「30分の短編映画なら傑作」GODZILLA ゴジラ 星織音さんの映画レビュー(感想・評価)
30分の短編映画なら傑作
ゴジラ世代じゃ無いので、ゴジラについて知った事や感想を書く事にする。
ゴジラは、30分の短編映画にしたら、傑作が出来ると思う。
無駄なシーンが多過ぎる。
それと、あまりゴジラに詳しく無いが、この映画自体が一本の物語で、他の作品とのつながりが無いのなら、渡辺謙さん扮する芹沢博士が、ゴジラと名付けたいきさつ等を説明して欲しかった。
その部分に時間を割いた方が良かったと思う。
それと自分は、あまりゴジラと放射能の関係を今まで知らなかったが、今回、ゴジラ達、太古の生物は放射能をエネルギーにしている事を初めて知った。
アメリカやソ連の核実験が、ゴジラ達を滅ぼすためだったという話は、なかなか面白かった。
放射能をエネルギーにしているから、滅ぼす事は出来ないのだが。
それにしても、この作品はハリウッド作品だが、あまりにも、日本の東日本大震災の地震や津波、福島の原子力発電所の事故を思い出させる。
本当に最初の30分くらいまでは、感動させれられる映画なんだが、後は怪獣映画となってしまう。
人間は、何も役に立たず、怪獣×怪獣の映画だ。
それにしても、ゴジラはやけに吠えたがる。
よく吠える犬と違って、強くて良かったが。
芹沢博士が、言うには、地球最強の生物はゴジラであり、神に近い存在らしい。
怪獣で無いし、恐竜よりもっと古い太古の生物なのだ。
放射能が豊富だった地球の創世記、ゴジラ達は地上に君臨していたが、地表の放射能が段々と減り、やがて地球の核にある放射能を求めて、地下深くに潜って行ったらしい。
それが、人類の核開発の匂いか何かを感じて、地上に何億年ぶりかで再登場する事になったのだ。
追伸
一つ気になったのは、ゴジラはプロレスやウルトラマンみたいに、なかなか必殺技を出さない。
最初から一撃で倒して欲しい。