劇場公開日 2013年7月20日

風立ちぬのレビュー・感想・評価

全549件中、341~360件目を表示

1.0戦争は美化できない

2013年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

観てから数日経ちましたが、自分がこの映画にお金を払って観に行ったことを後悔しています。未だにです。

他の人達にも私みたいに「お金を捨てた」気分になってほしくないので、レビューを書きます。

まず言えるのは、私はこの映画をまた何かの機会があって観たとしても、せいぜい20分の間に飽きてしまうでしょう。ましてDVDを買うことなんて、ありえません。何の教訓も得られませんでしたから。

今まで千を超える映画を鑑賞し、歴史もおおかた真面目に勉強してきました。出身は被爆地で、小学生の頃から毎年欠かさず、ビデオを見たり被爆者のお話を聞いて、戦争について考えてきました。夏休みには登校日があります。全員で黙祷をします。記念館にも行きます。

この映画で、戦争の残酷さが少しでも描けていますか?戦争経験者である私の祖父母世代が見て、どう思うだろう。単なる「関東大震災と飛行機の話」としか思わないと思う。だってそうでしょう。戦時中になんであれほど優雅なんですか?そんな方も一部いらっしゃったとは思いますが、それは実際、当時の国民の1%にも満たない割合ではないのでしょうか。そんな人々を描いて、何か得られるのですか?

この映画の主題はそこじゃない?堀越二郎の、夢のある人生?
「自分の作った飛行機はただただ美しい」、それが何万人もの命(日本人含め)を奪ったなんて、関係ない。そうですか?本当にそう思うんですか?残酷な事実に蓋をして「やはり夢を持つことは美しい」と言えますか?夢だけ追いかけて責任は丸投げする姿勢って、いち人間としてどうなんだろう。

航空機設計士について純粋に描きたかったなら、他の人物にすべきだった。そこに「実在した」ゼロ戦の設計士という要素が加わると、「実在した」戦争について考えざるを得ません。

この映画が高評価されるなんて、日本人が戦争を忘れつつある証拠だと思います。
全てを美化して、気持ちよく現実逃避したい人の為の映画です。

戦争の悲惨さから目を背けてほしくないので、この中途半端に美化された映画には低評価をつけさせてもらいます。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
momock

5.0どうかメッセージを読み解いて

2013年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

レビューでの評価の低さから、日本人の物語を読み解く力の無さを感じさせられます。
エンターテイメント性を求めるなら確かに他の映画を観た方が良いのかもしれない。
しかしいまの時代、日本人がこれ程までに観るべき価値のある映画はそう無い。

この映画を観て何も感じない方は、今の日本に危機感を感じたりということが、ないのでしょうね。「風立ちぬ」の時代背景は今の、現代の日本と酷似している。
自分たちの知らないうちに、戦争へ突入してしまってから気が付くのだろうか。
国防軍と言われてもピンと来なく、どこか他人事で自分達が戦争に巻き込まれるなどと想像したことがないのだろう。

純粋な夢は平和だからこそ持つ事ができる。
手厚い医療は豊かだからこそ受ける事ができる。
全て、当たり前の事ではないのだ。

戦争へ向かいつつある時代では、夢であったはずの技術開発は戦争の道具とされ、
助かるものも助からない。

どうか、日本が同じ過ちを繰り返し、戦争へ突入しませんように。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ちゃひ

5.0ひたむきな愛の物語

2013年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

堀辰雄ファンの私としては、思わずツボにはまった作品です。堀辰雄の作品を読んだことの無い方にとっては、なに? って、作品になったかもしれません。

堀越二郎の物語に仮託して、全編をを貫く感情・雰囲気は、堀辰雄の作品そのものでした。

「私たちには、もう時間が残されていないんだ」そう・・・、堀の文学の一番悲しいところ。そういった悲しみをみじんも見せず、「美しいところだけを切り取って」私たちに提示してくれるのが堀の文学でした。

一つ一つの場面が、決して堀の物語の焼き直しではなくて、監督のものになっていました。ぜんぜん嫌みでなくて、しっかりとご自分のものになっていました。ご自分の「悲しみの物語」になっていました。

この映画を御覧になって、つまらない・感動した・・、さまざまな感想をお持ちの方がいらっしゃるようです。もしまだ読んでいらっしゃらないようでしたら、これを機に「堀辰雄」の作品を是非お読みください。監督がこの作品を通して描きたかった事への理解が広がるかも知れません。

ちなみに、ジブリの作品ってそれほど見たことが有るわけじゃ無いんです。ファンの方すみません。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
徹2001

1.0引導を渡す映画

2013年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

これは宮崎駿に引導を渡す映画です。これまでアニメーションの第一線で活躍されてお疲れ様でした。今後は、息子さんや後身に道を譲られてアニメーション製作の第一線から引退され、好きなことをなさったらどうかと思います。

宮崎駿が作った数々の漫画映画、「長靴をはいた猫」から始まり、「未来少年コナン」、「アルプスの少女ハイジ」、「名探偵ホームズ」、「カリオストロの城」、「風の谷のナウシカ」、そして「天空の城ラピュタ」。どれもこれも子供の時に興奮し、大人になっても面白い一級品の漫画映画でした。

でも、「風立ちぬ」にはこれらのワクワクした面白さは全くありません。話のジャンルが違うから?いえいえ、往年の宮崎駿なら、悲しい話でも観客をワクワクさせたと思います。

私は「風立ちぬ」は自信を持って「駄作」だと言い切ります。業界関係者や大のジブリファンは言いたく無いし、認めたく無いのだと思いますが、宮崎駿は引退の時を迎えたのですよ。「崖の上のポニョ」の時点で既に引退時期は来ていたと思います。

それが今回の「風立ちぬ」でハッキリしたでしょう。これは宮崎駿という天才を卑下している訳ではありません。しかし、事実は事実、現実は現実として受け止めるべきです。

もう二度と、子供の頃に感じたあのワクワク感を味わうことができなくなるのは悲しいですが、宮崎悟郎や若手のアニメーターの成長に希望を残して、これからもジブリを応援したいと思います。

コメントする 1件)
共感した! 11件)
赤い山田

4.0真っ直ぐな思いと夢

2013年8月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

息子と二人で見に行きました。
ジブリ作品だけは、どうしても劇場で見たかったので、今週末までと知りあわてて行きました。

今回の宮崎駿映画は、いつもと違う違和感はありました。実在の人物像をモデルにしたからでしょうか。
子供向けのファンタジーという要素は少なく、ただしひたむきさ、純粋さ、夢というものを時代背景のなかに強く描いた様に思います。
現代の日本が不景気であることで、監督のメッセージは映画の背景と重ね、失われつつある何かを訴えたかったのかもしれません。

奈穂子の思いは、私自身の思いと重なるものがあり、しかし、私が貫けなかった愛が映画のなかにはありました。
主人公次郎の一貫とした奈穂子への愛、飛行機への情熱に感動し、胸が詰まりました。

世界大戦へ突入していく当時の背景の絵が美しくも懐かしい感じもしました。祖母から見せてもらった戦時中の写真を思い出します。

人間は逆境の極限でしか、純粋にはなれないのでしょうか。現代は、夢や愛ですらも何か大切なものが忘れられようとしている気がしてなりません。
真っ直ぐに生きることを再確認させられました。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ミエ

5.0今までの見方が通じない

2013年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

映画として、またアニメーションとしての今までのルーチンを気持ちいいくらいに無視した作品です。興業としての映画、要素の集合としてのアニメーションではない、正真正銘ジブリの仕事でした。

「風立ちぬ前」と「風立ちぬ後」という認識が生まれる予感がします。最近のアニメと比べて技術で5年、完成度で10年は先行しています。予備知識や期待は持ち込まない方が得るものが多いと思います。変な評論が多いのは今までの見方が通じないところに全ての問題があるように思います。なので、これ以上レビューを読まないことをお勧めします。

今までは要素を楽しんでいれば良かったものがそう単純ではなくなりました。具体的に言うと要素から紡がれる全体を解釈を加えずに受け入れろという事です。

噛み砕くなら「考えるな、感じろ」ってとこでしょうか。

なんにしろ、観に行くべきです。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
Nyshe

2.5若者には退屈

2013年8月16日
PCから投稿

悲しい

幸せ

感動しましたがずっと単調な感じ。ジブリは全部DVD買ってましたがポニョからは買う気が失せ、もう観てすらいません 笑
風立ちぬは原作を読んだ事もあったし、ニュース特集で宮崎さんが「はじめて自分の作品で泣きました」っていってたので観たものの…何とも言えない気分。
オリジナルとか、えっ何でって感じた。

最近初期の頃の壮大なスケール感が消え失せましたよね…。
もう次回作も期待しません

コメントする (0件)
共感した! 7件)
2963

2.5最近は懐古趣味?

2013年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ジブリの映画、最近は懐古趣味的な作品が多いですね。
これは嫌いでないので、期待して観に行きました。
が、何かぼそぼそ・・・・の感じです
宮崎氏は子供が分からない映画でも良いとの様な事を言っていたとラジオで聞いてのですが、その通り。
隣の小学生の集団は楽しみにして来ていた様でしたが、直ぐに飽きてしまい、携帯で時間確認ばかり・・・・
映像はきれいでしたが、思いが伝わりません。
ただ、当時のエリートや特権階級を中途半端に描いたとしか思えませんでした。
余分かもしれませんが、いつもの事ですが声優さんの選定も今一つ。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
シネパラ

4.5懐かしい

2013年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
長江天際

2.5微妙

2013年8月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ハズレでした。
内容はジブリ映画を楽しみにしていくてなんか肩透かしかもしれません。
歴史的にすごく意味がある内容かもしれませんが、なんか退屈さを感じでしまいました。
映像はすごくきれいでした。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ajun

5.0夢と呪いとそれを紡ぐ「作り手」

2013年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 7件)
yuki

5.0二郎も菜穂子も自分の人生に妥協していない

2013年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

真剣に生きるとはどういうことかをひしひしと感じさせてくれる映画でした。二郎、菜穂子さんが何かに直面した時にとる行動がとても好きでした。教養があり、正しい選択ができる人たちだと思いました。菜穂子さんのあの決断は苦渋であったと思いますが。
一番好きな作品になるかもです。とても感動しました。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
クッパ

5.0じわじわと心にしみる

2013年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ミナ

2.0後味の悪さを感じるシーン有

2013年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

当方が足を運んだ映画館内に未成年者が多いのに、喫煙シーンが多く、未成年者への影響が気になる。特に肺結核患者の傍での喫煙シーンにはあきれた。病気悪化の要因になるリスクがある。この様なアニメーションには、喫煙シーンを取り入れて欲しくない。 以上

コメントする (0件)
共感した! 4件)
アイボ

2.0ああ、貴女は自分の才能が好きなんですね。

2013年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

この映画は結局、宮崎駿監督の自己の肯定・礼賛に過ぎないのだと思った。
堀越二郎をとおしてのね。
ポニョで津波のシーンをかいたら、この映画の関東大震災のシーンをえがきおえたら、東日本大震災が発生して「時代に追い越された」とか言っちゃうのでも、それは明白であってね。
歳いってこう言うことやり出したら、何か惨めだよねぇ・・・

キャストについては、主役に限らず、脇も声優を専業しているわけではない。
がしかし、そこは俳優。ジブリっぽくなるように、そつなくこなしていた。
ただね・・主役がねぇ・・・
好青年として描かれている主人公・堀越二郎のキャラクターと
演じる男のギャップが激しすぎてw
低くこもった声じゃ、合わないよ。感情もこもってないし。
それが気になって、ストーリーどころじゃなかったよ。
字幕があれば、良かったかなw。

悲しいとしたのは、ひとつの才能が終焉を迎えたという意味で。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
菊地蒼次郎

5.0美しかった。

2013年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 7件)
ayaka

4.5アニメだからこそリアルさを感じられる逆説的作品

2013年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
yamaboy

3.5深い深い 名作なのだろうけど

2013年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

「生きねば」という言葉がこの物語の中心となっているはずなのに
自分には未だ理解できていない。
宮崎さんが描き伝えたかった半分も理解し得ていない自分に憤りとむなしさを感じます。

夢に没頭する生き様、「この世でたった一人」と想え会える相手との出会い、そして別れ。
すべてが尊くかけがえのない事柄なんだけど肝心の核の部分を理解できないまま見え終わってしまった。
だからもう一度見たい。何度も何度も理解できるまで、DVDでいいけど。

地震や戦争の恐ろしさを独特のタッチで表現していたのがとても印象的でした。
なんとなく二郎の朴訥な雰囲気を素人庵野さんのセリフ回しが上手に表現しているなっ
なんて感じましたが。。。いやいや、プロとして声優という職業がある以上いろんな人に失礼かなとも思いますよ

愛する人とはずっと側に居たいし、愛する人が欲していることはすべて叶えてあげたい
だから、「いいの、ここで吸って」なのである
あの手を握って仕事をするシーンにいっぱいいっぱい愛を感じた

もちろん、長く長く一緒に時を刻んでいられるに越したことはないが
一緒に過ごした時間の長さだけではない、かけがえのない人との濃密な時間が
二郎と菜穂子の人生を豊かにしたのだと思う

コメントする 2件)
共感した! 3件)
ripc02

4.5若い人へ

2013年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

夢想と現実が並列され、物語ることよりも作者の思いを視覚化することが重視されている。
フェリーニの「8 1/2」を連想した。
ボブ・フォッシーの「オール・ザット・ジャズ」やウディ・アレンの「スターダスト・メモリー」でもいい。
主人公は堀越二郎+堀辰雄ということになっているが、明らかに宮崎駿自身の夢想的自伝だ。

ただ、上に挙げた作品は自閉した芸術家のナルシシズムやマスターベーションの趣が強いのだが、
宮崎の「風立ちぬ」には、カート・ヴォネガットの「スローターハウス5」に近い社会への切実な思いがある。

この映画を深く受け止められるのは年配の観客だと思うが、若い人たちにこそ見てほしいと思う。
小学校高学年から中高生ぐらいまでの間に、こういう作品に触れることは意義がある。
こういう映画もあるのだ。
起承転結だの伏線だのといった語りのテクニックでは伝えられない思いもあるのだということ。
セリフに不自然な抑揚をつけて型通りのメロディーをつけることが決して「良い演技」ではないということ。
そういうことを知ってほしい。

よく分からないけど、何か深いものがある。
そう感じられた若いあなた、あなたのような観客の未来を祝福するために、宮崎駿はこの映画に精魂を込めたに違いない。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
bkdm

5.02回観たあとの感想

2013年8月10日
PCから投稿

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
とっぽじーじょ