イノセント・ガーデンのレビュー・感想・評価
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魅惑的。また観たくなりそう。
キャッチコピーを見てたら〝若さゆえの衝動〟とかちょいエロなのかと思ってました。
主人公、インディア・ストーカーはすごく気難しい性格で周囲と馴染めない、馴染もうとしない(とくに母親と)よくある思春期の女の子なのかと思っていたけど、違った。
豊かな自然に囲まれた古めかしいお屋敷で迎えた18歳の誕生日、その日に事故死してしまう父親、突然現れた存在を知らされていなかった叔父さん。
そして叔父さんが現れてから起こる不可解な出来事…。
話が進むに連れ、怪しいのは叔父さんだけでなく、主人公の特異さやエピソードがいろいろインパクトに残る。
例えば、美術の時間に静物画を描くときも、インディアだけ花瓶の内側に施された柄を延々と書き続けている…とか、
知らないはずの叔父さんの幼少期と同じ動作とか…、自分にとって都合の悪い存在への加容赦のなさとか…。
エクスタシーを感じるポイントが人と違うこととか…。
普通の女の子と同じところと、違うところの入り混じったところがインディアの魅力!
とにかく映像がきれい。小物からなにから、意味のある意味深さで終始ミステリアス!
キャッチコピーやタイトルで見た目だおしかとなめてかかってました。
数年しても、観た人同士で話が出来る(多分、盛り上がる)鮮烈な一本でした。
…さりげなく映画冒頭に繋がってたりするのがうまい。はじめのモノローグもいい。
最後のインディアの表情とか、超アップで風になびく髪とか…、美しいです。
ニコール・キッドマンやマシュー・グードなど、強烈な俳優さんに囲まれてますが、『アリスインワンダーランド』のアリスよりもぐっと魅力的なミア・ワシコウスカの今後が楽しみです!
見てないものすごくたくさんあるのでそちらも楽しみ。
追記:原題と主人公一家の名字で実は遺伝による家系的な狂気が要因ってわかるのだけど、そこはそれ、変質者の意味のストーカーと勘違いされそうだし、見る前からネタバレになりかねないから邦題は「イノセント・ガーデン」に変えたのかなぁ?と思う。
あとでそう考えたら、あの邦題でよかったのかも。
字幕→一部シーン見直す際に吹き替えにしましたが、坂本真綾さんの吹き替えも秀逸。
エンディング曲も素敵です。
ぞっとするけど目が離せない…。
そんな一本です。
噎せ返るような淫靡で官能的な作品。
非常に良かった。
噎せ返るような淫靡で官能的な映像が流れ、作品に惹き込まれました。
その官能的な画面を担っていたのが役者陣と演出。
まず役者陣。
主役のミア・ワシコウスカのアンバランスさが最高。
現在23歳の彼女がキチンと思春期の不安定な女子に見えてくるから不思議。
序盤は『ガタイの良い、ケツアゴ女かっ!!』と思っていたのですが、物語が進むにつれてドンドンと危ない魅力に溢れていきます。
母親役のニコール・キッドマンも好きでした。
妻であり、母であり、女であり。
これまで縛られてきた一つの側面から解放されることで押さえていた別の側面が現れてくる。
外へと救いを求める彼女が或る光景を目にした際の狼狽。
そして、嫉妬と絶望。
観ていてグッとくるものがありました。
演出も良かったです。
五感が異常に鋭敏なインディアの世界を共有させるために映像が微妙にスローとなり、音が若干大きく間延びして聞こえる。
流れる映像と音に集中し、登場人物の微妙な表情の変化や音がもたらす違和感に惹きつけられます。
アンバランスな魅力。
そしてバランスを崩し、振り切ったが故の魅力。
十二分に楽しめると思います。
オススメです。
よく解からん
何だろうね、雰囲気たっぷりの映像と音楽で魅せるキワモノストーリーだよね。「オールドボーイ」は話自体が直線的で解かりやすかったけれども、これはナンダロウ。サイコ・スリラーって受け止め方でよろしいんでしょうか?そうじゃないって云われると訳わかんなくなるんですが。それにしてもあの雰囲気たっぷりの映像はすごいですね。ミア・ワシコウスカのムスッとした顔の表情をズーっと抜く画面が多いですが、あれはあれで良いですね。母親演じる二コール・キッドマンが「あなたは誰?なぜ母親に懐かないの」と問いかけるシーンがありますが、あの二人の関係のあり方の説明って無かったですよね。インディアは何故あれほど母親と距離をおくのかイマイチ解かりません。叔父が現れ三人の関係はどうなっていくのだろうと思っていたら、あっさり叔父の正体を見せるシーンがありますね。ただ、単にそれだけの話だったんですか。まぁパク・チャヌク監督を信頼して観ましたが楽しめたのは事実です。
狙いすぎかな
怪しさを狙いすぎてるきがします。
面識のない姪っ子を赤ちゃんのころから情をだいてる意味もいまいちピンとこない。
チャールズが快楽殺人系なのか、自己中心的な殺人をしてしまっているのかもよくわかりません。成り行きと人格の気持ち悪さがいまいち伝わってこなかった。
冷蔵庫シーンは怖くて良かったです。
無垢な少女が染まったものとは?
異常なほど研ぎ澄まされた感覚を持つ少女が、自身に流れる血に目覚めていくようすを、そのおぞましさとは真逆の美しい映像で紐解いていく。
冒頭の「花は自由に色を選べない」という語りの意味がラストで明らかになる。はたして、白(無垢)だった花(少女)が染まったものとは?
自身の変化に恐怖と陶酔を覚える少女インディアをミア・ワシコウスカが見事に演じる。彼女はいずれアカデミー賞を獲るだろうと「アリス・イン・ワンダーランド」を観たときからずっと言い続けている。
突然現れる謎の叔父チャーリーにはマシュー・グード。その端正なマスクの下に隠された狂気の暴走は、「サイコ」のアンソニー・パーキンスを想起させる。
インディアと打ち解けない母親エヴィを演じるニコール・キッドマンは、どちらかというとゲスト出演的な位置づけだ。とくにどうということはない演技で乗り切る。
元夫のトム・クルーズが主演する「オブリビオン」が同じ日に公開されたが、図らずも67年のヒットナンバー(曲は違う)が両方に使わているのが面白い。
本作ではナンシー・シナトラ&リー・ヘイズルウッドの「サマー・ワイン」が、チャーリーが仕掛けた罠とも知らず、ワインに身を任せて踊るエヴィを嘲笑うかのように鳴り響く。
予告篇を見て吸血鬼に目覚める話かと思っていたが違っていた。もっと現実的で怖い話だ。
亡き父の思い出に浸る靴の羅列や、庭に点在する丸い巨石などアート的な描写が多いが、構図としては平凡。
サイコ映画じゃん!
全然予備知識なくみたら…サイコ映画でした。
美しく描いてるけどエグさにかわりなし。
前半少々眠りが入りました…。
登場人物たちの心象変化たどっていくと、こんなペースで描くべきなのかもしれないけど、抑揚なさすぎたかな〜。
マシューさんのハンサムなのに淡々とした演技はずっしり重みありましたね。
遺伝子は引き継がれるから大変ってこと?
後半は眠気なく面白かったです。
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