ウォーム・ボディーズのレビュー・感想・評価
全86件中、1~20件目を表示
さあ、壁を取り払おう。
ゾンビ映画はメタファーだと言われる。そういう点では本作はかなりわかりやすい。
本作の主人公アールはいわゆるゾンビだ。ただゾンビといってもけして死者が甦ったわけではなく最近のゾンビは感染者的な扱いが多い。本作も原因不明の感染症で死者のように顔面蒼白になり、人肉を欲してただ徘徊する。人間性は失われてるはずだが彼にはちゃんと思考力があった。記憶は失われていたが自身を客観視できていた。ただ、彼ら感染者たちは隔離されてる状態なので自分たちの状況をほかの人間たちに伝えるすべがない。
人間たちは感染者たちを脅威に感じて巨大な壁で自分たちの居住区を守っている。けして感染者たちを壁の内側には入れさせまいと死守している。
あるきっかけでアールはジュリーと出会う。互いにひかれあう二人。そしてアールは自分達が自然治癒していることを伝える。我々は危険な存在ではないのだと。
しかし感染で妻を失い憎悪に支配されているジェリーの父グリジオはそれを容易に認めようとしない。感染者たちを敵とみなして殲滅しようとする。感染者と人間はお互い分かり合うことは出来ないのか。
しかし撃たれたアールにも同じ血が流れていることを知ったグリジオたちは彼ら感染者たちを受け入れる。異質な存在と恐れていた彼らは我々と同じ人間なんだ。共存共栄できるのだ。そして両者を隔てていた巨大な壁は取り払われた。
まさにイデオロギーや宗教の違いから互いにいがみ合う世界、あるいは難民問題などを風刺した物語。
ゾンビ映画はサメ映画同様やりつくされた感はあるが、ゾンビ視点での物語は斬新ではあった。ただエンタメとしては物足りない作品。主人公のアールは青白い顔してる方が神秘的で魅力的だったな。
何か良かった異色作
................................................................................................
ゾンビの主人公がある女の子を気に入って軟禁。
そうすることで他のゾンビから守るという意味もあった。
そのうち恋心を持つが、その女の元恋人を食ったのは自分だった。
女は人間の町に帰りたがり、主人公はそれを受諾して送って行った。
元恋人を殺したことも告白した。
こうして離れ離れとなったが、互いに愛し合っていた。
またこの2人を見たゾンビ達全員に何故か人間らしさが戻る。
ゾンビが感情を完全に失うと骸骨になるみたいやが、
その骸骨が、人間らしくなって来たゾンビ達を襲い始める。
最後は人間も入って三つ巴の闘いになるが、
ゾンビがマトモになって来ていることに人間が気付き、共に骸骨を滅ぼす。
こうしてゾンビは人間と共に過ごすようになり、主人公らもハッピーエンド。
................................................................................................
ゾンビが主人公という異色作。
ゾンビ映画というよりラブストーリーって感じ。
ラブストーリーは嫌いだが、設定が異常なせいか、何か良かった。
ゾンビ・ミーツ・ガール
原題
Warm Bodies
感想
全米初登場1位!世界が感染したのは、ロマンティック・ゾンビ・ラブコメ!
世界の終わりに、恋が襲ってきた。
これはかなり大好きな作品でした。久しぶりに観ても面白い!!
ゾンビ目線でのラブストーリーは新鮮でした、ゾンビ男子Rと人間女子ジュリーのまさにロミオアンドジュリエットでした!
こちらの作品のゾンビたちは喋れて、どんどん変化していきます、憎めないゾンビたちになっています!結果的には人間に戻れるのかな?
ですがゾンビより凶暴なガイコツが出てきます、こちらはゾンビのなれの果てです。
ゾンビのフリしてからのやりすぎには笑ってしまいました。
ゾンビと人間が手を取り合いガイコツと戦うのは感動しました笑
Rの友達のMもいい味出してました。
サウンドトラックも全部良かったです。
心が温かくなる作品でした。
※恋により僕の体温上昇中
深い
さらっと流しながら観ようかとかけたが中々深いものがある
起承転結ちゃんとしてるしキャストが皆良い
自分とは違うものに対して優しくなれる気がする映画
ほっこりします
悪役という悪役が出てこないのもほっとする
ゾンビ版美女と○獣
好意的ゾンビ
公開時から興味ありやっと鑑賞。
ゆっくり歩くゾンビも今は走って追いかけてくる。近年のゾンビというとなんでもあり。感情を持ったゾンビがいてもいいよね。と思える作品だった。
ゾンビに恋する女の子はストックホルム症候群だったのか。ソンビに好意を持つあたり全く共感できない。意志を持つゾンビを演じるのは難しいと思うし、見ていて役者が演じるゾンビ感が拭えない。
それはゾンビに食われないようになりきってる人間?と思うこともあり映画としてイマイチだった。
※海外ドラマのウォーキング・デッドと比べちゃうからダメなんだ。
ゾンビ映画の未来
ゾンビ目線で描いたゾンビ映画とも言えるかもしれないし、感染者への差別撤廃作品とも言えるかもしれない。また、ゾンビ映画としては変わり種ではあるけど、変革を求めた結果生まれた作品なのだろう。コロナのせいで単なるゾンビ映画は興味が薄れてきたけど、恋愛ゾンビ、変革ゾンビといった社会派ゾンビ作品とは違う視点で作られると、共感せざるを得ない。
偏見と差別といったテーマ性はもちろん感じられるが、あくまでも基本は脳を食べてしまうとその被害者の記憶や感情が移植されてしまうゾンビなのです。言葉を発しようにも思ってる言葉は出てこないし、自分の名前さえも忘れ去っている青年R。通常ゾンビの他にも凶暴なガイコツたちがいるという構図。まぁ、結局は共通の敵ってことですね。
高い壁で隔離政策を取るだけではダメ。もう生きた人間よりもゾンビのほうが多くなってきている世界観。生物兵器によるものかウイルスによるものかといった原因は不明だが、彷徨うばかりのゾンビ目線で恋することで何かが変化。そのゾンビと人間のカップルを見るにつけ、仲間のゾンビも徐々に変化していく。種族の違い、伝染病の隔離政策、様々な風刺をも思わせる作りではあるけど、全ては多様性、ダイバーシティだ!などと考えてもいいかもしれない。
ジュリーの父親役マルコビッチはとても似合ってるし、R役のニコラス・ホルトも上手い。猫背から背筋がピンとする変化も見事だ。個人的には言葉が上手く発せられないところがいいと思った。ゾンビメイクがだんだん薄くなってきてるところも。
ゾンビ映画版「ロミオとジュリエット」
ストーリーの骨格は全然違いますが、何となく「ロミオとジュリエット」を彷彿とさせる設定です。
世界が一度崩壊したあとに、愛が地球を救うみたいなノリはちょっとぶっ飛びすぎかもしれませんが、私は楽しめました。
むしろこの映画が、単館系の小品で、さほど評価されていないことに不思議な疑問を感じます。
スターが不在で、これといった派手なヴィジュアルもないために、低予算で制作されたのでしょうが、ゾンビ映画に偏見を持っていた私は、その認識を改めました。
むしろ、ゾンビ映画という括りであれば、いろんな可能性を持った作品を比較的、低予算で制作できる状況なのでしょう。
彼らの次回作が大成功を収めることを祈ります。
特に、音楽の使われ方や、主人公のモノローグ、ちょっと笑える描写などは、ラブコメディのそれと一緒です。
軽く、力を抜いて楽しめる作品です。
2014.8.17
なるほど脳を食べるゾンビの理由が
その人の記憶を取り込んで人間の記憶を取り込めるからゾンビは脳を食べるのと噛むだけのやつがいるのね
噛むだけのは仲間を増やしてるのかな?
なんてよくあるゾンビ映画の疑問が解決しました。
この映画はコメディなんて軽い括りにされてるけどゾンビ映画としての一つの答えを提示している。
ゾンビは伝染病だが愛や人間らしさを思いだして人間性を取り戻していくのがとてもよかった。
レコードを聴いたり友達と会話するゾンビってのも切り口としては面白い。
恋愛要素もくどくないのがいいね。
惜しいのはガイコツの存在かな?
ゾンビは伝染病での結果として理由はわかるけどガイコツはなに?笑
存在理由が曖昧なので、ただ人間とゾンビの共通の敵なだけの存在にされてるのはいまいちかな?
奇跡が起こる
静かだけど、落ち着いてて、良い。そして珍しい。どんどん人間性を取り戻していくのよね。恋をして。でもさ、どうしてゾンビになったのか、そこが疑問。生き返ってるやん。感染症ってかんじだったよね??
みんなハートを忘れちゃう、=生きている心地がしない=ゾンビになっちゃうって感じなのか。
そこで、恋をして、忘れてたハート、温かさを思い出していく。目の色が変わるところが、うぉ!!!って盛り上がってしまった。
冴えないゾンビの恋愛成長物語
ゾンビ×恋愛の異色コラボのハートフルゾンビ映画。
ツッコミ所満載で「なんだそれ」と笑いながら観たけど、なんだかんだ物語としてはちゃんとしてたし、最後は非常に気持ちの良い締めだった。
情に厚いゾンビだったり破茶滅茶な状況をすんなり受け入れる友達が良いキャラしてるし、度々流れる曲のチョイスが面白い。
少しひねりの効いた恋愛映画を観たい人にオススメ。
ユートピアとディストピアの境界線が見当たらない
ゾンビが人間性を帯びていく という有りそうで無かった本筋 は面白い。
んー なんというかそれだけだなという感じ。
生理学的に考えてしまうとどうしても希望は見出せないし(繁殖の面から)、気持ちの落としどころが見つからない映画だった。
過去鑑賞
恋するゾンビ”この斬新さに惹かれ鑑賞しました。
周りの評判のが良かったのも納得出来る面白さでした。
つっこみどころ満載な作品ではありましたが(いくら優しくても彼氏を食べちゃったゾンビだよ?等というツッコミは野暮ですよね)そこはゾンビ映画というよりゾンビ設定を借りたロミオ&ジュリエット風ラブストーリーですので、軽く受け流せれば愉しく鑑賞出来る作品だと思います。
王道的な展開で、しかもゾンビ映画なのに心が温まっちゃったりするなんて、ちょっとびっくりです。
Rを演じたニコラス・ホルト、確かにイケメンでしたね。
やっぱり容姿が優れている人はお得ですよね(;>_<;)
ほっこりゾンビ
再鑑賞。ゾンビラブコメディ。ちょっと話せて思考能力あるというゾンビ設定にほっこりします。ニコラスホルト君がウォーボーイズの時より純粋で可愛いところが見どころ。ちょっとキュンとくるシーンがお気に入りです。
ゾンビの声
ゾンビから見た世界。
どこかこっちもゾンビにいくらか人間性は残ってんじゃないかと期待している部分もあり、それをうまいこと映画にしてくれた。
設定として、人の脳ミソ食べるとその人の記憶を共有できるというものにし、そこからの人間性の再生という物語にして。
ゾンビの心の声設定もよい。
ゾンビって表情や動きが緩慢なので何考えてるかわからないからそうする他無かったんだろうが、考え方が普通でよかった。
見た目が違うとなかなか歩み寄れないが、共通点を見出だせば距離は縮まる。
ということか。
食事の前中後には見たくないけれど、
心がゾンビになった時に見るとウォームハートになれます。
ツッコミどころは一杯。
でも、そのツッコミどころも、誰かと一緒に笑い飛ばしながら見たい映画。
中盤切なくて涙が出そうになりました。
生きているからこそ、心も体も傷つくんだね。”夢”を見られるんだね。
欲のために相手を食らいつくすことも可能だけれど、誰かのために、ほんのちょっとでもうごくこともできるんだ。
映画に現れる”壁”は某漫画やトランプ氏を彷彿とさせるけれど、
心の壁も象徴しているのかな。
攻撃は最大の防御だし、壁を作って守っていれば、”感染”を防げるかもしれないからね。
そんなふうに、笑いながらも深読みしたくなります。
けれど、感動巨編まではいかないライトタッチの映画です。
とにかく脚本がいい。
上記のようにツッコミどころも満載ですが、
主人公Rの語りでぐいぐい引っ張られます。
モノローグではそれなりに話すのですが、
声に出せるのは最初は一語文。だから結構ストレート。
で、それを表情や動きで補います。”ゾンビ”で、表情も動きも硬いはずなんだけれど、たっぷりと表現して見せてくれます。
その間が良い。
そこに、要所要所に心くすぐられる音楽がこれまた良い。
そしてキャスティング。
ホルト氏を採用した時点で、この映画の成功は決まったと言いたいです。
相棒にコードリー氏。強面なのに、おかしい。温かい。
そして、なにげに、マルコヴィッチ氏が、ラストを飾ってくれます。あのポカンとした顔!!!『RED』の印象が強かったから、こんな役が新鮮で、いつかなにかやらかしてくれるんじゃないかと、そんな意味でもドキドキしてしまいましたが、正統派的に決めてくれます。
ジュリーの役は、『ジュリエットからの手紙』のセイフライドさんをイメージしたの?と思ってしまいました。よく見ると似ていないのですが。
演出は、上記のように序盤丁寧に作られているのですが、後半は急ぎすぎ。あれよ、あれよとラストに突っ走る。勢いがいいと言えばそうなのですが、ツッコミどころが次々に出てきます。
まあ、この映画が描きたかったのはRの恋心だと思えば許せますが(笑)。
そして、そんな映画の世界観を支える美術。
特に、Rの家の調度類が肝。Rの人柄(ゾンビ柄)を映像で見せてくれます。
と、ライト感覚でB級映画っぽいですが、作りこんでいる映画。
これを”ゾンビ”映画と認定していいのかわかりません。ホラーとグロを期待すると低評価間違いなし。
コメディタッチですが、”コメディ”映画としてみると物足りない。
ジーンと心が温かく、ほろっと来ますが、”感動巨編”と言うほどでもありません。
ちょっとグロい場面がありますし、設定もばかばかしいので、見る人・見る場面を選ぶかもしれませんが、確かにヒットするのも納得です。
誰かとつながりたくなる、そんな映画です。
全86件中、1~20件目を表示