「陽だまりの映画」陽だまりの彼女 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
陽だまりの映画
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タイトル通り、陽だまりの中にいるような映画でした。
陽に照らされいるような色の画面で、ほんわりした展開で進んでいくストーリーです。
前半は動きがなく、ふたりの心もふんわりしていつの間にかまとまっていて、ライバルの存在も存在していただけで波乱がなく、映像を見て楽しむタイプの映画だと思いました。
波乱が見え始めたのは、真緒には秘密があると聞いてからです。
知るにつれて、里子になるまでの記憶がないことや裸で夜道を彷徨ってた衝撃的な映像で、これはがらりと変わる後半になると思いました。
ですが、真緒の秘密にびっくり、がっかりしました。
奥深い心の闇だと思っていたのが、いきなりファンタジーが入ってきて、理解出来ないまま進んでいくストーリーにますます理解出来ませんでした。
秘密も分かって、もう終盤に差し掛かると思っていたら、そこからが長いので残念でした。
隣の男の子とベランダから落ちるシーンは失笑でした。
それを目撃してた人たちの反応もおかしいです。ファンタジーでも、あれがまかり通るのは絶対だめ。
真緒が死んでからのシーンもたっぷりあり過ぎて、余韻に浸るのを潰していると思います。
松潤と玉鉄は初対面設定になってたけど、看板の仕事もなかったことになってるのかな。
生まれ変わるのが早過ぎます。
幸せになってもらいたいから、早い方が心情的には嬉しいですけど、永遠かもしれない別れの後にすぐ帰ってきたら、あの別れは一体…と思ってしまいました。
ファンタジーは好きですが、少し現実の中に織り交ぜるのに失敗してしまったかなと思います。
高校生までの女性は楽しんで鑑賞出来ると思います。
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