言の葉の庭のレビュー・感想・評価
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靴職人といえば貴乃花親方の息子
仕事を休み、歩き方を忘れたと語る謎の女性。最初に会った時、万葉集の短歌を語るが、それが何か意味深だったりする。何度も逢瀬を続けるが、やがて梅雨が明け夏休みへとなり、会えなくなった孝雄。
実は学校の古典の先生だったという衝撃(というほどでもない)。15歳と27歳という歳の差はあれど、年上の女性に憧れる気持ちがよく伝わってくる。女子生徒とのいざこざがあり、結局は学校を辞めて実家に帰ることになるのだが、恋は実らずとも未来を予感させる。切なさの点でいえば、『秒速5センチメートル』にはかなわない・・・
映像的にはデジタル処理がなされ、実写ではないかと見間違うほど雨の風景がとても綺麗だ。
完璧すぎる
何度見てもいい。
新宿御苑が美しい。
個人的にはドコモタワーが大好きなので、タワーの光の描写も凄く好き。
御苑から見るドコモタワーは特別だが、この映画ではそれをさらに引き立たせている。
27歳の私は15歳の頃の私より少しも賢くない。
確かにな。と思う方意外と多いのでは。
人はみんな孤独を抱えていて、拠り所を求める。
時に素直になれなくて自分を攻める。
私も20代は将来や仕事に対する不安など不安定な時期があった。
だからこそよりこの作品に共感できるのかもしれない。
ちょっと疲れたなと思った時に見るとかなり癒される。
何より描写が神すぎる!
タイトルとキャッチコピーからわかる文学的映画
46分という短い映画の中に、本当に凝縮された淡い"孤悲"の物語が描かれていると感じた。
高校生の主人公と年上の女性。
雨の日の朝だけに会うことのできる存在で、お互いが癒しの存在となっていく。
お互いに自分の人生歩めるのかどうか不安と葛藤しながら、他人と干渉することなく、歩んでいく物語。
女性は社会でうまくいけなかった人だったのに対し、主人公は、これからのまだ見ぬ大人に魅力を感じ、明るい未来を夢見て、必死に食らいついてそのために一生懸命に靴をつくる。
2人が対照的に描かれていて、背景に描かれる情緒的な表現に対比に比喩に暗喩に、込められた意味が一つ一つの表現に感じ取られ、細部にまでこだわって、表現されていることに感銘を受ける。
雨、小雨、大雨、嵐、雪、虹、晴れ。
この46分の中にどれだけの天気があっただろうか、どれだけの表現があっただろうか、どんな意味が込められているんだろうか、主人公たちの心の動きに、それが表されている細部に後だわってもう一度見てみたいと思わされた作品だった。
とにかく美しかった。。
新海誠にしか表現できない男.女の絶妙な距離と"孤悲"の物語だった。。。
私たち泳いで河を渡ってきたみたいね
雨の描写というか水の表現が凄い。絵がすごくて引き込まれる。
こんなに美しいのに夢を追う青年が恋したのはイジメられ追い出された女教師というクセの強いお話。青年が足フェチじゃなく物凄い真面目なのが良い。センチメンタル。シリアス。秦基博の歌声とぴったりな雰囲気だなと思った。
短くシンプル・でも奥深い
新海誠作品は「君の名は。」「天気の子」「雲の向こう、約束の場所」「秒速5センチメートル」と4作品観まして、今回が5作品目です。
秒速5センチメートルも三部構成で一時間ちょっとしかなくて映画としてはかなり短い作品でしたが、この「言の葉の庭」はさらに短く、たった46分の作品です。
しかし、たった46分の作品にもかかわらずストーリーは濃密。
天気の子にもあった「美しい雨の描写」がこの作品でも如何なく発揮されていました。冒頭のシーンで新宿御苑の池に落ちる雨が水面に波紋を描くシーンの美しさは本当に素晴らしく、「さすが新海監督」と思わせてくれました。
未成熟なほろ苦くときめくとき
夢があるって、打ち込むことがあるって素敵だ。その実現性なんて関係ないんだけど、もやもやした中を自信なく進んでいる。その時、まわりが評判は気になるけど、アドバイスなんか聞きたいわけじゃない。
社会で理不尽な壁にぶつかる。ものすごくデリケートな関係で動きが取れなくなる。その世界で立ち直れないかともがく。
そんな二人にとって、雨の公園は現実から少しだけ逃避できる空間だったのかも。そんな空間で、ある意味裸の心の二人の時間を重ねると、頭じゃない深い感情が芽生える。
それが現実になった時、裸ではいられない。ただ、芽生えた感情は本物だ。
何に救われるか
人生の一歩につまづいた時、一歩が踏み出せない時、恐怖や不安で歩けなくなってしまった時に、また歩き出せるきっかけを、どう自分に決着着けるのかはとても難しい。雨の新宿御苑に逃げ込んだ二人が出会う話。か細い二人の物語は、感情をぶつけ合うことで強くなっていく。実に良い終わり方だ。短い話だけど、流した涙が気持ちが良かった。また明日から頑張れそう。
夢見る青年の青臭い夢物語。
青春とは青臭いものである。青年というより少年なのかもしれない。この作品に感じたのはそこ。もちろん画は綺麗だし実写とは違う引き込まれ方をする。これを見られるのは本当に素晴らしいと感じる。
ただ、主人公の気持ちの揺れ方が、どうにも落ち着かない。居心地が悪い。いや高校生の頃なんてみんなこうじゃないか?と言えなくもないが、やっぱりなんか違うなと少し疑ってしまうのだ。まぁ確かにいるかもしれないな、っていう程度の中途半端な共感しか得られないまま、ラストの流れで私は見事に置いてけぼりにされてしまいました。
さすが!
やはり、風景・景色画はNo.1綺麗ですね!!私は天気の子より、こちらの作品の方がぐっと胸に来ました。ファンタジーなしで、リアルなストーリーも良かったですよ!曲も懐かしの大江千里さんの曲を秦基博さんがカバーしていて、作品に合ってたと思います。
二度目 【学生・ラブストーリー】という嫌いな要素が二つも入ってるか...
二度目
【学生・ラブストーリー】という嫌いな要素が二つも入ってるから内容は好きじゃない
でも雰囲気はすごく良い
映像も綺麗
雰囲気を楽しむ映画だと思ってる
あとエンディングの歌はせこい、良い歌
歌も映画とすごく合ってて
面白いわけじゃないのにまた観ると思う
胸が苦しい
見てすぐの感想
本当に胸が苦しくなりました。雪野さんと少年が優しすぎて、正直に生きているからこそ社会で上手くやれてない?感じがして、そうゆう人こそ報われてほしいと思った。ストーリー全体が優しくて物静かで言葉ひとつひとつが心の奥まで来ました。また、会社や学校に行きたくないという気持ちはだれもが感じたことがあって、共感ができると思った。会社や学校で上手くいってないと感じる人ほど見てほしいです。しかし、こうゆう出会い方憧れるーーーー
現実に合ってほしいーーーー
みんなの感想を見て
たしかに、結構年の差ですね。雪野さんが少年を追いかけるときに裸足なのはちょっとわかんないなってなりました。でも、現実でなくて映画だからこそ先生と生徒の恋というのは許されると思いました。私も、そこで一瞬、え?となりましたが、映像がきれいすぎてどうでもよくなりました。現実のことを持ち込まずに映画に入り込める人にはおすすめの映画です!
言葉って素敵だな、と思わせてくれる映画
まるで2時間映画を見たかのような満足感。
こんなにも美しい世界に、人間の弱さや苦しさ、挫折と切なさ、そして希望と愛が全て入り交じっていて、正直言うと、この映画をすっきりまとめられる程の文章力は自分にはない。
今作は「雨」そして「靴(足)」、「言の葉」という3つのワードが大切になってくると思う。
「雨」の降る日に決まって同じベンチに訪れる少年と女性が、自分自身の「靴」を作って1人で歩こうとする。
少年は将来や夢の為に真っ直ぐに突き進むが、どこかでずっと焦りを感じている。
これがまたよくわかるんだよ。。。
人間はそんなに真っ直ぐでいられない。
だから、雨の日だけは、真っ直ぐ学校へ行かずに寄り道して公園に向かうのだろう。
もし当時自分が同じ事をしたら1回でも大変な事になっていたなと考えると、羨ましくも感じられた。
女性には辛い過去がある。
こういう優しくて親切で、それでいて美人な人って、どこかで誰かに妬まれて足を引っ張られるんだろうな。。。
彼女は行きたくても行けない。真っ直ぐに向かいたくても進めない。
それは、周りの人からは「逃げ」だと感じられてしまうのかもしれないけど(特に日本人は許さない人が多いと思う)、こういう彼女の気持ちをわかってあげられる人であった方がいいと思う。
二人は次第に惹かれていく。
自分にはないような「大人っぽさ」や「色気」を持ち、ミステリアスでつい惹き込まれるような女性、ユキノ。
自分が出来なくなってしまった、真っ直ぐに夢を叶えようと突き進む、「若さ」と「純粋さ」を兼ね備えた少年、タカオ。
そりゃあ惹かれるよな...
自分だったらユキノさんに確実に惚れてる。
花澤香菜さんの声はやっぱりいい。
女の子らしい声も、大人っぽい色気のある声も、透き通っていて聞き心地がいい。
なんでユキノは、タカオの告白とも取れる言葉に、敢えて突き放してしまったのだろう、と考えた時に、やっぱり異性に対しても嫌な過去を持ち、タカオの将来も考えての事だったのかなと思うが、それでも最後に追い掛けてしまうのは、どうしようもなく好きだったからなのかな、などと考えてしまう。
でも結局はユキノは実家へ帰り、二人は離れ離れになってしまったわけだが、それもタカオの将来を考えて?
それならユキノがここに残って、バイト等をしながら同棲でもしたら良かったのでは?と考えてしまうのは、まだ自分は幼いからなのだろうか。
「君の名は。」が、学生の真っ直ぐで純粋なド直球恋愛だとするなら、
「言の葉の庭」は大人の静かで激しい恋愛なのだろうな。
ここまで書いてもまだまだまとめられそうにないので、この辺で。
長々とすみません。
もしもっと上手くまとめられそうであれば、書き直します。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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