「アカデミー賞繋がり」小さいおうち TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
アカデミー賞繋がり
どうしても地味そうで見る気がしなかった今作。今年のアカデミー賞ノミネート作品達にもやもやとした疑問をもったせいで過去のノミネート作品を見る羽目になった。
松たか子と黒木華の素晴らしい芝居と戦前のほのぼのとした雰囲気。
映画自体は素晴らしいと思いますが、どうしても気になる事があって仕方がないです。
他の方のレビューにもありましたが、タキばあちゃんの部屋に飾ってある赤い屋根の絵は何を訴えたいのか、何度も巻もどし作風を確認してイタクラの作品なのはわかったよ。
にもかかわらず、その絵がどうしてタキのもとに、大事そうに寝室にかけてあるのか、そこの伏線放り出して自分で考えろって想像の余地を残す親切なふりをした手抜きなんじゃありませんか?
見事に一切ふれないもんね、最初から。
遺品整理で捨てちゃうし。
あとで巨匠の作品と気づいて驚くくだりがあるかと思えばなんもないし。
タキが戦後に会ってもらったくだりがあるかと思えばそれもなし。なんにもなしで想像しろってこと?
なんの意味のないただの絵ですよ、はないよね。
ばあちゃん号泣の大事なシーンでアップにしたりして、さんざん目をひきつけといてさ、回収無しの放置プレイ。
誰か原作読んでる方、あの赤い絵の意味教えてください。
わからないからこの映画に点つけられません。
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