「たしかな余韻が残る!」小さいおうち AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
たしかな余韻が残る!
落ち着いた世界感、どっしり構えた構図で、人間が生きる姿を丁寧に描き出してゆく。
そこから声高にならずとも"戦争の愚かさ"をたしかに滲ませる。
布宮タキが抱えた深い悲しみと後悔と沢山の小さな幸せ。
キレイな奥様とその平和な家庭への憧れや尊敬、自身の未来への希望。
それらの象徴を赤い三角屋根の小さいおうちに凝縮させて、
戦争が無ければ積み重ねたであろう普通の生活をエンドクレジットに流す。
何とも言えない切なさを伝えながら・・・。
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