手に入れてやろうと躍起になりながらも、非情には徹しきれない……という、これまた人間臭いキャラクターなんですよね。
で、そのシェールガス採掘権を楽勝で手に入れたなら、この話は即行で終わってしまう訳なんですが、まあそうは問屋が卸さないよね、というのがこのお話の展開でして。
環境破壊を懸念する住民との対立構造が生まれてしまうんですね。恩恵を受け入れたい人々と町の環境を守りたい人々とで意見が分断されてしまう。さあ。さあ、こっからスティーヴさんが地域住民への根回し活動に奔走して行きます。が、雲行きは更に悪くなる。何故か何処から話を聞き付けたのか、環境保護団体の男から妨害工作を受けてしまうという。スティーヴさん大ピンチ。だけど、確かに環境破壊の可能性はゼロではないし、そういう事例もある。しかしその一方で、シェールガス採掘にGOサインを出せば、町自体が潤うことは確約されている。
果たして住民は、最終的にどちらを選ぶのか?と。
そしてですね、この映画、「じゃあどっちに正義があるの?シェールガス採掘は悪なの?」という方面に舵を切るのかというと、これがまた本当に面白い部分で、そうはならないんですよね。そういう割り切れる話じゃないんだよ、という。立つ側の視点によって変わるんですよ。環境が汚される将来を懸念する側と、金を手にしたいとする側。また第三の視点として企業の思惑もある訳です(まあ結局は金を手にしたい側なんですが)。
ここで、スティーヴが「で、お前はどっち側に立つんだ?」という決断を委ねられる。
面白いんですよ、本当に。「自然を大切にしましょう」なんて教訓を伝えたい、て訳でもなくて(言う人は出てきますが)。「お金を欲しがることは悪だ」とも言ってない。こういう決断をスティーヴは下しましたよ、というだけのことで。思えば監督のガス・ヴァン・サントって、そういう傍観者的な視線を持った作品撮る人だよなあ、と納得した次第です。
自分だったら、どっち側に立つんだろう?と想像してみるのも楽しいかもしれません。是非少しだけ考えてみてください的な、そういうメッセージ性といえばいいのかな、何だろう。兎に角、マット・デイモンの演技にはそういう説得力がありました。
アメリカの行方
アメリカという土地で、何かが確実に失われていくことを見つめ続ける作品でした。アメリカには他のどの国にもない風景があると誰かが言っていたと思いますが、その風景をめぐって立ち尽くす、そんな映画です。
私、フランシス・マクドーマンド演じるスーに魅了されましたねぇ。なんだかすごい存在感なんですよね。ただのビジネスライクなやり手キャリアウーマンとしてだけ描かないで、彼女が抱えるものを丁寧に見せていたから、マット・デイモンとのコントラストが際立った感じがしましたね。
最初、何気なくアメリカの風景を描き、ガレージを開けるお爺さんが映ったりするんですが、それを見て、なんだか泣きそうなぐらい嬉しかったですね。その瞬間、アメリカへの思いを一気にこの作品にぶつける態勢になってしまって、その態勢がそのまま主題へと組み合わされていくという作りで、見事な感じがしました。
あと、ガス・ヴァン・サントって、車に仲間たちが同乗しているシーンがいつもうまいんですよね。お祭りの準備をしてバーに向かう皆の表情が忘れられません。
惜しい映画
意外な結末…
正直あまり…
マットデイモンは大好きだけど...
マットデイモンは大好きだけど、作品自体は普通だったかな・・・
上層部以外の会社員は所詮会社の歯車で、なんだかせつないですね・・・
アリスの真意がよく分からなかったな・・・
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