「温かい作品」言の葉の庭 大仁得さんの映画レビュー(感想・評価)
温かい作品
新海は当時も器用でビジョンのある制作者だったみたい。
彼の近年の映画よりずっと抑えられて作画もストーリーもかなりシンプルにも関わらず質が劣らない。雨だったり、雪だったり、木、池、自然への愛情を込めて作られた美しいフレームだらけ。もちろん東京の描写もとても懐かしい気分がする。
一つの不満としては、ラストシーンの音楽と台詞と作画はオーバーすぎて小さな可愛いドラマからかえってメロドラマになってしまった。これもまた新海の短所みたい。
それでもほのぼのと温かい気持ちを与えてくれる作品で私はそこそこ好きだった。
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