劇場公開日 2014年4月5日

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「電気工から大統領へ」ワレサ 連帯の男 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0電気工から大統領へ

2014年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

アンジェイ・ワイダ監督が「ワレサ」をつくったという。
ワレサと言えば随分、むかしの人のような気がしたのだけれど、
まだ現代史に残るような人なんですよね。
東西冷戦の突破口を開いたというポーランドの「連帯」運動を導いた。
一介の電気工だった男が、後の大統領にまで登っていったのだけど、
特にものすごい能力があったわけではない。
すごい信念があったわけではない。
あるのはその場に応じた反射神経というべきものだったのではないか。
思想的、観念論的に動いていたわけではなかった。
リアリスト、それが結果的に正しかった。
それと、彼を支えた妻の姿がいたからこそ、進めていけたのだと思う。
でも、ワレサも妻も取り巻く環境に戸惑いながら、迷いながら、
自分たちの立場を認識していく。その姿を克明に描いたアンジェイ・
ワイダ監督の執念のようなものを感じた映画だった。

xtc4241