カルテット!人生のオペラハウスのレビュー・感想・評価
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往年のスターに敬意を表する作品。
イギリスが舞台になっていますので、いかにも、それらしいジョークが連発されますが、けっして下品になっていないところは、ダスティン・ホフマン監督の力量でしょう。
人生、何歳になっても、前向きに生きることが一番!というのが、この作品のファンダメンタルにあると思います。
(音楽家ではありませんが)私も、こんな風に、歳をとって行きたいと思わせる作品です。
エンドロールが終わるまで、心の底から楽しめる作品です。
思っていたよりは感動がなかった。
ダスティン・ホフマンが割と好きなのと映画予告で気になったので観に行った。
正直、前半部分は淡々としていて、ちょっと退屈。
後半から期待していた通りの展開になり、そこそこ楽しめた。
名優たちがそろっていたので、懐かしい感じはしたけれど。
お話のメリハリをあまり感じることができませんでした…。
‘引退した音楽家たちの暮らすホーム’って、これ実話じゃないですよね?
いい映画だとは思います。
出てくる老人たちはみな元気で明るく余生をエンジョイしている感じがするし…。
‘ホーム存続の為に歌わなきゃいけない’って言うところをもっとお話的に膨らませてもよかったんじゃないかな〜、と思うんですよね。
それと、上映時間が短いから仕方ないかもしれないけど、時間長くしてもいいからもっとじっくり歌曲を聞かせて欲しかった。
歌のシーンをしっかり描きこめばこの老人たちの今までの人生がもっとクッキリ出てくると思うんだけど…。
そんなこないですかね…?
最高!幾つになっても、前向きの人生は素敵だ!
絶対におかしい!何故ダスティン・ホフマンは今迄監督にならなかったのだろうか?
こんなにも、楽しくて笑える映画が撮れるのに監督業に今迄チャレンジしてこなかったなんて非常にもったいない。それは才能の持ち腐れと言う、一種の才能の浪費で、罪な事だと思う。
この映画の宣伝キャンペーンの為に来日した彼は、1度だけ70年代に映画監督にトライした事があると言う。
しかし、当時の彼は映画監督と言う職業に自分が向いていないと自分自身で判断し、撮影途中で他の監督を依頼して、彼は監督を退き、以来映画の監督はしなかったと言う。
しかし、この度メガホンを取り、彼自身諦めていた夢の監督業に新たにチャレンジしたと言う訳だ。
私はこの作品を観る限り、監督としても非常に素晴らしい演出力をしっかりと持っていると思う。
彼がもっと以前から、自身の才能を認めて沢山作品を撮っていたなら、ハリウッドにはもっと名作が多数出来ていた事だろう。
そして、また本作品は単に、映画ファンのみならず、それこそはクラッシック音楽ファンにも、たまらない作品だ。音楽ファンも充分にきっと楽しんで、喜んで観ると思う!
本編の中では、数え切れない程沢山の名曲が奏でられているのだ。しかも名演奏家が多数出演しているのだから、これを見逃してしまっては本当に大損失だ。
そして、その俳優達の平均年齢が実際には何歳になるのかは知らないけれども、この出演者はみんなイキイキとした、もの凄く良い表情をしているのだ。
クリント・イーストウッド監督にも言える事だけれども、俳優を長く生業として来られた人が監督業に転向した場合には、やはり俳優の扱い方がダントツ巧いので、素晴らしい演技を俳優から引き出してくれているなと観ていると私は、常々関心をするのだ。
この作品でも文句無く俳優陣が最高だ。実際高齢である彼らのセリフは、非常にリアルで、活き活きとしている!
余談だが、こんな素敵な特別養護老人施設が日本にもあったなら、私は今から先行予約をして置きたいと思う程だ!
素晴らしい庭園に囲まれていて、花々も美しく、その自然の素晴らしい環境の中で、自由に音楽がライブ演奏され続ける施設なのだ。現役時代に音楽家として活動していた人達が皆入居者と言う施設では、認知症でボケテなどいられない!音楽の演奏に忙しくボケている暇などは無いのだ。
とは言え、年齢には勝てなくて、所々認知症の病状が表れているシーンも描かれている。実際、介護施設で介護職に就いていた私は、高齢者の能力が総て加齢と共に喪失してしまう事は無い事を充分知っている。
基本的には、昔行って来た能力を活かしてその力を、若い人達と分かち合うと言う社会参加という事が、素晴らしい力を相互に産むことになる。
アーティストばかりが集合しているこの様な施設だから、音楽療法の効果も抜群そうだ。ストレスは軽減出来そうだ。本当に素晴らしい夢の様な介護施設だ。
映画の中の世界は所詮夢物語と考えるべきではない。人は何歳になっても何かに新たにチャレンジして行く事が出来るのだ。
そして、その力を他の人々と分かち合う事が大切だ。
この映画で、離婚した2人が、最後にカルテットを披露する時に、プロポーズをするシーンでは涙が止まらない!
人間幾つになっても、新しい未知の今日を生きるのだから!とても勇気を貰える今年最高のエンターテーメントムービーだ。
今やらなければ、後はスポットを浴びるのは、自分の葬式だけと言うセリフは最高だ!
何にチャレンジするかは、一人一人相違があるだろうが、皆新しい今日を、新しい未知の自分を生きて行く勇気をこの映画から、得て欲しい!
いつかは、みんな通る道
人生の楽しみ方は色々あるけど、誰でもが経験する「老い」の前では、楽しみよりも悲しみやあきらめに押しつぶされそうになる。。。そんな人間の心の中をきちんと丁寧に作り込んでいった、いい映画でした。ダスティン・ホフマン初監督と鳴り物入りの宣伝がすごいですが、彼が、あの年になったから、作りたかった映画だと思います。
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