15歳、アルマの恋愛妄想のレビュー・感想・評価
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悩ましき世代
エロ妄想を煽るようなポスターだが、ポルノ志向ではなくて、あくまでハイティーンの日常を描く映画。 性にまつわる”問題”も絡んで、彼ら・彼女の思いや行動がどう展開し、決着していくかが見もの。 でも、内容が内容だけに、見る人を選ぶ。 性に関する行動にも多少面喰い、ハシシが簡単に手に入るのにもびっくり。 あんなことを言っていいかどうか、話す相手を選ばないって、なんなんだ。 日本の中高生だったら絶対に言わないなあ。お互い本音を言わずに空気読んでばかりだもの。 匿名サイトに投稿したらばれちゃったという状況じゃなきゃ展開しない話。日本なら。 思春期ならではの衝動・思いとともに、他に何にもない田舎町の閉塞感と、それでいて、なぜかのあっけらかんとした雰囲気がいい。 いじめに発展するという展開もあり、アルマは苦しみ、ある意味クライシス状況にはなるのだけれども、逃げ込められる場所・受け入れてくれる場があるって、人を強くする。 子どもたちの世界もだけれど、 お母さんがとってもいい。えっ?という展開もあり、そうだよなという苦笑を伴った言動もあり、お母さんに関しては全部ドツボにはまった。
驚歎
最初、何語を話してるか理解できず、鑑賞後ノルウェー映画であることを確認。通りで耳馴染みがないと思った。 劇中に出てくるノルウェーの風景は、日本の田舎とは雰囲気が異なり、どこか物寂しさを感じた。 暇でやることもないんだとしたら、アルマの妄想みたいな方向に走っていくのも納得できるし、腑に落ちる。 それにしても世の15歳は、大人への階段をこんなに早く登っているのだろうか。
アルマは可愛いからね〜〜
私はどちらかというとサラ派 サラのキャラ良かったよね ど田舎ってのもいいよね JUNO系かと思ったらそうでもなかった まあアルマはおかしいけどそれは性に限ったことで他は別になんら普通の子
途中からネタバレあり
ノルウェーの閉鎖的な村を舞台にしたガールズムービー。
テレフォンセックスをする主人公から物語はスタートする。
設定が絶妙で普通のエロ本、エロ画像を見るなどの性体験の冒険程度だったら、みんなそんなにぎょっとはしないだろうが、その通常より2歩ぐらい進んだアルマの性への好奇心がこの映画のミソになっていると思う。
以下ネタバレを含みます。
まず冒頭で少しトンだアルマの性体験シーンがあることで、観客の私達はアルマの変態性を疑うようになります。
そしてクラスメイトと参加したパーティで両思いちっくな彼とふたりっきりになるチャンスが訪れ、そのときにアルマは彼に「性器で太腿をつつかれる」体験をします。
通常であれば、彼からの性的な誘い、もしくは性的悪戯をされたなどと解釈できるが、その事をアルマは戸惑いと少しの舞い上がりから友達に話してしまう。
でも彼はポジションがクラスで上の方のモテるタイプ。対してアルマは冴えない少女。
アルマは友達から虚言の疑いをかけられ、その上この事をクラスメイトや学校の生徒達にバラされてしまう。
友達から仲間はずれにされ、あまつさえ“チンチンアルマ”などとゆうあだ名でからかわれる始末。
普通なら観客の私達はアルマ可哀想っとなるところだけど、ここで冒涜のシーンが効いてくる。
私達もつつかれたと主張するアルマを信用できないのだ…。
あんなテレフォンセックスに興じるようなアルマだったので彼とのアクシデントも妄想だったのでは…っと思ってしまう。
そのまま物語は進みアルマは自分の名誉を回復できないまま、学校、家、村での居心地の悪さがジリジリと増していく。
そこで、ブチ切れたアルマは家出をして都会のお姉さんが住む家を目指す。迎え入れてくれた年上のお姉さんや仲間達は村の人々と対照的に視野が広く先入観なくアルマの話を聞き、受け入れてくれるのだ。そこでは、アルマはリラックスしていてありのままで生々としている。
物語のこのあたりで私達は、アルマが一貫して正しい主張をしていたことに気づかされる。
冒涜の先入観でアルマが異常に性に奔放なおかしい女の子だと疑ってしまっていたのだ。
冒涜の思い込みと、映像の色味のニュアンスや視野のコントロールでうまく観客の私達を村の人達と同じ様にアルマへの疑心を感じさせるのがこの映画の監督の意図した体験だったのではないかなと私は想像する。
もちろん、そこに引っかからずにアルマは嘘ついてないのにみんなにいじめられて可哀想!とゆう視点で見てしまったら面白さ半減かもしれない。
ともあれ、女の子のリアルな性を描きつつ、村体験を映画の中に落としこんでてとても面白い映画だったとゆうのが私の意見です。
少ない登場人物を非常に上手く機能させてるなとも思いました。
特に印象的だったのは隣に住んでいるケンのある目つきのお婆さん。特になんも言ってこないのになんか微妙に監視されてるような嫌なお婆さん(田舎の面倒臭い人付き合い感)だと思っていたら、この映画の村の中で唯一といっていいほど中立的で正しい判断力と観察力がある存在だったとゆう、また偏見に切り込むようなギミックがついてて良くできてるなぁ〜っと感心した。
そして村に帰ってきたアルマは
皆の前で謝罪した彼を受け入れないとゆうエンディングも最高。
きっと村を出る段階を経て成長したアルマは夢見る少女から、困ったことは自分でどうにかする大人になっていて、彼がすごくガキ臭い少年に見えたのだろう(このざまぁみろ感も最高)
15歳とゆう微妙な年齢は大人にとってはまだ子供であって欲しい。そして性的な行動をしているのなんて見たくもない。そうゆう大人の一方的な感情の圧力をブチ破り、女の子はつつましやかに恋にときめいているとゆう幻想をブチ壊す、さらには人の偏見や差別意識にも切り込む、リアルなガールムービーでした。
少し前に鑑賞した記憶を元に書いているので内容に誤り等あったらすみません。
意外といい話だった
等身大で、面白くて、自分と重なる部分が多くて、最後はちょっと感動した。アルマがどんどん可愛くみえていった。親に反抗するのも、男の子が好きな女の子をからかうのも、15歳らしい。最後はちょっと考えさせられた。自分の娘に突き出すような男の子との交際を認められるか。親の視点から見ても面白い映画だと思う。
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