劇場公開日 2014年1月25日

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「中国人、韓国人に是非、観てもらいたい映画。」小さいおうち bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0中国人、韓国人に是非、観てもらいたい映画。

2014年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

 偏向した歴史教育を受けている中国人、韓国人、に是非、観てもらいたい映画です。戦時中の市井の日本人の姿を是非、知ってもらいたいと思います。当時の日本人は鬼でも獣でもなく、ごく、普通の人間だったのです。このことは、日本に限らず、アメリカでもドイツでもイギリスでも同じことが云えると思います。さて、肝心の映画ですが、松たか子の貴婦人然とした演技も良かったのですが、耐え忍ぶお手伝いさんを演じた黒木華が断然、素晴らしかったです。今後の日本映画界にとっての期待の星でしょう。映画の後半部分では会場の至る所で、歔欷が洩れていました。終盤、話の展開が駆け足になったのが惜しまれます。また、最後の最後に米倉斉加年が登場することにより、映画にずしりと重みが出ていました。☆ひとつ減らしたのは妻夫木聡と木村文乃の演技があまりにも軽かったからです。山田洋次さんはいつも若手の俳優の選定に苦心されているように見受けられます。
 最後になりますが、ベルリン国際映画祭での健闘、祈っています。

bashiba
よしよしさんのコメント
2014年1月26日

妻夫木ファンなので、ちょっと弁明をば(笑)。
山田監督は俳優の前で「こういうふうに演じて!」と自らやってみせるくらいの演技派なので、若手の芝居が軽く見えたのなら、監督の演出自体がそういう指示だったのだと思います。
とはいえ私もちょっと類型的に感じたので、もうちょっと余韻のある芝居をさせても良かったのにという気がしました。

よしよし