謝罪の王様のレビュー・感想・評価
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謝罪の本質
主人公属する東京謝罪センターは、問題解決を一切放棄して、謝罪により事態収拾を図ることを目的とする営利団体です。 ウィキペディアによると、「謝罪する事の本態は、詫びた方、または詫びられた方、または双方の再出発(reset)の為のセレモニーである。通常はどちらかであり、問題の解決でない場合が普通である。」とあります。 この映画は、コメディとして面白おかしく描かれてはいますが、コメディとしては必ずしも成功とはいえないかもしれません。 しかしながら、監督の意図は、作中で何度も主人公に語らせたとおり、この映画を通して謝罪の本質をえぐりだし、あざ笑うことなのかもしれません。
映画だからというスケール欲
前半は、身近な日常からの謝罪相談とういう感じで笑えるところもあるが、ふと冷静に考えると、、別に映画じゃなくてもよくない?って思える自分がいて、後半は、外務大臣や挙げ句の果てに総理大臣が出てくるところの話は、映画だからというスケール欲(セットも一生懸命に作りました感は、あるが、、、ど〜してもチープ感が抜けきれない)が出た感じがしてスケールはまあまあシナリオ的に×かな。
DVDでもイイかもしれないけど、観て良かった映画!
楽しかったです。
阿部サダヲの振り切りキャラはどの作品でも大差ないですが、
それでも見たくなるのがクドカン×阿部サダヲ作品。
ただ、今回は阿部サダヲよりも高橋克実に笑ってしまいました・・笑
克実さん、いい味出してたな。上手でした。
クドカン作品の、少しずつそれぞれの話がリンクしていき、
最後に全てがつながった時のあの感覚は
驚愕という程ではないですが、丁度よくて好きです。
この作品でも味わう事が出来てよかったです。
ラストのexile&妹分のPV?は笑いがあるわけでもないし長いし「???」でしたが、
劇場を出たあとも離れないあの歌。
戦略なのか・・
後半、俄然面白くなる
配役を見ただけで笑えるこの作品、だが意外に前半はダレる。けっこう笑えるのだが、話の核心が見えず、とりとめのないエピソードの連続でダレてくるのだ。 ところが後半に入ると、新しいエピソードが、前半のエピソードに微妙な絡みをみせ俄然面白くなる。もちろんアクション映画ではないが、話に動的な弾みがつく。エピソードだけでなく、登場人物や台詞までリンクが明らかになるにつれ、笑いばかりか話の幅や深みも倍増する。その仕掛けの手口は鮮やかだ。 日本伝統の究極の侘びの姿勢「土下座」を、日本人自らの手で茶化してみせようという着眼点がウケる。 最後は宮藤官九郎らしい言葉遊びで大いに笑う。 今回は阿部サダヲの女装はなし。良かったような寂しいような。ある意味、お決まりみたいなものだったからね。 マンタン王国の国境線のセットのチープさにも笑える。
寝てしまったのは、誰のせい?寝てしまってゴメンナサイ
劇場の客席は7割~8割の観客で埋まっていた。やはり、宮藤官九郎、阿部サダヲ、そして水田伸生監督、この3人トリオがガッシリとタッグを組んでコメディー作品を製作すれば、右に出る者はなし!日本中が笑いの渦に包まれる。大ヒット独走は確実と言っても、決して大袈裟ではないのだろうか? というわけで、スーパーヒットメーカー達が再び日本中を笑いの渦にする為に結成された筈なのだ。しかし、今回の作品について、私の個人的な感想は「あれ?これは何???」と思わず?イエローマークが点滅したのだ!彼ら3人組は本当に面白い映画を今までは作ってきたと思う。特に「なくもんか」は爆笑で私は大好きだった。そして、今回の「謝罪の王様」も当然大外れは無いと単純に考えていた私が間抜けだったのだ。 好き勝手に期待値急上昇し、映画鑑賞後には、勝手に急降下しただけなのだろうか?だが、決してそんな事は無い。よくあの作品の事すらも、今思い起こせば後半の部分は、前半の面白さと比較して確かに、テンポの良さが急減速した。 本作も、「なくもんか」同様、後半部分まで、前半の面白さが持続しなくなるのだった。そして、ついには睡魔が・・・気が付けば終映10分前位でした。不覚にも10分~15分程度寝てしまった計算になった。 この映画では謝罪の極意を得る為に、阿部の元をクライアント達が訊ねて来るショートストーリーの連続でエピソードが進行して行く。その一つ一つのエピソードが面白くて、観客は、映画を思う存分楽しむ設定になっているのだろう。しかし、映画全体として、そのショートストーリーのエピソードを追って観ていく事で、ドラマのテーマが明らかになり、ドラマはついに完成を迎えるのだろう。 だが、この作品の場合は、起承転、転?転?転ばかりで、中々結へと行き着かない。竹野内豊が出て来て15分程すると睡魔がやって来た。そしてついには、私は眠りの中で謝罪した!映画の最中に寝たのは誰の責任か?? 最近のハリウッド映画も、そして邦画も全体的に尺が長い傾向にあるけれど、尺がながければ、それだけ観客の集中力を持続させるだけの、しっかりとしたドラマをテンポ良く見せないといけない。コメディー映画で、2時間お笑いの連続と言うのはかなり難しい筈だ。 この作品も竹野内豊のエピソードにもっと早く辿り着き、一機にフィニッシュを決めれば、切れ味抜群の爽快感の有る、お笑い映画の誕生になったと私は思う。エンドクレジットロールが、面白かったのだが、もう腹一杯で、食傷気味だった。面白さも、腹八分目、スマートに決めたいものだ。 もう少し、観たかった、ちょっと早く終わったなと言う位の、次回作を期待出来るような、もう少し観てみたいと思えるゆとりを残して終われば成功だと思うのだが、貴方はこの映画楽しめた?
後半たるみました。
第4エピソードくらいで終わってたら小気味良い笑のノリだけで終われたのにな〜。 ふろしき広げ過ぎたような気がする。 時間交錯のストーリーつなぎも呪怨みたいに巧みではなかったし… 後半、たるみました。 けど、さすがに役者さんは芸達者ばかり。 笑のつぼを皆様普通におさえてます。 特に女優陣。みな美女なのにコメディセンス抜群でした!
期待以上だった!
阿部サダヲ、宮藤官九郎、水田伸生の映画なので期待してました。そして舞妓haaaanとなくもんかに続く作品と言うことで期待してました。 んで、期待以上でした! 前半からテンポよく中盤からあれー?と思いきや、後半でやられました。 映画館で見たので声を出して笑わないように頑張りました。が、笑ってしまいました。
クドカン映画にしては…。
まさかの主人公が1番常識人! 面白かったし、笑った…けど 普段のクドカン映画に比べるとはっちゃけ振りが抑えめになっているような気がして物足りなさを感じたのが唯一残念でした。 今回の阿部サダヲさんの役柄はボクの魔法使いを思い出したりもしました(笑)。
子役の女の子が最高!
ワキ毛ボーボー自由の女神 この一言に尽きる。 映画を観たら、この意味が解る。 映画にしなくても、深夜のテレビドラマで充分だったと思うが。 それにしても、宮藤官九郎さんの脚本は、『あまちゃん』以外あまり笑えない。 前作の『中学生 円山』よりは観れたが。 宮藤さんは、MHK専属の方が良いのかも知れない。 なぜなら、ぶっ飛んだギャグ連発で、ちょっと、ついて行けない。 例えると、同級生に凄くギャグ好きな変なヤツがいて、自分もギャグは好きなんだけど、一緒にされたくなくて、クラス全員が、ちょっと引いている感じ。 NHKだと、ギャグも抑え気味なので、ちょうど良かったのだが。 このままだと、宮藤官九郎さんも、能年玲奈さんも、消えて行くと思った。 特に、NHKの朝ドラの主役は、イメージが強過ぎて、その後、役をもらえない。 だから、宮藤さんは、NHK専属で、『あまちゃん』みたいなのをまた作って欲しい。 『プロちゃん』でも、『からちゃん』でも、『ヤマメちゃん』でも良いから。 追伸 今日は、映画館にちらほらと小学生が平日なのにいた。 昨日の日曜日に運動会のあった小学校があるようだ。 映画の予告編の時、松本人志監督の『R100』が流れて、黒いボンデージ姿の女性達が現れて、気まずい空気が流れた。 R15作品は、映画の予告編を流してはいけないと感じた。
面白かった!けど…
出てる役者さんたちの演技は最高。 岡田将生もはっちゃけてて良かったし、井上真央のズバズバと言いたいこと言っちゃうキャラも良かった!もちろん阿部さんも。 本当に中盤まではすっごく面白かった! でも、ラストに向かってグダグダになっていって…… エンディングでなぜE–girlsのPV?? 変なラッパーも出てきて(笑) E―girlsが主題歌を担当することは知ってたけど、あまりにも長い!! しかもエンドロールはPVが終わった後に流れる。 最後の最後に何かひと笑いあるのか?と期待して待ったけど、何もない。 映画自体は良かったのに、最後が……もったいないなぁ。 これから見に行く人は、PVが始まったらもう席を立ってもいいと思う。
久々に笑いまくった♪
サダヲが最高♪ 井上真央もレオタートですごく頑張っていた 特筆すべきは、オープニングから笑い転げて、まさかと薄っすら思う展開を裏切らない面白さが、笑いが止まらなかった。 ぜひ、見てほしい映画の一つです
お金を払わずタダ(試写会)で見て、ワキ毛ボーボー自由の女神!
監督・水田伸生×脚本・宮藤官九郎×主演・阿部サダヲ このトリオのコメディは結構笑わせてくれる。 「舞妓Haaaan!!!」は現代版「無責任野郎」、「なくもんか」は偽善やお涙頂戴を笑い飛ばす。 3度目のコラボとなる今作は、“謝罪師”。またまたユニークな題材を…(笑) 例えば、企業なんかが不祥事を起こすと、代表者が会見を開いて謝罪するが、本当に謝ってるのか、ただ謝る素振りを見せてるだけなんじゃないか、と、しょっちゅう疑問に思う。 謝罪とは誠心誠意の表れ。さらに日本では、その究極の表現とも言える土下座。 誠意の意味が薄れゆく昨今、この映画を通して、謝罪の何たるかを訴える。 …と、まあ、そんなメッセージがあるかどうかは別として、映画はやっぱりとことん笑わせる。 映画の中の不祥事やそれを起こした登場人物にモデルが居る事は一目瞭然。 「別に…」のアノ人とか、不祥事を起こした子に変わって謝罪する有名人の親とか、国際の場で酒に酔って醜態をさらす政治家とか。 もうおちょくり過ぎ!(笑) 加えて、小ネタ満載。 顔に傷のある某映画みたいなヤクザ役の中野英雄とか、大感動映画「愛の四丁目〜そして、はやぶさ」とか、世界一幸せな国“マンタン”とか。 マニアックなクドカンワールドは健在。 最近は“じぇじぇじぇ”な人気でまた注目されてるけど、これぞクドカンの真骨頂。 複数のエピソードが語られ、それぞれがリンクしていて…という構成も巧み。 阿部サダヲは期待を裏切らないハイテンション演技。「夢売るふたり」でのシリアス演技もイイが、個性が光るのはコメディ! コメディやるならこれくらい弾けようよ!…ってくらい、豪華キャストも終始コミカル演技に徹している。 クドカンワールドは好き嫌いが分かれるので、それによって評価が分かれる。後、頭が固い人も駄目だろう。 でも割り切れれば、今回も充分笑わせてくれる。 最後に… お金を払わずタダ(試写会)で見て、ワキ毛ボーボー自由の女神! (意味は映画を見て確かめて下さい)
クドカン・ワールド炸裂です
阿部サダヲさん、演技うま過ぎです。。 この人は、「奇跡のリンゴ」のような本当にまじめな映画にでるより、 ばかばかしいくらい変な役の方がとっても、面白い!! まじめに演技すればするほど、おかしく見えちゃう感じがとってもいい。。 クドカンさんの話の作り方も、大画面の映画でなくても テレビの2時間ドラマでも、いいんじゃない?って突っ込みはさておき 随所に。魅せますね〜!! 話は6つのストーリーに分かれているんだけど それが細かく、つながっていく過程もとってもうまいです。 それぞれの配役も、間違いないです。 これは、あの人をイメージしている??って感じや あのパロディだ!!って感じがとっても分かりやすーーい。 そして、最後のオチのあの一言、ああ来ますか!
ラストのようなたたみ掛けるパワフルさやパンチは今ひとつに感じるのです。それは何故か?
水田、宮藤、阿部のヒットメーカートリオが復活。阿部サダヲにあて書された脚本を得て、水を得た魚のように活き活きと楽しそうに謝罪師を演じていく阿部サダオのノリが全編を通じて圧倒していました。
謝罪師の活躍を全部で6つのエピソード形式で紹介。オムニバムのように見えて、実は細かく繋がっていくシナリオはなかなか巧み。謝罪師というフィクションの職業も阿部が演じると、アリかもしれないと思えてくるから不思議です。まして個人の相談から、次第に芸能界を揺るがす事件へと大きくなり、果ては国家存亡の危機を解消するための謝罪まで関わってしまうなんて、大胆な飛躍を見せても、それなりの納得しうる説明をつけてしまいました。
『なくもんか』とか三谷幸喜作品のラストのようなたたみ掛けるパワフルさやパンチは今ひとつに感じるのです。決してつまらないというのではありません。試写会場でも爆笑の渦が巻き起こっていました。何だろうかなと自問自答していたら、ふと謝罪師の仕事ぶりが全部順調すぎるという疑問にぶち当たりました。
だいたい阿部のキャラクターはいじられるから面白いのです。けれども本作の謝罪師・黒島譲は、他人をいじるばかり。しかも、それらが全て結果的にうまくいくので、墓穴を掘ることがないのです。やっぱり観客は、阿部が追い詰められて、仕事ではなく本当に謝罪しなければいけなくなって、さてどうする?というところを期待しているのではないでしょうか。
もう一つは、土下座以上の謝罪を見せてやると、黒島は息巻くのですが、結局ハッタリ倒れ(主人公が台詞でそんなのないと告白してしまう)。アッと言う謝罪の仕方を見せるのかと思いきや、『お国柄の違い』でごまかしたキライがあります。確かに土下座が最大の侮辱で、全然謝罪が通じないというお国柄があったら面白いかもしれません。でも、それはそれとして観客をアッと言わせる謝罪を見せつけて欲しかったです。
『なくもんか』と比べると、今回はクドカンは結構悩んで脚本を作り上げたと思います。何しろテーマが謝罪という漠然としてものですから。くぐればお気づきとは思いますが、謝罪男をテーマにした漫画が存在し、クドカンのパクリ疑惑がネットで囁かれているようです。パクリの真偽は分かりませんが、『なくもんか』のようなノリを感じないのは、考えすぎていることと、笑わしてやろうと仕掛けるあまりに、ノリを悪くしているところがあるのではないでしょうか。
ところで本作の最大の見せ場は、何とエンドロールなんです。今までに見たことのない新しさ。何が凄いかっていうと、世界初の謝罪ダンスを披露していることです。簡単なストーリー仕立てで、イギリスらしい学校の女子寮の女の子たちがシカトしてしまったお詫びをダンスで表現するというもの。一方女子寮に入れない男子たちは、どうにかして女の子を虜にできないかと謝罪師の黒島に助けを求めるのです。
黒島はヒップホップMCのVERBALを連れ、女子寮の屋上から謝罪ラップで謝罪の方法を男の子たちに伝授するというもの。この謝罪ダンスこそ、土下座を超えるものとしてクドカンが仕掛けたものと思います。
このダンスシーンの出演者も超豪華。音楽は、E-girlsが担当。音楽だけでなくシーンの随所にメンバーたちがカメオ出演しています。また、EXILEからは、MATSU、KENCHI、TETSUYA、NAOTO、NAOKIが参加、特にMATSUは本名の松本利夫として、「CASE6」に出演。渋い演技で、ドタバタをきっちり締めてくれました。
☆検索してみてください。
E-girls / 「ごめんなさいのKissing You」 ~Short ver.~
さて、長くなったのでストーリーの解説は省きますが、「CASE1」から登場する帰国女子の倉持典子を演じる井上真央のコメディエンヌぶりが、板についていました。本作に登場する謝罪師の依頼者はみんなジコチュウでKYで、口が裂けても謝罪しないタイプばかり。その代表格としてトップバッターに登場する彼女は、ヤクザの外車にぶつけても、全然動じず、自分は帰国子女だからという理由で謝罪を拒否してしまう、恐れを知らないバカだったのです。そんなバカッぷりが素晴らしくて、井上真央が演じていることすら気づきませんでした。
もう一つ傑作なのが、「CASE3」で登場する大物俳優・南部哲朗の謝罪会見のシーン。何しろ息子がやらかした傷害事件の謝罪なので、全く責任感を感じていないのです。黒島の突っ込みに渋々会見に臨みますが、演技がバレバレなオーバーアクションとそれを妻に咎められて後に見せる、全く気を抜いてしまったもぬけの殻のような謝罪ぶりには、爆笑してしまいました。南部を演じる高橋克実もなかなか凄い演技力です。
そして、最後にマンタン王国の王族ばかりか国民まで怒らせてしまい、謝罪に向かった黒島と総理大臣が見いだした究極の謝罪は、きっとやみつきになるくらいのインパクトがありましたから、公開をたのしみにしていてください。
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