言の葉の庭のレビュー・感想・評価
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雨が降るのをずっと待ってる
雨の日の一限抜け出しボーイとアルコールガール。
普通の物語は雨が降る事は悲しみの表現だけど、この映画の雨は、出会いや好転を意味する。
新海監督の繊細で美しい絵がいい。
この尺でよくぞ・・・
新海のアングルの独自性は見事である。手元、足元のアップ、移動対象を移動しながらのワンカット、変質狂的なまでな水や雨の描写。見たことのある映像だがアニメで描くことは容易ではない。チョッとした小物のアングルも見事だ。足と雨。共にこれほどまでにみずみずしく美しくこれほどまでにエロティックに描写できるのかと驚く。その背景の登場人物たちの人生には一切触れること無く。それ故に晴れた日の画面は粋なり瑞々しさを損ない単なるアニメとなる。雨の画面を渇望するアニメに。そして晴れた学園で行きなり事態が進展する。そうか万葉集か。新宿御苑の雨宿りは古都奈良に連なる雨と水の物語。最後の10分、ひとりで歩くと言うことは・・・そうだ恋歌だ。今の時代に歌われる恋歌のために用意された、そうこれはそのためのアニメなのだ🎵かと言ってこれは絶対にPVではない。れっきとした本格的なアニメなのだ‼️
ピークという言葉に納得
恥ずかしながら今視聴。こんなに短いならもっと早く観るべきだった。
ほしのこえ、君の名は、天気の子、すずめの戸締まりと劇場で観たが、私が観た新海監督5作品の中で、「クリエイターとして」最も才能や地力を感じるのはこの作品かもしれない。※他作視聴で覆る可能性あり
大ヒット企画のプロデューサー的な視点込みとなると「君の名は。」こそ才気煥発の極みに思えるが、そういう興行的な境地を狙わないスモールスケールの作品としてなら、本作は「やるべきことをしっかりやりきる」職人的な巧さにあふれていると思う。
君の名は。の大ヒット以降、隙だらけというか「映像さえ美しくて壮大な感じの何かをすればよし」の手癖・不真面目・ザル脚本になってしまった「天気の子」や「すずめの戸締まり」に比べて、本作の隙の無さや無理の無さは圧倒的な高みになる。最近友人が「言の葉の庭がピーク」と言っていたが、限りなく納得できる内容だった。
優れた格闘家は、自分の手足の長さを1ミリも長くとも短くとも感じておらず、間合いやインパクトを間違えないという。それは自分を少しも過大評価も過小評価もせず、まさに自分のできることとできないことを把握して、自身の体を使いこなし状況に対して最適に動くということだろう。クリエイターも創作の姿勢としてそれは真であり、本作は新海誠監督とそのチームの「できることを完璧にやりきり、できないことは一切しない」が47分間の中に実現されていると感じる。
本作はある意味なんでもない、人生に一度ぐらいは訪れそうな「運命的ではない人たちが出会い、意志の力で運命的になりたいと願う、個人と個人の小さな話」だ。公開された2013年当初としても、小説賞の梗概審査やプロット賞では「ありふれている」「普通」という理由で、箸にも棒にもかからず落選となるだろう。
しかし、そんなありふれたプロットの話を美しい映像と無理のないテンポで「見物」にして最後まで見せてくれるのが、この作品のスタッフたちの地力の高さである。
アニメで映像自慢と言えばダンスシーンであり演奏シーンであるというお約束はTikTokの物真似文化が出る以前からだが、本作はダンスもしないし演奏もしない。しかし確かな映像美で見せるという、自信たっぷりの才能の披露がある。
素足を計測のフェチズムはこれぞ新海誠という具合だが、それがすずめでどうなっていたかと言うとアレで、低俗になりすぎていてちょっと悲しみを覚えた。
無論、いくら丁寧で上質でわかる人にはわかる良さと凄みがあっても、本作の路線では100作つくれど大ヒットは狙えない。結果、3年後に「君の名は。」でわずかな隙と引き換えに大スケールアップを果たし偉業を達成するのだが、以後は雑に隙だけが増えていくような苦境に入っていると感じる。
漫画や小説の世界でも、デビュー前やデビュー間もない頃の方が読者を恐れていて、隙が無く(※テンポ感含む)面白い作家は珍しくない。一度売れると中座される恐れを失うのか、立ち上がりの速度感や整合性が劣化していくあの現象だ。
進化監督は、まさに先行き不安でなんとか食えていた程度だったであろう本作の頃~君の名は。公開前の物作りを思い出してほしいと思わされる作品だった。
ファンタジーではないので、アニメである必要性が感じられなかった。
知らないで見た。
だるいあり得ない話だと思ったが、雨と新宿近辺が登場したので、誰の作品か直ぐに分かった。
背景はコンピューターグラフィクだと思うが、そのテクニックは認めたいと思う。果たして、この監督独自の技術によるものか分からないが、現状はこの監督の作品として認めざるを得ない。つまり、綺麗なアニメと見えるのは、背景を担当する人達の技術で、コンピューターグラフィックによるもの。
そう、あの『プペル』も背景の技術は別にあるように、背景の人達の技術のなせる技なのだ。
さて、
28歳の女性であっても、生徒、特に勤めている学校の生徒に手をつけるのは、利益供与に当たり、教師として懲戒免職に値する。勿論、女性であっても、18歳以下に手を付けると言う事は、淫行に当たると思うが、あまり、堅苦しい事は言いたくないが、女性と男性を逆転させれば、良いだろうと考える、その安直な設定が稚拙に感じる。
昔から言葉(詩)に込めて想いをつたえてきた歴史や雨の良さを噛み締めて観る作品
まずはじめに、個人的に雨が非常に好き。
雨には特別な魅力があり、子供の頃から空から落ちてくる水の雫が不思議で仕方なかったし、窓に打ち付ける音・傘に当たる音・地面や水面に打ち付ける音が心地よく雨の日に布団にくるまって寝る時なんかはなぜか高揚感があった。
車でドライブする時の窓に流れていく水の形やネオンライトが写り込んだ美しい情景は子供の頃に後部座席で見て楽しんだり、自分の運転であっても楽しい。彼女がブチギレて起こっていてもそっちのけで見てしまうこともw
だから主人公のタカオとは違った意味で起きたときに曇っていたり、雨が降っていると何故か嬉しいw
他の人が快晴の日に「わあ、めっちゃいい天気!!」とか言っているのも「どこがやねんw」と共感はあまりできないw
新海先生の情景の描き方はいわずもがなだが、見ていても非常に美しくまさにひきこまれていくようだ。
なにげない日常を切り取ったからこそリアルさがあり、そこに息づいている人たちがいて、自分を投影したりが容易にできてしまう。
46分の短い間に駆け抜けるように物語が進んでいくが、ゆっくりと二人の距離感や設定を飲み込んでいける。
物語としてはありきたりであり、突出した演出や内容ではないのだが、やはりそこは新海監督の旨さと言うか心の機微を丁寧に描き、ドキドキする男子高校生を描いている。
また人の心の弱さや気持ちを伝える難しさ、また伝える大切さを表現している。ラストの雨の上がるシーンはやはり演出が素晴らしくニクいw
「Rein」の挿入が素晴らしい。
その他の場所でも音楽がうまく使われている。
色々な形で「詩」等にのせて心を伝えてきた歴史を短い作品の中で感じる事ができた。
また雨の魅力がより一層この作品を観ることで感じることもできる。
改めて素晴らしい監督であり、(自分には無いが)センスの高さも感じた気になってしまうw
センチメンタル・レイニー・ラブストーリー
ちょっと気持ち悪い
絵がしっとり美しい!実写版のよう
何しろ映像が綺麗だった。あらすじ上、雨のシーンが多いので、水輪とかアメンボとか水辺に映った揺れる枝葉とか雨に濡れた木製の通路、植生、線路など、実写みたいに綺麗でアニメもここまで細部までこだわって作られているのかと驚く。
季節感、天気やその匂い、郷愁、都会の喧騒、3本目?なので共通した監督のこだわりが見えてきた。最近観た『天気の子』もそうだったが、新宿近辺が多いと思ったら、やはり監督はこの辺りに住んでいるようだ。新宿御苑が良く出てくる。
絵が適当ではなく、本当に本物を写して書いている。部屋の中、台所、缶ビールでも手を抜かない。凄いね!また監督の作品が見たくなったし、『言の葉の庭』の続きが出来れば見てみたい。今思ったが『庭』って何なのだろう?短歌の世界、言葉の庭って事?
この万葉集の短歌を知っていた人は多いのかな?
『鳴る神の少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか君を留めむ』とユキノが詠み
雨が降ったら、君はここに留まってくれるだろうか?
『鳴る神の少し響(とよ)みて 降らずとも 我は留まらむ妹(いも)し留めば』タカオが返す
雨なんか降らなくても、私はここにいるよ。君がいて欲しいのなら。
ユキノの声が思ったより高かった!
もう少し低い声を想像していた。
二人の出会い、せめてタカオの高校卒業時に出会っていればと思ってしまう。
15は若すぎる!!
「人間なんてきっとみんなどこか変」
絵がキレイ
よかった
空の匂いを連れてきてくれる雨は好きでこの表現めっちゃ好き。
最初の主人公が駅で立ち止まった時後ろのおばさんが嫌そうな顔するところとか細かいと思った。
2024年10月20日2回目の視聴!
•金麦とチョコレートを組み合わせの意味を知ると切ない、、
•とても綺麗で切ない作品で、繰り返し見たくなる、、
自然より美しい眩しすぎる過度な描写力は圧巻。
内容は。雨の日に新宿御苑で会う15歳男子と27歳女子との恋愛模様を描いた作品。冒頭の水面に映る水滴の波紋が重なる言葉の様で水面の輝きそしてオフ台詞『こう云うことを二ヶ月前高校に入る迄俺は知らなかった』から始まる思い出話には文語調の小説の様で美しい。印象的な言葉は『10代の目標なんて…』引っ越しを手伝った後に兄が彼女に云う言葉。何だかそう言われている人をよく見ている様でありふれた抑圧的な台詞が耳に残りました。監督自身も一番言われてきた言葉なんだろうなぁ。『鳴神の少しとよみて差し曇り雨も降らんか君を留めん』からのアバンタイトルは芸術的で此処だけで観て良かった気さえしました。『鳴神の少しとよみて降らずとも我は止まらん意もし留めば』は本当に鳴神を呼び寄せてしまう演出はベタだけど良かった。二人の心の距離が縮まる瞬間。素直な感情を吐露した15歳男子に対して靴がなくても歩ける様になったから大丈夫からの27歳女子の内面の暴露と男子の逆ギレ合戦は、大人の階段登ってる感じがしました。それにも増して自然より眩しすぎる恐ろし表現と矛盾した人間を美しく見せる才能は自分には眩しすぎるました。エンディングで新宿御苑では飲酒は禁止してますには笑えた。未成年との異性交友も迷惑行為です。手ブレを活かした演出やカメラの引きからのパンアップやゾッとする様な手間の掛かる表現には脱帽です。やはり恋愛映画は別れこそ全て、最後に雪を見る互いの意識の繋がりで深い絆を感じ、別れた二人は2度と会わないからこそ最高の想い出を作れ其々の道を歩き始める事が出来たのでは無いかと思いました。いずれそれぞれの道が少しでも交わってる事を希望したいですね。
先生激ヤバ女すぎだろ
美しい、素晴らしい
音の楽の奏‼️❓
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