世界にひとつのプレイブックのレビュー・感想・評価
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終わりよければ…
公開時に観たときは、確か5点満点をつけたと思います。何も知らずに観たので、主人公パット(ブラッドリー・クーパー)が「武器よさらば」の結末に怒り狂うシーンとかを観ながら、イライラしたのをよく覚えています。パットの父(ロバート・デ・ニーロ)もアメフトの賭けにのめり込みすぎて少々おかしいし、今作のヒロイン・ティファニー(ジェニファー・ローレンス)もまた、非常に言動が不安定かつぶっ飛んでいて、兎に角、どこか変な人しか出てこないので、いちいちもめ事が起きるし、それがコミカルというには度が過ぎていて笑えませんでした(汗;)。ず~とイライラしながら観て、「つまんない映画を観てしまったなあ」と思いながら見終える数分前に奇跡のようなシーンがあって、当時の私の大好きな作品になったのでした。今回は、そのエンディングを知ってしまっているので、やはり、最初に観たときの衝撃(ファースト・インプレッション)は味わうことができませんでしたが、でもやはり、このエンディングは大好きですね。ジェニファー・ローレンスのハスキーな声、青い瞳、小さな鼻は、とても魅惑的で、嫌みのない親しみやすさがあって、この作品から彼女のファンになったんだったと思います。
不器用なイタさに共感
実体験で、似たような境遇になったことがあり、男の側から見れば「そういう気持ちになるのも無理ないよな」と思いました。いつまでも愛想をつかされた妻のことを忘れられないのです。
ジェニファー・ローレンス演じるティファニーは、ちょっとぶっ飛びすぎていて現実味のないキャラクターですけど、地に足の付いた演技で、「こんな人いてもおかしくないのかな」と思えるさすがの存在感でした。
そう思わせるあたりが、オスカー獲得の評価につながったのかもしれませんね。
ただ彼に「惚れた」とかじゃなくて、同じ臭いを感じたから「お互いの存在が必要」という気持ちを持ち、彼女を狂気スレスレの行為に走らせたのでしょう。
タイトルにプレイブックとあるのは、「(舞台劇などの)台本、(アメフトの)戦略ノート」などの意味があるらしく、わざわざその言葉を使うくらいなのだからティファニーがどうやってパットを攻略(恋愛を成就)していくのかという、裏の意味を込めてあるのでしょう。
普通に撮ったら、ドタバタ・ラブコメディで当たり障りのない「笑える」映画になったはず。
奇行に走る男に片思いをして、どうやって彼の心を開かせ、元妻を忘れさせ、自分に振り向いてもらうかという、彼女の行動(作戦)がストーリーの軸になるところです。
ところが、この映画、男の心の傷にスポットを当て、妻を寝取った男を殴って、接近禁止令とか、職を失うとか、リアルすぎる設定で、「イタすぎて笑えないよ」という感想の方が勝ちました。そこらへんを軽く描かない当たりが並みの作品と一味違うテイストを醸し出すのです。
そこは、ブラッドリー・クーパーが男前すぎて共感を得られないところから来るのかもしれません。シリアスなトラウマを抱えている男のキャラが強く強調されすぎるのです。
デ・ニーロの役も、普通ならクレイジーなダメおやじで、ノミ行為で家族全員を巻き込んだりするなら、相応の役者さんにオファーするでしょう。ジョン・グッドマンとか、ダニー・デビートあたりが演じていたら、全く違うテイストの映画になっていたはず。
でも、彼がやったことで妙にセリフ一つ一つに説得力が生まれ、ラストのカタルシスにつながります。
昔の映画に『恋しくて』というロマンチック・コネディがありましたが、ちょっとテイストが似ています。
とても楽しめました。
ジェニファーローレンスすき
再視聴 やっぱり面白い!パートナーと別れて心のバランスを崩した男女が出逢い、ダンスに打ち込み前に進もうする…ジェニファーローレンスが色っぽくてカッコいいのは当然だけど、ロバートデニーロが味のある父親役を魅せてくれる。
クライマックスは胸が熱くなる
しくじった者たちと家族と友だち
不幸なオトコ ✕ 不幸なオンナ = 「?」
2012(日本は2013)年公開。
【監督】:デヴィッド・O・ラッセル
【脚本】:デヴィッド・O・ラッセル
【原作】:マシュー・クイック
主な配役
【離婚して病んだ元教師・パット】:ブラッドリー・クーパー
【夫を亡くし病んだティファニー】:ジェニファー・ローレンス
【パットの父でギャンブル狂】:ロバート・デ・ニーロ
【パットの母・ドロレス】ジャッキー・ウィーヴァー
アカデミー賞8部門(作品、主演男優、主演女優、助演男優、助演女優、監督、脚色、編集)にノミネートされた。
そして、ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞。
1.ドキュメンタリーを観るようなリアル感
主演と助演、4人がアカデミー賞にノミネートされたことをもってしても、
キャスティングの妙、俳優たちの力量が素晴らしく
この作品がいかに自然に、いかに深く観客を感銘させたかわかる。
動きのあるカメラワークもあいまって、
まるでドキュメンタリーを観るようなリアル感、
◆囚われても仕方ない過去に別れを告げ、
◆家族が再生し、
◆新しい家族が生まれる
そんなストーリーに感動した。
デ・ニーロのような存在感ハンパないレジェンドが
実は作品のバランスを崩すパターンを多数見てきたが、
本作に限れば、
彼の外連味・アクの強さ、アウトロー感、
すべてが見事にハマっていた。
2.私は実は ″ハッピーエンディング″派なのか(笑)
「不幸なオトコ ✕ 不幸なオンナ = 破滅」
という映画に惹かれてきた私だ。
『リービング・ラスベガス』などはその代表。
本作は、絵に描いたようなハッピーエンド。
感動せずにいられなかった。
3.まとめ
現代人は、ほぼ全員が病んでいる。
克服できればベストだが、
共に歩んでくれるパートナーが見つかれば、
それが一生涯でなくても、ベターと言える。
アカデミー賞を受賞したのは、ジェニファー・ローレンスだが、
わたしは、ブラッドリー・クーパーの演技に感銘を受けた。
何度観ても、泣けてきてしまう。
☆5.0
サインを見逃すな
過去に、レンタルで観ました💿
これは心揺さぶるヒューマンドラマでしたね🤔
ブラッドリー・クーパー演じるパットは、暴走しがちな男性。
本の結末が気に入らないと早朝から騒ぎ出し、野球場でも乱闘になりかける😳
ジェニファー・ローレンス演じるティファニーは、夫と死別した女性。
破天荒な行動を繰り返すも、優しさと鋭さをあわせ持ち不思議な魅力があります🙂
2人はダンスコンテストに挑戦することになり、すったもんだしますが…。
大御所ロバート・デ・ニーロが脇を固め、結末も王道ながら持っていき方が上手いです😀
特に、ティファニーがパトリツィオに啖呵を切るシーンは観ているこっちまで圧倒されました😅
ジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーはきっと相性が良いんでしょうね🙂
他でも何度か共演してますから🖐️
上質なヒューマンドラマとして、自信を持っておすすめできる1本です🫡
そこそこおもろい
ジェニファー・ローレンスがその後もう一つ伸びきれないのはなぜなのか
劇場公開時鑑賞。
失意の中でめんどくさい気質になっちゃった二人のめんどくさい恋愛。すったもんだしすぎで「さっさと付き合え!」と言いたくなるが。
ストーリーも捻れているけど、それゆえに最後は爽快感を覚えた。
イカレてる
主人公もその周りの人物の多くも、ものすごくズレてる。
作品中では精神疾患という設定
(作中で明言してなかったと思うんだが、おそらくは統合失調症)
のようだが、そんな生易しい感じではない。
何かの犯罪を犯し、司法取引で病院に収監され治療を受ける
ことを義務付けされているはずなのに守らない。
自己中心的で他人への配慮が全くできず、他人の言う事を聞かず、
興味が向くと、他者が訊かれて困るような事を平気でズケズケと
訊きまくり、本人たちだけでなく代わりの人間関係も壊す。
こういう所はまるで3歳児。
また、自分が思う通りにならないと喚き、暴れる。
法律を守らないし、規則に従おうという気さえない。
精神疾患というだけでは収まらない、主人公の性格。
ところが中盤から主人公の描き方がガラッと変わる。
少しズレた女性と出会ってから、
・他人を思いやる言動ばかりになり、
・一緒に同じ目的に向かって努力することになり、
・親父との関係を修復しようとしていると、全財産を掛かった
賭け勝負に巻き込まれ、
いつも間にか、その勝負が映画のクライマックスに。
そして恋愛成就。ハッピーエンドって、おいっ。
何でも恋愛映画にすればいいってもんじゃない。
笑い事じゃ
ないんでしょう、周囲にしてみれば。昔のハリウッドなら、主役二人が重度の要セラピー者なんてあり得なかったでしょうね。とにかくテンポが良くて、賭けの結末など噴き出してしまった。デ・ニーロも良かったし、豊満ローレンスも。アメフト狂のアメリカ人もハッピーエンドは好きなんですね。
エロ目線が多いのも割と好み、ビュン!と出てくる豊満ローレンスもマンガみたいで笑えた。
いろいろあるが皆んないい人
登場人物のぶっ飛んだ会話に最初は違和感を感じるが、 だんだんと慣れて来る。ラストシーンはこれはラブストーリーだったんだなと気づく。
動画配信で映画「世界にひとつのプレイブック」を見た。
劇場公開日:2013年2月22日
2012年製作/122分/G/アメリカ
原題:Silver Linings Playbook
配給:ギャガ
ブラッドリー・クーパー(パットリック)
ジェニファー・ローレンス(ティファニー)
ロバート・デ・ニーロ(パトリツィオ)
妻と同僚教師の不倫現場に遭遇したパットリック。
ショックのあまり精神を病んでしまった。
精神病院に8カ月間入院。
母親が裁判所に申請し、強引に退院許可をもらう。
友人の自宅パーティで
友人の妻の妹、ティファニーと知り合う。
ティファニーも夫を事故で亡くし、
精神的に不安定だった。
妻と復縁しようとリハビリに励むパットリックだったが、
ティファニーとペアでダンスコンテストへ出場することになる。
登場人物のぶっ飛んだ会話に最初は違和感を感じるが、
だんだんと慣れて来る。
野球の勝敗とダンスコンテストの点数に大金が賭けられるという強引な脚本だが、それもまたありかなと思わせる。
ラストシーンはこれはラブストーリーだったんだなと気づく。
友人の妻に見覚えがあったが誰だか思い出せなかった。
ジェイソン・ボーンシリーズのジュリア・スタイルズだった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
シャル・ウィ・ダンス?
『より高く』
『一週間も前に書いたの?』
『あ、その方がロマンチックだろ。』
めでたしめでたし。
まぁ、良いじゃない。
薬は飲んだ方が無難だけど、セカンド・オピニオンはカウンセリングの場合は絶対に必要だと思う。人間の心には、未知の部分があるからね。
『蝿の王』読んでみることをおすすめします。もっとも『二年間の休暇』とはちがいますね。
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