「新海誠の真骨頂」言の葉の庭　藤崎修次さんの映画レビュー（感想・評価）

再上映中の劇場で今更ながらの初鑑賞。

思春期の男の子がちょっと大人の女性に淡い恋心を抱く得意のパターン。悪く言えば青臭いのだが、逆に大きな破綻も無く安心して見られる。

そして、いつもながらの精緻な描写。特に雨や水の描写は限りなく実写に近くて、常に驚かされる。

それにしても、この人の作品って、代々木のドコモビルがよく登場するけど、個人的にも東京の風景ですぐに頭に浮かぶのは、スカイツリーでも東京タワーでもなく、何故かあのビルなので、物語に入っていきやすい。

あと、新海作品は実在する商品が出てくるが、権利関係の調整がすごく大変だろうなと下世話ながら思ってしまう。