風立ちぬのレビュー・感想・評価
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宮崎駿という芸術家
一度しか観ていませんが、とても素晴らしい映画だと思いました。
自分が芸術に関わっているからでしょうか、カプローニが語る言葉がとても心に残ります。
「想像的人生の持ち時間は10年だ。
芸術家も設計家も同じだ。君の10年を力を尽くして生きなさい」
宮崎駿という偉大な芸術家は、一番これを理解しているのでしょう。
彼がこれまでに何度も引退をほのめかしています。
「君の10年はどうだったかね。」
この言葉を聞いた時に何故か涙がでました。
ああ、これで宮崎駿は芸術の世界を去ってしまうんだな。
本当に最後と決めていたのでしょう。
映画が全体を通して哀愁に満ちていて、今までになく抽象的です。
そんなに万人にウケるように作ってもいないし、高評価を得ようともしていないし、ストーリーを重視してもいない。
ただ、自分の思うままに、美しく人間を描いた、宮崎駿という1人の芸術家の遺書、そんな作品だと思います。
映像としての美しさ
古き「ジブリ作品」をイメージすると痛い目に
近年のワクワクドキドキ、ハラハラしながらハッピーエンドの「子ども向けジブリ作品」をイメージして見に行くと「うーん」と首をかしげる。
また逆に、原作の「風立ちぬ」をそのまま想像するとそこもまた首をかしげる。
まぁCMなどを見て「ん?」と、何気なしに疑問を感じる部分があったので、出来るだけフラットな状態で観賞しにいったつもりであったが、タイトルからして文学に嵌った時期に何度も読んだ原作をどうしても想像せざるを得ない。
これは原作もののリメイクや映像化にどうしても付きまとう問題であるとも思うのだが…
大人のアニメであることを前面に押し出すべきだったと思う。
子連れが数組来ていたが、やはり退屈して映画館の中を走り回っていた。それは嘘でも誇張でもない。観賞に向いた年齢であるか、作品の奥を理解する精神年齢であるか、違いだろう。
加えていえば、趣味嗜好の問題もあると思う。
機械や飛行機などについて興味がない人間であれば、正直何度見ても夢も希望も感じない、わくわく感も感じないだろう。
風立ちぬをモチーフにした、違う話として発表すればきっと違う印象だったのかもしれない。
だが、私がジブリに求めるのは、おそらくこの作品の形ではなかったと思う。
無碍に「この作品を見るべき」「見るべき価値はない」などと、個人的な価値観で他人に話すことは無いが、これだけは言っておきたいと思う。
「ジブリアニメだからって子ども向けと思っていてはだめだよ」
「原作の風立ちぬは頭から振り払っていきなさい」
と。
私は少なくとも向いていない。
ところどころ泣けたり、心は動かされた所はあった。
どうやら派手で勧善懲悪なハリウッド映画に、完全に毒されてしまったようで、エンターテイメント性を求めるつまらない人間になってしまったようだ。
『風立ちぬ』〜恐るべき少年の志〜
百人百色に実に色々な観かたや味わい方の出来る、世間的なイメージでのアニメの範疇を超えちゃったある意味途轍もない映画だと思うんですが、
まぁそんな初歩的な事はこのサイトをご覧になる様な方は百も承知でしょうから、百色だったらどうで三色ならどうなのだ?的な抽象的な話は省略しますし、自分の感じた一色だけ書いておきます。
自分はこの作品二度観ました。1回目は自分がいったい何処であんなに涙腺にジーンと来たのだか、帰ってから思い起こしても何だか良く判らなくなったので、
(本ではなく映画でリピートするのは個人的には異例なのですが)その辺のもやもや感をどうしても解消したくてもう1度行くことにしました。
それで結果的に自分としてはだいぶんと腑に落ちたのですが、恐らくは泣いた!感動した!と自分を含めた世間の皆さまが、まるで星飛雄馬と伴宙太の如くダダ泣きしてしまう部分というのは、主としてヒロイン菜穂子の心情にピィィィィィィンと観た方の琴線が触れまくった時のパートにかなり局限されるのではないか?と今ではそう思っています。
これ程にも誠実で純粋で真っ直ぐで、そして儚く美しい菜穂子の二郎に対する想い、なんだかままごとのようでもあり夢うつつの様だけども、絵空事だと一蹴出来ない、こんな想いで結びついた二人の関係への率直な羨望。
ここだけ抜き出しても何度でもゴハンお代わりが出来る、じゃなかった、何度でも泣けるくらいに菜穂子さんの心情から溢れるモノの涙腺破壊力はかなりスゴイなと感じます。
で、確かにスゴいんですが、でもこれはやっぱりこの作品のミソではないな、とも感じました。
あれこれ思い起こして、作中で今も一番くっきりと印象に残っているのは、やはりカプローニ伯爵が「日本の少年よ、まだ風は吹いているかね?力を尽くしているかね?」と繰り返し繰り返し呼びかけている夢のパートでしょうか。
「夢見る少年の視たその夢が、世界を造り世界を滅ぼす」「だから少年を主人公にするのは困難だ」とこれまで語っていた監督。
そのためか、映画版の『風の谷のナウシカ』以降は常に物語に健気なヒロインを被せるという、ある種カモフラージュ的な甘いオブラートに包みこむことによって、結果として『ラピュタ』に代表されるようなジブリがイッパイな柔らかなイメージを長らく提供し続ける事になった監督。
その同じ監督がまさにその少年〜青年を、こうもストレートに正面に据えて、いつもなら大文字でかかげる「ヒロイン」を、完全に脇に置いた物語を描き始めたことに、そして人生の晩年になってなおこの様な呼びかけを為し得る事に、自分は後から素直な感動を覚えているのでした。
『創造的人生のリミットは10年だ、君の力を尽くして生きなさい」・・
そこには賢しらな倫理や善悪や正しさとの相対など関係なく、他者との比較やこすからい優劣でも勝ち負けでもなく、他人からどう評価されるのかでもなく、ただ自分という実存が、どれだけ力を尽くし、抱いた夢に向かってその生を生き切る事が出来るのか?
それこそが人を美しく人たらしめるものであり、人はひとたび生まれたらなべてその夢を追うべきなのだ、と言うある種のエゴイズム肯定。
それを恐らくは表現者としてのハイリスクを承知の上で、正面突破でやっちゃったことは大きな驚きです。
といっても、複数の方が指摘されていますが、これは既に漫画版『風の谷のナウシカ』で到達していたことなのだそうですが。
ともかくも、少年の夢を去勢してしまえば、もうそこから先は生暖かい日常の中に閉じ込められて、何とはなくの幸福感で半ば満足しつつ、経済的な環境が良いものであれば尚更に、それでいて自分でもよく判らない何かに常にいらつきながら、壮年に至るまで悶々とあがいていく人生になってしまう。。
「だから少年よ、夢に向かって力を尽くしなさい、そうして君は生きねばならないのだ」
と、大人の経験のみが持つ残酷さと優しさで語りかける宮崎監督。すげぇなアニメでこれやるか!クラーク博士も真っ青、全くグレートなじじいだ!って言葉しか浮かびません。
・・でもなぁ、今時の、自分自身にはとってもユルユルな、そのくせ他者にはとっても不寛容な、あるいはビッチーなばかりの人たちには、これってどれくらい通じるのだろうか?
これがちゃんと通じる人には若者だろうが大人だろうが、そもそも語りかける必要が無いのでは?というアイロニーもまた成り立つわけで・・ヽ(´д`;
確かに、ただ萌えるばかりが大好きなアニメファンは言うに及ばず、「ブンガク」なんてお呼びじゃないし、表現におけるメタファーもアイロニーもクソも全く理解できん(したくない)という人たちが、はぁそれで??とか言ってバッサリ切り捨ててますしねぇ。
その辺がとても心許ないので、観客への訴求力に対して★半分マイナスにさせていただきました。
DO MY BEST
戦闘機が大好きで、空中戦シーンが大得意で
戦争を徹底的に否定している宮崎駿そんな矛盾の総括を
鈴木敏夫Pが煽って出来た映画。
結果的に、宮崎駿の遺言第一章といった趣の映画になりました。
零戦の生みの親、堀越二郎と『風立ちぬ』の作家の堀辰雄を
この二人を合成したキャラクター二郎。
運命的な恋に落ちるヒロイン奈緒子との恋。
盟友本庄との技術開発の日々。
そして、二郎の夢現の中で登場するイタリアの飛行機製作者
カプローニとの邂逅。
冒頭が関東大震災、以降昭和恐慌、第二次大戦
なんとも生きにく世の中にいながらも
純粋に飛行機を作り続ける二郎と
戦争という事実の劇中の存在感のアンバランスさが
結果的に映画全体の不思議な空気感につながりました。
主人公の声を弟子筋の庵野秀明が当てているのもびっくりですが、
意外にも唯我独尊でモノを作り続けることだけに生きる二郎と
キャラクターの属性がマッチしていました。
宮崎駿が初めて心底創りたいもの創ったのかなという思いです。
映画評論でなく、素直な感想
期待しないほうがいい映画でした
いくつか映画のレビューを見て、あと簡単な映画宣伝文句をみて、この映画を見にいきました。元々の直感とレビューからあまり期待はしてませんでしたが、それでも何らかのインスピレーションをもらえるのではないかという期待で見に行くことになりました。
それと、レビューの中には「時代を先取りしすぎた映画」だとか「恋愛があるとおもったらあまりなくてひたすら戦闘機作りばかりだった」とかいう感想があり、そういう部分にも期待していました。
さて、見た後の私の意見ですが、レビューは嘘が多かったということ(笑)。時代を先取りしすぎてわけがわからないような部分もなければ、恋愛がすくないというのも間違い。半分くらいは恋愛もので、私的には目的とちがって期待はずれでした。
ひとことでまとめると、「特にとりたてる部分はない普通の映画」です。
今回、とにかく、レビューをみて先入観をもつのが一番危険だと痛感させられました。
もう少し
圧倒的じゃないか、我が否定派は!
賢明なる公国の市民らよ、敢えて言おう パヤオは最早「カス」であると!
あれら軟弱の信者どもが讃える『風』など、かの『天空の城』を抜くことは出来ないと私は断言する。
連邦のステマどもが何と言おうとも、たとえ菜穂子にだけは不覚にも少し萌えてしまおうとも、
Yahoo!映画レビューにおけるあの圧倒的な★1つへの賛同数こそが紛れもない真実の声なのである。
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但しネットの中だけだがな、、_| ̄|○
我が戦友たちが、Yahoo!映画でステハンで★1つの一点レビューをどんだけ量産しようが
ステマに成りすまして、一部の右翼団体のようにほめ殺し作戦に打って出ようが
家族連れに成りすまして退屈した子供が走り回り出したと、館内の様子を嘘八百並べ立てようが
友人も同僚も全員つまらないと言っていたとか、マジョリティー・オピニオンのフリをしようが
そんなもんは公開から1ヶ月を過ぎてもなお、ブッチ切りの動員数V5という過酷な現実の前には
まるっきり蟷螂の斧だ、ごまめの歯軋りだ!
コンクリートの壁に生タマゴをぶつけるほどの意味すらもない陳腐なデマゴーグだ。
おまえら揃いも揃って福島○穂か辻○清美かよ!簡単にバレる駄ボラこいてどうすんだよ!
かくの如きいわゆるこすき輩は、行為としても為人としても戦友としても全くもって頼むに足らぬのだが、
もし映画として掛け値無しホンマもんの駄作と言うのであれば、とうに動員ペースなどは落ちているはずなのだ。
5週間変わらぬペースで動員が続いている現実を、本気で敵方のプロパガンダだけに起因出来るのか?
我が軍は圧倒的なはずなのに戦況は日増しに不利になり敵が本土に近づいているのは何故だ⁉
心強くも頼もしかった、精強なる酷評レビューの質もどんどん低下して来た。
曰く、私の金を返せ、内容が薄っぺらい、眠い、中途半端、全く心に響かない、戦争に対する葛藤が無い
煙草、初夜、結核キスシーンは非常に不快、庵野の棒読みマジあり得ない、、まるでクローン培養のような
駄レビューの連続は、ステマの絶対礼賛駄レビューとコインの表裏の如き対称性で、全く没個性の極みだ。
『腹たちぬ』なんてタイトルなんぞは、本人は気が利いてるつもりかなんか知らんが、俺は少なくとも
15回は見かけた。我が戦友たちながら足先まで萎える思いがした。
2ちゃんねるの最底辺ラインの野グソ級コメでも『アレ勃ちぬ』くらいは書いているというのにだ!
全くなんという度し難いモンキー野郎どもなのだ!
もはや我が軍の技倆優秀だったパイロット達は皆ガダルカナルの空に散ってしまったのだ、
撃ちてし止まんと、★1つレビューに一所懸命《役に立ったボタン》を押し続けるのも疲れたしもう飽きた。
ヴェネチアに続いてオスカー賞の前哨戦と言われるトロント映画祭にも
主催者側からの懇請でスペシャル・プレゼンテーション部門に出品決定だと?
これでアカデミーまでノミネートされた日にゃポツダム宣言受諾も同然の惨禍だ。
なぁ歴戦の戦友たちよ、
もういいんだよ。さぁ、ジブリアンチスレの懐かしい仲間たちが24時間待っている、ヤフコメ並みに
あの生暖かくDQNな2ちゃんねるアニメ映画板へと帰還しよう。
ステマなんて、リアルの人間が知りもしない用語使ってる失態にすら気づかなくなった時点で
俺たちは既に敗北の坂を転げ落ちていたのだ。
今はアニメ板に帰って、動員は仮面ライダーにも及ばないのに、レビューだけは常に満点全開の
『劇場版銀魂』でもカルトに称えてマッタリしようや。
俺は六本木ヒルズの7番スクリーンで、土曜日の13時5分の回で観て来た。
9割くらいの入りだった、ガキ連れなんてザッとみても3組くらいだった
午後のいい時間なのにな
圧倒的に高校生以上の奴らしかいなかった、それでもこの大入りぶりだ
途中で席立つヤツなんて一人もいなかった
終わったあとも、沈黙とビミョ~感だけが館内を覆い尽くす沈鬱な空気なんてのはなかった
俺は俺の意見をもっともらしくするために、こんなことで駄ボラを吐くことは出来ん。
俺にとって最強に面白くなかったのは間違いない、ゲドの次くらいに確実につまらん、
何故なら俺の魂は常に「バルスッ!」と叫びたいからだ!
漠とした『風』なんて吹き散らす程に熱い、そんなお前らの熱い「バルス!」の
シュプレヒコールを俺の魂は共にしてると信じていたからだ。
ジブリにおけるインテリジェンスや文藝などは理解し得ても、なお俺には別に全然お呼びじゃないからだ!
しかし、我が否定派が圧倒的だなんてのは、ネット内だけの肥だめのような妄想に過ぎなかったのだ・・
試写会の直後はあれだけ強盛を誇った否定派も、今やパヤオの繰り出してるメタファーも解らないくせに
俺の最も憎む、夜郎自大な賢しらさで罵ってるだけの厨二病ばかりだ、、要するに「知らぬを知る」ことすら
こいつらは理解出来ておらぬのだ
実に無残だ。
感動
腹立ちぬ
駄作。
しかも、何ゆえにこんな子供向けではない内容を夏休みに、しかもジブリを語ってやる必要があるのでしょうか。
何が言いたかったのでしょうか。
あの中途半端にイタリア語で出てくるセリフは何だったのでしょうか。
夢と現実の描き分け、登場人物がそれぞれに登場する意味、場所、時間の移り変わりの描き分け、すべてごちゃごちゃです。
そういう理解しにくいストーリーも、刃のように飛び出たセリフの配置も大勢の子供が見るであろうということを想定に入れていればもっと違った作品になっていたはずです。
自分の周囲の人たち、同僚、またweb上のいろんなレビューを見ていても同じ意見です。
完全に宣伝負けだと。
内容に自信があるなら、あんな取って付けたようにユーミンの曲を使わなくてもオリジナルで勝負できたはずです。
ユーミンの曲のメジャー性を利用しただけじゃないですか。
こんなに内容が薄い映画なのにステマがあちこちのサイトに歯の浮くような高評価、それも同じ内容を投稿しまくるわ、
他人の評価に監視するように張り付いては低評価レビューには上から目線の、『あんたが悪い』と言わんばかりのコメントを書きまくるわ、恥ずかし。。。
こういうの見てるだけで恥ずかしいし、みっともないと思う。
商業消費映画の舞台裏ってこういうことなんだな、って納得。
何より、あそこまで実際の二郎と違った二郎を描いてしまうと、本人に失礼でしょう。
よく『堀越二郎の生涯』などと宣伝文句に入れましたね。
ジブリと言えばもはや社会的立場もありますよ。
子供を連れていった親の責任ですか?
今までのジブリとは異うもの、だけではあまりに言葉足らずすぎて詐欺まがいですよ。
タバコや初夜のシーンや売春婦のシーンなど、注意喚起をもっと広告に織り交ぜるべきだったと思います。
フィクションなのかノンフィクションなのかも、どういう姿勢で作ったのかをきちんと世間に伝えるべきだと思いますね。
実在の人物を扱うのなら。
そのあたりの製作者やプロデューサー側の誠意や配慮がまったく伝わってこず、ただの金儲けに走っただけの非常に残念な映画でした。
お金払ってまで見る価値なし。
メカおたくの本領発揮!これぞ宮崎映画(わかる人なら)
低い評価が多いのに意外ですが•••、
いやー、久しぶりに監督らしい作品です。機械文明のもたらす残酷さ、それを駆使できずに破滅をもたらす人間の愚かさはすでに「未来少年コナン」から始まる巨神兵やらラピュタやらとかで実証済み。
••• 本来、この人、緻密な機械の絵を描く(描きたがる)職人です。機械(あるいは道具、建築)にまだ美しさが残っていたあの時代への強烈な憧憬、それが本作に込められた監督の想いのひとつだとも思います(あるいはそれだけかも笑)。
近年の「無条件に、お年寄りから子供まで楽しめる」自分の作品に、たぶん少し嫌気がさしていたのかもしれませんね(笑 )(お許しください、それでも戦争の生々しい描写や残酷なシーンはいっさい出てきませんので大丈夫!)。
••• 「紅の豚」がロマンとノスタルジアとをテーマにしたほのぼの作なら、本作は飛行機に技術と機能の美しさを追求した男たちの熱いドラマであります。
貧しい日本が、世界に劣っていた日本が、自信にあふれる戦闘機を創り出す夢を見た男のロマン。僕はべつに、反戦映画でも、ラブロマンスでもないと思う。(ごめんなさい)純粋に楽しめた。子供じゃあ、まず無理だろうなあ•••。
••• ちなみに、避暑地にいた変なドイツ人は実在の多国籍スパイをモデルにしているのでご確認してみてください。(不要な情報)
好きです
否定的なレビューが多い事を承知で観に行きました。
冒頭の夢の中の風景が簡略的でポニョっぽかった事、そして二郎の第一声を聞き[あれ?やっぱりハズレだったかな。]と感じつつも観続け..十数分後には作品の世界に深く入り込みました。いつの間にか、という感じです。
二郎の声は、私はキャラクターに合っていたと思います。優しげで朴訥としているけれど、強い信念があるから周りの些細な事には構わないという様な性格がよく現れていました。
内容は、宮崎監督からの[現代の日本を生きる人たちへの応援]に感じられました。
国が貧しくても、政治が上手くいってなくても、将来が見えなくても、財政が厳しくても、夢を見て努力して真剣に人を愛して、[生きねば]。
もっと若い頃に(小学3年生位で)この映画を観られていれば、もっといろいろな事に頑張ったかもしれない..
設計士に限らず、どんな人の人生もピークと終わりがあって。
意識するにしろしないにしろ、20台半ばから30台半ばの10年に最大の成果が得られるとしたら..
無為に半分過ごしてしまった自分を歯痒く思いながら観ました。
若い人に観てほしいです。
最後に..二郎がかっこよかったですよ。
さらっと[学校が本郷の方で]と言ってました。笑
菜穂子も、健気で芯が強く愛に素直で、素敵でした。
2人の関係はまるで文学作品のよう。
[二郎の菜穂子に対する愛情が感じられない]とレビューしている方もいらっしゃいますが、そうは思いません。
菜穂子が喀血した報せを聞き走って会いに行く様、ベッドに横たわる菜穂子に駆け寄る様、図面を引きつつ片手を握る所..
たわいもない会話にも、深い愛情が感じられました。
悲しい別れが待ち受けていても、いるからこそ、一緒にいられる一瞬一瞬を輝かせる2人に憧れました。
僭越ながら、最高傑作です。
言葉で理解する前に、とにかく「感じて」欲しい映画です。
登場するのは・・映画史上最高に、一切、自己弁護しない主人公。
むしろ作者は、彼を否定すには格好の材料を映画全編に散りばめています。
言語的な理解能力に富んだ方は、そっちに目が行って酷評に繋がるのかも知れません。しかし、こんな描き方自体、映画史上類を見ないものです。
彼が多くを語らないのに、本来、目には見えないはずの、風や、ざわめき、わくわく感、ドキドキ感、虚無感、絶望、悲しみ・・私には、それらが目に見えたような気になりました。
どうしても、宮崎さんには時代へのメッセージみたいなものが求められて、「生きねば」という言葉を発せられてますが、この映画にあるのは「生きねば」ではありません。
とてつもない悲しみや、救いようのない空虚を突きつけられても、それでも人を生の衝動に駆り立てる、言葉にならない何か。静かな映画の奥底から、そんなものが迫ってきました。
そもそも、世界的名声が確立した72歳の巨匠が、クリエーターとしての人生を全否定するような要素を持った作品に対して、とてつもない労力で、まるで少年のように大好きな飛行機を描き、初めて大人の男女を描き・・その情熱の源を言葉で説明するのは、ご自身でも無理なのではないでしょうか?
未来少年コナンに夢中になったのが、小学生。中学生で、カリオストロ。高校生で、ナウシカ。ラピュタ。。私も40代のいいオッサンになって・・・まさか72歳のご老人から、こんな贈り物を頂くとは思ってませんでした。
誠に僭越ながら、最高傑作です。
断言はしないけれども・・・あらゆる点でミスマッチ
渾身の一作
自分には、たまらない2時間6分だった。
あと1時間くらいは、
この世界にひたっていたかった。
監督宮崎駿氏、渾身の一作だ。
宮崎監督、
これを世に問うことができたのなら、
ある意味、もう思い残すことはないのでは。
画面のすみずみにまで心を尽くし、
これまでに蓄積してきた持てる技術と、
これまでに心に思い描いてきたイマジネーションを、
生かしきったのではなかろうか。
脚本、構成、音楽、
どれも揺るぎがない。
賛否両論らしい主人公の声も、
自分には適任としか感じられなかった。
なによりも、
昭和の薫りがどの場面からもただよってくるのがうれしかった。
宮崎監督が昭和初期の映画や残された写真を緻密に入念に研究、観察した上で、
画面に再現していることが伝わってきた。
現代日本人の骨柄、顔つきは当時の方々とは異なってしまっているし、
些細な小道具からは作り物臭さ、にせもの臭さを消すことができず、
衣装にも貼り付けたようなとってつけた感がまとわりついて、
実写ではもうすでに払拭しきれなくなってしまったいま、
それらのことを画面から微塵も感じさせないのは、
アニメーションの持っている特性を生かしたとはいえ、
おそるべき手練としか言いようがない。
そして、
零戦の設計者である堀越二郎と、
堀辰雄の小説世界、
この2つをひとつにするという着眼点、
宮崎監督が表現者として卓越した発想の持ち主であることを如実に示していて、
その創造された世界のなかで、
ある表現者の創作したものに自らの身をゆだねる悦びを、
豊潤に味わったのだった。
自分はジブリのファンというわけではないし、
宮崎監督の信奉者でもない。
監督作品できちんと鑑賞したものは、
「紅の豚」「となりのトトロ」「もののけ姫」
3本に過ぎない。
そんな自分ですら、
絶賛してしまいたくなる映画。
映画にかぎらず、
創造・創作することについては“覚悟”がなによりもたいせつで、
その“覚悟”を君はもっているか?
ぼくの“覚悟”を見ていただこう、
そんな宮崎監督の心の声が聞こえてくる映画。
大人が観ても楽しめる、何を伝えたいのか~色々な想いを込めた作品だと思います。。
ジブリらしからぬ作品
感動なし!声優は個人の趣味で決めると駄作になりやすい典型的作品。
主人公の同僚の声優が良かっただけに、感情のない主人公のセリフが気になって
夢と現実が分かり難い。唯一、大震災の描写が“らしさ”が出ていたか?
良くもなく、悪くもなく
子供連れが多かったので注意しておきます。若い年代には、心に響く要素が少なく、ただの退屈な映画になる可能性が高いでしょう。
飛躍した認識かもしれませんが、この映画で一種の感慨を得られるのは、宮崎駿自身、つまりは同じような年代、同じような方々ではないかと。
正直ジブリアニメとして作る必要性は無く、残念ながら新鮮味もありません。諸々方向性に疑問を感じます。
この映画は宮崎駿監督の実写映画として撮れたら、印象も違ったかもしれません。
過去最低のジブリ作品へようこそ。
YAHOOのレビューでもそうなんですが、こんなに高評価の多いことに憤りすら感じます。
一体全体、どこからどうみたらこんな高い評価を与えることができるのでしょうか????
とにかくとにかく、つまらな過ぎて呆れて物も言えません、こんな駄作がこのような高い興行成績を得て、高評価を受けるとは、、、、、、もはやジブリは宗教と化しています。ジブリ教の信者達の美辞麗句に惑わされてはいけません、迷っている方がいたら、見に行かないことを強くお勧めいたします。恐ろしいくらいに高い確率で後悔することになりますから。もう一度、言います、高評価を与える方々、あなた達は、本当にそう思っているのですか????? 本当にお勧めできない映画です。堀越二郎の声を聞いた瞬間、必ずやそう思うことでしょう。
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