劇場公開日 2013年10月11日

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「3時7分、恐怖のとき」死霊館 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.03時7分、恐怖のとき

2014年2月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

“ホラー・マスター”ジェームズ・ワン監督の新作ホラー。
久々にゾクゾクさせて貰い、心地良さすら覚えた!
もしアカデミー賞がホラーを重視する賞なら、間違いなく作品賞・監督賞もの。

話は同監督の前作「インシディアス」と大して変わらない。
郊外の一軒家に越してきた一家を怪奇現象が襲い、心霊学者夫婦が調査する。
こけおどしも下手な小細工も一切ナシ。古典的な題材の旨みを最大限に活かしきっている。
地下室からの物音や声、独りでに開くドア、家に入ろうとしない飼い犬、突然体中に出来たアザ、就寝中に引っ張られる足、そして目隠しの隠れんぼ…こういうのが一番怖い。
特に秀逸だったのが、一家の娘が寝ているとまた足を引っ張られ、起きると、ドアの影に何かを見る。同室の姉妹や見ている我々にも何も見えないが、確かに何か居るという。
「インシディアス」のレビューでも書いたが、ホラー映画で怖がらせるには、怖さを“見せる”のではなく、“想像させる”事。
そのシーンでも、ドアの影に何も見えないのに、娘の迫真の訴えで、見ている我々もそこに何か居ると想像し錯覚し、恐怖を感じてしまう。
見事なホラー演出だと感じた。

ホラー演出も、人物描写も、作品雰囲気も、何もかも、「インシディアス」より遥かに格上になっている。何処か上品な風格さえ感じた。
一家の家族写真、心霊学者夫婦の苦闘は物語のキー。
現象の根源は血塗られた哀しい過去にあり、哀しさと怖さの相性がいいのはジャパニーズ・ホラーでも証明済み。
あらゆる要素にジャパニーズ・ホラーに通じるものもあった。

出演者もホラーと縁のある面々。
パトリック・ウィルソンはジェームズ・ワンと「インシディアス」で組んでるし、ヴェラ・ファーミガは秀作ホラー「エスター」に出演していて心強い。リリ・テイラーは…一応「ホーンティング」に出てるし。

驚くべき事に実話。恐怖は倍増。
そして何を血迷ったか夜中に部屋を暗くして見たので(笑)雰囲気倍増
抑えて抑えて、じわじわ煽り、最後に一気にたたみかける。
やはりホラーはこうでなきゃ!
実に良いホラー映画だった!

追記として…
アナベル人形が怖すぎるよ…。

近大
としぱぱさんのコメント
2014年2月8日

近大さん

こんにちは。
ラッシュのコメントありがとうございます。

この作品まだ、見ていないのですが
面白そうですね。

ホラー大好きな私には見逃せません。
最近、良質なホラー作品を見ていない
のでゾクゾクとする感覚を取り戻さねば。

今後も良質のレビュー拝見させて頂きます。

としぱぱ