「こんな女中さんいたらイイなあ」小さいおうち ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな女中さんいたらイイなあ
心地よい涙とともに見終えた。先ず女中さん通じて家族って何だろうかと暫く考えていた。昭和にはこういうとても家族思いの女中さんのいる家庭は本当にあったのは間違いない。次に個人的には冒頭の火葬場のシーンは黒澤明監督の生きるを思い出した。一体彼女はどんな人生だったのだろうかとの思いを馳せた。さらに歴史での事件からの感覚と実際の時代を経験した庶民生活からの感覚の違いが、お婆さんと若い人との会話から上手く理解出来た。また天井の裸電球付近からアイロンに電源をとっているシーンは昔を思い出した。まとめて言うと、静かながら良い緊張感に包まれた優れた作品に仕上がっています。
蛇足:松たか子さんの若奥様の香気は画面から充分堪能出来ました。
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