「身勝手な人間という存在」GODZILLA ゴジラ M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
身勝手な人間という存在
面白かった!
人間なんていう存在はたまたま地球上に巣食っているちっぽけで無力な生き物なんだということを嫌というほど感じさせる映画だ。
ゴジラとムートーは人類の思惑を完全に無視して,彼らなりの理由で地上に存在している。その圧倒的な存在感といったらもう・・・!
それに引き換え,人間という存在の何と醜いことよ!
「放射線を食う」というムートーの習性を自分たちの都合のいいように利用したはいいが,制御できなくなると殺して捨てようとする。
そうすることすらできなくなると,ムートーは単に地球上で生きようとしているだけなのに,その存在を一方的に脅威とみなして抹殺しようと戦いを挑む。
ムートーを滅ぼして生態系のバランスを取ろうとしていたゴジラをすら,敵とみなして攻撃する。
ゴジラがムートーを滅ぼすと,今度はゴジラを「救世主」とあがめ始める。
人類の節操のなさと身勝手さが際立つばかり。
ところで,ハリウッド版ゴジラを見ていてつくづく思ったことがもう1つ。
「パシフィック・リム2」がもし制作されるなら,何とかしてゴジラとコラボレーションできないものか。
実に見ごたえのある映画になると思うんだけどなあ。
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