「2020年にして初鑑賞」風立ちぬ ゆうきさんの映画レビュー(感想・評価)
2020年にして初鑑賞
3日程前に初めて鑑賞しました。
それからレビューや堀越二郎氏を調べ、監督のインタビューをお聞きしてから2回、3回と観ました。
初めて観終わった時は、理解し辛いと感じた部分と
そのまま受け入れ「あぁ〜、良かったなぁ」
と感じる部分があり、同じ作品の中でも感じ方に違いが生まれてしまいました。
それが知識によって埋められるものもあれば、感受性が
足りていないのだと感じるものもあります。
ジブリでは「もののけ姫」が特に思いましたが
観るタイミング、誰と観たか、どのような心境の時に観たのかでまったく感じ方が変わってきます。
他のレビューで酷評されている方も絶賛されている方も
今はそうかもしれないが明日はまた違う評価を下すかもしれません。
僕が映画を観る際に大切だと思うのは
やはり監督の考えや思いです。
それを知るにはまず生い立ちから知り、誰と関わり何をしてきたかを知らないと到底理解出来ません。
ここまで言っときながら僕は宮崎監督の事を全然知りません。しかしご本人が答えていらっしゃる範囲では宮崎監督の事を知っていますし様々な方と対談されている話なども聞きました。
今回のこの「風立ちぬ」という作品は映画の最後でも書かれていますが「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と書かれている様に別に堀越二郎氏のドキュメンタリーや堀辰雄氏を描いた作品ではない訳です。
あくまであの時代を生きた方々の考えやイメージを宮崎ジブリがアニメとして形にしただけの事です。
私は今回の作品がお二人のイメージ、戦争のイメージ、零戦や昭和の方達のイメージを崩す物だとは到底思いません。
これが宮崎駿監督の堀越二郎・堀辰雄であり戦争・零戦なのだと思いました。
菜穂子さんとの恋愛物語も悲しくも美しく素晴らしいと感動しました。しかし「この映画の堀越二郎」は本当にとんだ薄情者だと感じました笑
やっぱりジブリ映画最高ー!宮崎駿最高ー!