「松たか子VS黒木華 見事なまでの対峙」小さいおうち 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
松たか子VS黒木華 見事なまでの対峙
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今作を語るうえでは、松たか子と黒木華の対峙を避けては通れない。
出かけようとする時子(松)とそれを止めようとするタキ(黒木)。
眼光鋭く睨む時子に対し、必死に、そしてとうとうと理由を説明するタキ。そして本来決して美しい所作とはいえない舌打ちをする時子に対し、ホッと安堵の面持ちを浮かべるタキ。
このシーンを撮影現場で見学する僥倖に恵まれたのだが、ピンと張りつめた本番……。
松が長いセリフを言い終えた直後、黒木がNGを出してしまい項垂れてしまう。
そんな黒木に、「大丈夫!」と肩をポン!と叩き、何事もなかったかのように元の位置に戻る松。
このシーンを見るためだけに、お金を払う価値があると感じた。
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