風立ちぬのレビュー・感想・評価
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庵野の声よりも
「崖の上のぽにょ」以来の宮崎駿作品で
自分の中のハードルが下がっていたのか思いのほか楽しめました。
ゼロ戦設計者の堀越二郎氏をモデルとした作品だと思っていましたが、
後に、同時代の文学者・堀辰雄氏の半生をあわせてストーリーが作られていることを知りがっかりしましたが、映画館を出た後も心に残るそんな映画です。
賛否両論ある主人公(庵野秀明)の声ですが、私は菜穂子(瀧本美織)のわざとらしさの方が気になりました。
好き嫌いはある
宮崎駿監督最後の映画ということで、映画館にて鑑賞。
個人的には嫌いではない。しかし、観る人の今までの経験や人生観によって感想が変わってくる映画だと思う。
自分の身の回りでは女性は「全くおもしろくない」といい、男性は「すごくいい映画。泣けた」と絶賛している方が多かった。
映画館を出て、帰宅後寝る前に思い出すと静かに泣ける、そんな映画だった。二度、三度観るとまた違った味が出てくる映画だと思う。
美しいもの
大きく賛否の別れている主人公=庵野秀明。ここが受け入れられるかどうかと、宮崎駿作品の強み・アクションシーンの弱さ、この二つが大きなキーなのでは。
私はこの二つを好意的に受け止めたので、楽しめましたし、好きになりました。スクリーンで観られるウチに!
超ロングラン!
やはり宮崎映画はよかった!!
ただ、ひとついうとすればこの作品が最後の作品となると、少し残念
言うならば、ラピュタのような作品を望んだかなー
しかし、約半年公開している作品となり、ジブリの歴史に残ったと思う!
宮崎映画ではないが、思い出のマーニーに期待
子供は見てもわからないよ
公開前から色々と話題で(4分予告とか庵野秀明声優起用とか) 試写レビューも賛否両論だったよう。
そんな情報はなるべく見ないようにして臨んだ本作。
原作が別にあるが、 これは監督宮崎駿が自分自身の事を描いた自伝的性格を持った映画と感じた。
戦争は反対だが飛行機や戦闘シーンを描くのが何より好き、そんな監督自身に重ねあわしたような主人公の行動原理。
理系で興味ないことにはきわめて淡白だが、好きな事には徹底してこだわり突き進む。
地震のシーンなどの激しさや空を飛ぶ疾走感は相変わらず凄いが、淡々としたシーンの味わい深さが良い。
働く男たちが実にうまそうに煙草を吸う。
悲劇になってしまうことを予感しながらも一直線な愛情とけなげさが胸を打った。
庵野秀明の声はあれで正解、あの下手さが必要だったのだと思う。
ほー
過去のジブリ作品はほとんど観たことないのですが、観てみました。
地震のシーンではあまりの迫力でとっさにもののけ姫を思い出しました。
タバコのシーンは喫煙者が観るとかなり吸いたくなっちゃいます。
大切な人の分まで「生きねば」と、とらえました
今尚、風は吹き続けて
心の中に風が吹いた!
その途端に、衝動を抑えることはできないし、風は吹き荒れるばかり。
情熱の、恋の、生命の、風が吹き続ける。
それは、いつの時代も関係なく、生きている限り感じ続ける。
だから、生きねばならない。
とても楽しめた。
どうして低い評価がついているのか。全く理解できないが、それ以前に理解されていない、又は理解しようとしていないのではないかと思うとどうにも悲しい。
この作品は宮崎氏を投影した作品である。主人公堀越はどこまでも宮崎氏の意識の中で夢を見ていた存在である。夢の中の宮崎氏といってもいいのかもしれない。現実はここまで夢に忠実に生きる事は出来ない。他に色んな制約がかかり、時には夢を捨てる事もしなければならない。けれど、堀越はそうならない。挫折し、壁にぶつかりながらも、最後には夢を叶えてしまう。
たとえそれが大きな犠牲の上に成り立っていたとしても。気付かず、気にせず、堀越は夢の中で、満足げに歩いていく。生きていくのだ。
そんな事はこれまで数々の名作を生み出してきた宮崎監督にもできはしないだろう。戦況が悪化した事を告げる新聞にくるまれた部品をただ手にとって、それには意も介さず、再び設計へと戻る。それは普通の人には決して出来ない事、そして宮崎監督自身も出来ないと認めてしまった。出来なかったし、これからもしないだろうと思ってしまう。だから、堀越氏に託したのではないかと思う。自分の意識の中で渦巻いていた。こうしたい、ああしたい、といった理想の姿。そういった意味で、堀越氏は宮崎氏自身だと言えるのではないか。
ただ、それには語弊が伴う。前述の通り、宮崎氏の過去だとか、青春だとかそういったものを投影しているわけではないのだ。あくまで夢の中の存在。自身の意識の中だけの存在なのである。
単純に、風が吹いているのだから、生きると。素直に愚直に不器用に夢を追い続けてきていたら、私はこんな姿になっていたのか。理想をただ追いかけた姿は、こんなにも美しく、脆く、哀しいのか。
監督の涙とは、こういった意味だったのではないかと私は考えている。
風立ちぬ
宮崎駿監督の引退が発表され、とても残念に思います。しかし、この作品が最後に観られて本当によかった!
アニメにも、原作にも詳しく無いですから難しいことはわかりませんが、ただただ美しかったです。
是非大きなスクリーンで観て頂きたい作品です。
風になびく髪や、揺れるスカートに惚れ惚れし、
美しく空を飛ぶ飛行機や飛行船に心を奪われます。
アニメーションだからこその誇張された印象が深く心に残りました。
ある意味では現実の映像で観るよりもきっと遥かに美しい。
それは現実の動きや、光や、感情から受けた印象を宮崎駿監督という素晴らしいフィルターを通して、それを丁寧に事細かにアニメーションにされているからなのかな、と思います。
宮崎駿監督は見るもの全てをどんな風に感じているんだろう、その感覚にとても魅力を感じます。日本人であれば、(もしかしたら人間であれば)誰もが感じる感覚をより繊細に観察し、感じているからこそ、日常の平凡な動きや誰もが目にしているものがより魅力的に表現されているのだと思います。
そしてスタッフの方々の丁寧な仕事には感動です。
劇中の言葉もとても美しく、印象的です。厳しい状況の中での人々の力強い生き様に胸を打たれます。素晴らしい映画です。
ジブリ史上最高作品
賛否両論ある作品ですが、個人的にはジブリ史上最高作品だと思います。
この作品は堀越二郎という一人の人間を通して宮崎監督の人生を表しているのではないかと思いました。
キャッチコピーにされている生きねばという言葉。
この言葉は見る前と見た後では捉え方が変わると思います。
少なくとも僕はとても重く、深い言葉だと思っています。
大人のための
小学4年生の娘と鑑賞してきました。
娘は、よくわからない映画だったと言っていました。夢と現実が行き来する後半は、意味がわからなかったみたいです。当時の病気の知識もなく、戦争がどういったものだったのかもまだ勉強しておらず、飛行機は産まれたときから当たり前に飛んでいるので、当時の人たちの思いを考えて観るには小学生では難しかったのかと思います。
私は、良かったと思います。映像も綺麗だし、やっぱりジブリはすごいなぁーと。
感動させられたり、飛行機が飛ぶシーンは興奮します。
ただ、魔女の宅急便のように劇中にひこうき雲が流れると思っていたので、エンドロールで流れたことが少しショックでした。せっかく松任谷由実さんの曲が使われるなら劇中で流して欲しかったです。
でも、エンドロールでひこうき雲が流れたとき泣きました。
映画より先に作ったとは思えないほど、この映画のための曲ですね。
風ぽろぽろ
映画評価:45点
私はジブリファンですので、
もちろん劇場に見に行きましたよ!
そして宮崎監督としては珍しいリアル寄りの作品でした
まるで高畑監督の様な撮り方でした
内容は私自身感動する程の作品ではなかったですし、ファンタジーの萌え要素もないので、今までのファンの方からすると面白いとは言えないかもしれない。
好き嫌いも別れると思う
ただ私としては、この作品を通して宮崎監督のジブリへの確かなる想いを感じました。
文章にするのが難しいのですが、
この作品は宮崎駿の等身大であり、彼の青春
ただひたすら、ただひたすら走り続けた彼の人生が感じとれる
ありがとうございました
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