「全てが高水準だったけれど」かぐや姫の物語 サカモトさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが高水準だったけれど
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絵の1枚1枚、一瞬一瞬の音楽が美麗です。登場人物の心の動き、感情の表現も見事で、息を呑む出来でした。細部に至るまで作り込まれた映画であると思います。
この映画の唯一にして致命的な欠点は、かぐや姫であることです。
主人公はなんと月の住人で、クライマックスでは、驚くことなかれ、月に帰ってしまいます。何とも衝撃的な展開ですが、哀しいかな、大抵の人は知っている結末ですよね。これが本当にネックだと感じました。言ってしまえば、もう知っている話という高いハードルを越えられなかったというのが私の感想です。
誰もが知っている話を映画にしたのですから、それ以上のオチか、オチを知っていても楽しめる作りが欲しかったのですが、そこまでには至らなかった、惜しい作品と感じました。
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