「ややアンダーソン色あり」天才マックスの世界 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ややアンダーソン色あり

2023年9月6日
PCから投稿

処女作モーテルに比べれば少し「らしさ」が出ています。
ストーリーは単純ですが、行きあたりばったりで必然性を感じない「小ネタ」的なシーンが繰り返されたり、シーンが変わる度に挟まれるチャプター説明の紙芝居的ショット、鳩が豆鉄砲を食ったような顔のアップシーンの多用など、ロイヤルやブダペストに繋がる「無意味感」は、ファンにとっては「出たな」ってとこです。

ただ、最大の特徴であるパステル調の箱庭映像は全く出てきません。
裏返すと、この映像がないアンダーソン選手の作品は、単に何を表現したいんだかサッパリわからない、ってだけになっちゃいますね。

越後屋