劇場公開日 2013年10月11日

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「死霊館シリーズ1作目 超名作」死霊館 白石黒井さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5死霊館シリーズ1作目 超名作

2023年11月4日
iPhoneアプリから投稿

久しぶりに死霊館シリーズを見直したくて振り返り。構成や驚かせのアイデア等がどれも一級品で最後まで見応えたっぷりの本作。悪魔祓いの研究や幽霊の調査等をしていたウォーレン夫妻の軌跡。そして呪われた家に住み着いてしまったとある一家が悪霊達に取り憑かれていくシーンを交互に見せる展開は見事な脚本。クライマックスである悪魔祓いでは超常現象がわんさか飛び出しハラハラドキドキ。正直余り怖くはなかったが、一家の皆んなが無事な状態で解決してくれーと感情移入させられたのも監督の実力だろう。

この映画の逸脱な所は、ペロン一家の演技力が高いってのと、次の展開への引きが強いって所だと思う。ダメだと思うパターンだと、ホラー映画特有の引き伸ばしで、キョロキョロ探して幽霊バーン!驚きー!ただ怖かったー。って終わるだけのシーン。ただ死霊館では驚かせと伏線を同時にはるという高度な展開の引きを作ってる。クローゼットのビックリシーン→実はクローゼットに仕掛けが・・・。母親に対するビックリシーン→何かに乗り移られたような・・・というサスペンスやアクションと違って引きが作りにくいというホラー映画の特徴を消させている点が凄い映画だと思う。

文句無しで名作。もしも友人とかに、「怖いけど中弛みしなくて、最後には感動も出来る、実話を元にした映画ってない?」と無理難題そうなリクエストをされたら自信満々に「あるよ」と言いながらオススメしたい一作。

白石黒井