劇場公開日 2014年7月25日

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「「ゴジラがまた戻って来た」」GODZILLA ゴジラ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「ゴジラがまた戻って来た」

2014年7月28日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、映画館

楽しい

単純

興奮

思い返せば98年、エメリッヒのペットのイグアナに失望した時、ハリウッドでちゃんとゴジラを作り直して欲しいと願ったが、ハリウッドが外国の失敗企画をまたやる筈が無く、ただの叶わぬ願いでいた。
…しかし!その願いが実現したのが数年前。
以来、何かと新情報をチェックし、期待と不安を抱きながら待ち続け、遂に鑑賞の時を迎えた。

ギャレス・エドワーズ監督、ブラボー!
エメリッヒに見せつけてやりたい!

何より感心したのはタブーに果敢に挑んでいる点。原発事故、放射能、地震、津波…今の日本なら苦言も出るだろう。
でもそれは、第1作目だって同じだ。
ゴジラは言わばタブーから生まれた存在。タブーに挑まずしてゴジラの存在意義はない。
ここが、第1作目への最大のオマージュ。

ゴジラの大ファンだけあって、この監督、見せ方をしっかり心得ている。
これまでで最大級のゴジラが重量感たっぷりに動く。伊福部音楽が聞こえてきそうだった。
初めて雄叫びを上げた時は、体の髄にまで響き渡った!
そして、ゴジラと言ったらアレ! 背ビレの発光と共に日本と同じ青白い輝きのアレを披露するシーンは、いよっ待ってました!

新怪獣MUTOも、ただ用意された対戦相手ではなく、ゴジラと対になって存在理由アリ。それはまるで『ガメラ 大怪獣空中決戦』的であった。

残念な点もある。
ゴジラの登場場面が少ない。話の比重がMUTOに置かれている。登場人物は誰も印象に残らない。(ストーリーが薄っぺらいと言われるが、こういう話が好きなので問題ナシ)

だけど、最初から最後まで興奮!
やっぱり大画面でゴジラの新作が観たかったのだ!
それが日本ではなくハリウッド作品なのが正直ちょっとだけ癪でもあるが、ここまでゴジラ愛を捧げてくれたら言う事ナシ!
ゴジラシリーズ大好きの自分が断言する! これは紛れもなく、ゴジラシリーズ第29作目であるという事を。

日本が生んだ世紀の怪獣スターがハリウッドでド迫力に生まれ変わった。これに呼応するように、日本でもシリーズ再開しないだろうか。
ハリウッドでは大迫力の超大作として、日本では馴染みの特撮として、日米でゴジラシリーズが競作されたら、何て素敵な事だろう!

本当はもっと色々書きたい事があるが、文字数も限られているので、レビューの最後は『ゴジラvsキングギドラ』での三枝未希の台詞で締め括りたい。

「ゴジラがまた戻って来た」

近大
浮遊きびなごさんのコメント
2014年8月6日

近大さん、
お久しぶりです! きびなごです。
『GODZILLA』へのコメントありがとうございました!

今回は推敲しても3500字近くというアホみたく長い
レビューになっちゃったので「長げーよ誰が読むんだよ
こんなん」とセルフツッコミを入れてたんですが、
ちゃんと読んでいただけて感謝感謝です(笑)。

いやあ、僕も昔っからゴジラ大好きでして。
実は劇場で初めて観た実写映画が『ゴジラVSキング
ギドラ』です。当時まだ5,6歳だったと思うんですが、
映画好きになったきっかけもそこからだと思います。

近大さんのレビューも熱タップリでしたね!
すでに共感票入れさせてもらってました。

「タブーに触れる」の辺りは僕も書きたかったんですが
長くなるので泣く泣く添削。けど、近大さんの方が
キレイにまとめられてると思います。
アメリカ資本の映画であそこまで軍隊が無力なのも
珍しいですよね~。核批判的だし、「自然を科学が
制する」という作りでも無いですし。

しッかし、レジェンダリがキングコング映画化権
獲ってるってホントですか? 三部作の締め括りが
まさかの『キングコング対ゴジラ』に!?
け、けどあれ、コメディタッチだしなあ(苦笑)。
あとタコ社長を一体誰が演るのか(笑)。
では僕は、メカゴジラとアンギラスに一票で!

次回レビューも楽しみにしております!
ではでは!

浮遊きびなご