「ただの再会純愛ものと思ってたらファンタジーだった。」陽だまりの彼女 yum1さんの映画レビュー(感想・評価)
ただの再会純愛ものと思ってたらファンタジーだった。
結論から言いますと、今年見た中では最高の映画です。特に男子に見てもらいたい。恋愛の胸のときめきとかを味わえて、尚且つストーリーも練られていて感動もできます。
CMの上野樹里があまりにもかわいくて胸がときめいたので見に行きました。
大した予習もしていなかったので、前半の再会してからラブラブな二人を見て、思わずニヤつきながら胸をキュンキュンさせてたら、不意打ちでした。
で、単なる記憶喪失ものなのかなーと思って見てるとまたびっくり。前半の猫の回顧シーンはそういう伏線だったのですか!我ながら気づくのが遅い。前半で鼻の下を伸ばしていろいろ上の空だったようです。。。
しかしこの恋愛映画における2度どんでん返しが私の中では新鮮で、これだけで見る価値ありだと思いました。何も知らずに見ていてよかったと心底思いました。
全体としては、前半の純愛キュンキュンパートと後半のシリアス伏線回収からの感動のラストが半々ぐらいの時間感覚で、一粒で2度美味しい感じでした。
ラストのお別れと後日談のところはもちろん涙。感動せずにはいられませんでした。
不思議と真緒が猫に見えてきました。
決してハッピーエンドではないけど、後日談の救われてる感じがとても良かったです。
最後に現れる真緒はいろんな解釈があると思いますが、転生した猫が、このまま主人公をひとりにさせるのが可哀想と思って、気を利かせたんじゃないかな。。。
俳優陣も豪華ですがそれぞれキャラは個性的で、面白みがあります。コメディものぐらいキャラ立ちしているキャラもいます(笑)
デート尾行しちゃうアイツも可愛いし、猫に餌買ってる勉さん(三省さん)もかわいい。上司は憎めないいいやつだし、同僚も個性的。
何より俺様なイメージの松潤が奥手なキャラを演じ切れていてよかったです。
そして上野樹里さんはまさしく天使のようなヒロインで可愛くて可愛くて仕方なかったです!
個人的には終電からわざと降りて、「終電なくなっちゃったっ」て言う真緒ちゃんが最高でした。
おすすめポイントとしては、奥手な浩介が真緒と再会してからの、のろけっぷり。
ど真ん中すぎて会場が笑っちゃうぐらいのものでしたが、決して悪い意味ではなく、感情移入しているので二人の仲が進むのがもう嬉しくて笑っちゃう(ニヤける)感じです。
作品のテーマソングであるビーチボーイズの曲も雰囲気を盛り立てていてCD買いたくなります。
猫が人を好きになって、人になるんだけど、長く苦労する。大人になって再会、そしてようやく幸せになれた時にはもう時間がない。そういう単純なストーリーでここまで見る人を感動させられるのがやはりすごいです。
後日談のパートで、社内パーティーでビーチボーイズの曲を聴いて浩介が泣いてるシーンが印象的でしたが、まさしくこのシーンがこの映画を象徴していると思います。「楽しい」からの「感動」への流れが唐突だけど美しい。
以上、陽だまりのような気持ちになれる作品でした。もう一回見てもいい!
あと、猫には恩を売っておこう!