劇場公開日 2013年7月20日

「まっすぐな純情にグッときます」風立ちぬ グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まっすぐな純情にグッときます

2013年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

純粋で悲しい愛の物語を下敷きに、幼い頃からの夢を追い続けた男の半生としても、しっかり見応えがあって良かったです。

堀辰雄の原作は、映画「風立ちぬ(1976)」に感化されて読みました。原作は、そこが持ち味ですが、主人公の文学青年のブルジョア臭がちょっとね、と当時の生意気な女子中学生は思ったものです。

この度の主人公は、当代屈指の天才・エリート、背筋の伸びた工学系日本男子。まっすぐな純情に、覚悟のある一言にグッときます、いいじゃないですか。
菜穂子さんも、たおやかに見えて凛として爽やか、魅力的でした。瀧本美織の声は気持ちよくハマってました。

美しい飛行シーンを堪能でした。夢の中のような大っきな入道雲に、道端のオオバコの、泣きたくなるような可愛らしさに見入りました。

残念なのは、他の映画を鑑賞する度、長い予告編を繰り返し、繰り返し、繰り返し見せられたため、肝心のそのシーンで「ああ、あれね」としか思えなかったこと。オカシイと思います、動画サイト等で見たい人だけ見られるようにすればいいのではないでしょうか。

グッドラック