「獣にはならず」君と歩く世界 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
獣にはならず
大雑把で極めてデリカシーもない、薄情さが逆に正直にも取れる、そんな男の行動が勝手気ままに思えるが、天然な優しさから一人の女性を救う形で、息子に対する気持ち含めて彼の人間性は物語も終盤に連れて理解が出来てくる。
男を必要としながらも微妙な関係性からのパートナーへと恋愛映画とも違う、成り上がり格闘技モノでもありながらリアルな現実の生活や痛々しい暴力の雰囲気も漂う危うさを微妙に散りばめながら。
辺り一面に氷を張った湖での大惨事、氷を殴り叩き割る痛々しい場面と最悪な展開を想像してヒヤヒヤしながらも事なき終えての一安心。
男は単に生活する為に動物的本能のまま生き抜く術を力強く時には逞しく、人間としての当たり前を立派にやり遂げる父親としても。
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